内申書制度の廃止を求めます

ブログのご案内です。
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いま都立学校へ子を通わせている親たちがブログを作りました。
「都立学校保護者のつぶやき」です。
学校をめぐって日ごろ「おや？」と感じること、「あれ？」と思うこと、
「ウン」とうなづくこと。
親のホンネを語ります。

毎週更新。http://blog.goo.ne.jp/toritsuhogosha/

学校現場で現在進行中の事態を知るてがかりに、ぜひご覧ください。
　　　　[タイトル]
第１回　新規スタート！　寄稿「ねっとわーく立ち上げ」
第２回　千歳丘高校の標準服問題
第３回　強制される「奉仕」って．．．？
第４回　個性大事にする高校にいじめはない
第５回　２月１１日は建国記念日
第６回　中高一貫校ってそんなにいいですかぁ？
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　以下続々

　　　　　　　　　　　　　　　　＝＝＝　都立学校保護者ねっとわーく

MNより転載です。仲＠ukiukiさんからTBも頂いています。

（お名前とメールアドレスは削除させていただきます。）
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　既にご存知の方が多いと思いますが、1月15日に玉川大学が入学試験運営委員会で神奈川朝鮮中高級学校の生徒の受験資格を拒否するという結論を下しました。以下の文章を読んでいただければお分かりのように、これはあってはならない民族差別です。こんなことを許してしまえば、同様の差別事件が相次ぐおそれがあり、差別の無い本当の意味で自由な社会を実現する私たちの願いを踏みにじることになるでしょう。
　皆さんに次の二つのことをお願いします。

�@玉川大学宛に抗議の声を届けてください。
�Aこのメールをできるだけ多くの方に転送してください。
　「朝鮮学校生徒の受験を拒否するのはおかしい」の一言でもかまいません。あるい
はメールの最後に貼り付ける私が書いた抗議文を参考にしていただいても結構です。
願書受付の締め切りは1月26日（郵送は25日消印まで）なので、とにかく日がありま
せん。
＊玉川大学の入試広報部広報課目０４２−７３９−８１５５　koho@tamagawa.ac.jp
　ちなみに大学の代表電話は042-739-8111です。学長・学園長は小原芳明氏。
　大学ホームページは
http://www.tamagawa.jp/university/index.html?link_id=univ1
です。

　なお、期日を過ぎても抗議の声は有効です。というのも今後の玉川大の対応に大き
く影響するからです。このままでは来年度の入試も危ぶまれます。
　最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
　

（以下、抗議文の例です）

朝鮮学校生徒の受験資格を認めよ
玉川大学御中

前略

　本年1月15日に玉川大学が入学試験運営委員会で神奈川朝鮮中高級学校の生徒の受験資格を拒否するという結論を下したと聞きました。
　貴大学の出願資格には「相当の年齢に達し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると本学が認めた者」という項目があり、受験させることは十分に可能なはずです。また文科省も2004年度より朝鮮学校生徒の受験資格は大学の個別審査で認めてよいと方針を転換しています。なぜ朝鮮学校生徒の受験を認めないのでしょうか？

　貴大学は「高等学校卒業程度認定試験（旧大検、現高卒検）を合格していなければ受験を認めることはできない」といいます。しかしなぜそう判断されるのでしょうか？　

　その理由について友人は電話で次のように回答されたと聞いています。「（受験を認めれば）中等教育（高校までの教育）を前提とした高等教育（大学）の制度自体を否定しかねないから」と。

　もしこれが本当ならば、これは理由になりません。大学が自主的に受験資格を認めることは現行の教育制度をなんら否定するものではないことは、文科省が方針を転換したことから・u桙燒セらかなはずです。よって「中等教育を否定しかねない」という理由は、朝鮮学校生徒の個別審査を拒否することを正当化するどころか、むしろ貴大学が朝鮮学校についての無知と偏見を露呈するものだといわざるをえません。

　グローバル化が叫ばれて久しく、諸国際人権条約においても民族教育の権利はつぎのような条約によって守られております。民族的マイノリティに対し「・・・・文化的、およびその他の分野において、その集団と個人の十分な発展、保護を確保する特別かつ具体的な措置をとる」（人種差別撤廃条約第２条２項）、「自己の文化を享有し、自己の宗教を信仰しかつ実践し又は自己の言語を使用する権利を否定されない」（国際人権規約・自由権規約第２７条および子どもの権利条約第３０条）などと定める国際人権諸条約に基づき、外国人がそのアイデンティティをはぐくむこと、ひいてはそれを育む教育施設を尊重し、これを正当に扱うことは、今や国際人権法の観点からも当然のこととして求められています。このことは、日本が批准しているこれら国際人権諸条約の各国における実施状況を監視する委員会が、この間、日本政府に対し、・u栫u朝鮮出身の児童の高等教育施設への不平等なアクセス」の是正（子どもの権w)利（条約）委員会1998年6月5日総括所見）や「在日コリアンの生徒が高等教育へのアクセスにおいて不平等な取扱いを受けていることを懸念している。締約国が、この点における朝鮮人をはじめとするマイノリティの差別的な取扱いを撤廃するための適切な手段を講じ」ること（人種差別撤廃（条約）委員会2001.3.20）を、再三にわたり勧告していることからも明らかです。

　私は貴大学の行為が民族差別以外の何ものでもないと考えます。貴大学の行為は�@普遍的人権を否定し、�A朝鮮民族への差別と弾圧の歴史を忘却し追認し、�B日本社会の多文化共生化を阻むものです。

　上記の理由により、私は貴大学が1月15日付けの入試委員会の決定によって朝鮮学校生徒の受験資格を否定したことに強く抗議いたします。また同決定を取り消し、同生徒に対する受験を速やかに認めることを強く求めます。

＃一部文字化けがありますが、これはあくまで抗議文の一例ということですし、
　内容的には汲み取ることが可能と判断し、そのまま掲載させていただきます。【編集人】

昨日書きました『ニイルと自由の子どもたち　─サマーヒルの理論と実践─　』（堀真一郎・黎明書房）から、サマーヒルスクールの全校集会の部分（p19〜22)を少し転載させていただきます。

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大人と子どもが対等の立場で参加する全校集会

　さて授業を始めるのが遅いといって文句を言われるのは、工作教師のジャックだけではない。ある週のミーティングで生徒の１人が、強い口調で教師たちの批判を始めた。

「このごろ先生たちが教室に入る時間がルーズになっている。ひどいときは５分も遅れることがある。特にジャックにはおおいに反省してもらわなくてはいけない。」

　何人もの子が「そうだ、そうだ」と言ってつぎつぎに不満を述べる。議論が出つくしたところで議長（年長の女の子）は、この問題に関してどのような処置をとったらよいか提案するように求める。結局ジャックにたいして、今後時間を守るようにという「警告」を与えることに決まる。ジャックは神妙な顔つきで聞いている。

　ところが次のミーティングで、またしてもジャックに対する不満が出てきた。ふたたび議論が沸騰して、今度は「強い警告」が発せられることになる。ジャックという先生、実は大変有能で、しかも熱心な人である。興味の異なる多くの生徒たちにいろいろな活動に取り組ませている。全員に同じものを同じペースで作らせるのではなくて、一人一人の子がそれぞれの能力や好みに合わせて、さまざまなものに興味をもつようにしむけている。ところがあまりにも誠実に、そして意欲的にこの方針をつらぬこうとするものだから、だんだん疲れてくるのだ。休憩時間にソファに腰をおろし、紅茶をすすって一息いれているうちに、つい授業に遅れてしまうというわけである。

　「強い警告」にもかかわらずジャックの遅刻があまり減らないので、子どもたちはとうとう「実質的な罰」を加えようと言い出す。口で言ってもわからなければ、少し痛い目にあわせてみようというわけだ。教師や寮母たちはみんな反対するが、子どもの数は６０人以上、大人はせいぜい１２,３名、まったく勝負にならない。そこでまたいろいろな提案があって、かわいそうな工作教師に対する罰が多数決で決定される。

「当分の間、ジャックは、午後のお茶のときにビスケットを食べるべからず！」

　このミーティングでは、授業料など経営上の問題、教師の採用、それに国の法律で決められた安全衛生に関することがらを除くほとんどの問題が討論される。学園内のいろいろな規則もすべてこの場で決められ、教師にも同じように適用される。

　そして重要なのは、大人も子どもも対等の立場で参加するということだ。学校長のニイルも５歳の女の子も、表決の時には等しく１票を与えられている。１０歳の子でも教師や寮母相手に堂々と論陣をはる。大人の顔色を見て手をあげるということもない。サマーヒルの生徒たちは先生の言うことだからといってしぶしぶ従ったりはしないのである。子どもの数は、大人の４〜５倍もある。だから大人がどんなに大声をはりあげたり、権威をふりまわそうとしても、いや、そうすればするほど、表決では無残な結果に終わる。だから教師も寮母もミーティングにはみんな真面目に参加して真剣に話し合う。

そして決められたことにはきちんと従う。お茶の時間にビスケットを取り上げられたジャックにしても、別に生徒たちが教職員の休憩室までのぞきに来るわけではないのに、「当分の間は」自分からは手を出さないようにしていたのである。（ほかの教師が「かわいそうだから」と１,２枚分けてくれるのだが、子どもたちはジャックに対して恨みや憎しみを抱いているわけではないから、あまり血眼になって監視したりしない。中には「ジャック、今日のビスケットはなかなかおいしかったねえ」などと、巧みにさぐりを入れに来る者もないわけではない。しかしそこはジャック先生、巧妙にいなす。「さあ、ここんとこ２〜３年、医者からビスケットは止められているもので・・・」）

この学校の創立者ニイルはその著『人間育成の基礎』の中で次のように主張している。

　実際生活を通して公民科を学ぶことの教育的価値は、いくら強調しても強調しすぎることはない。サマーヒルの生徒たちは、自治の権利を侵されそうになったら、命をかけても戦うであろう。私の考えでは、毎週行われる全校集会は、その週全部の学科の勉強よりももっと値打ちがある。・・・私には、サマーヒルの民主主義よりもすぐれた方法が他にあろうとは思われない。サマーヒルの民主主義は、政治上の民主主義よりもすぐれているということもできる。なぜならお互いに思いやりの気持ちを持っているからだ。

　後でふたたびふれるように、サマーヒルでは一人一人の子どもが、権威に盲従しないで自分自身のものの見方や考え方を築いていくたくましい自由人の育成を理想としている。そしてそのためには、それぞれの子どもが幼少のときから「自分のことは自分できめ、自分たちのことは自分たち自身で決める生活を積み重ねることが必要である」というのがニイルの仮説であり、半世紀以上の長い実践で確かめられた結論であった。出欠席自由の授業は、「自分のことは自分で決める自由」のつきつめられた姿であり、全員が対等の権利をもって参加するミーティングは、「自分たちのことは自分たちで決める自由」の具体的な現れといってよいであろう。

いやなニュースが続いたので、今日は、年末に見た番組のことを書きます。
この番組はいつも見ているわけではなくて、たまたま夕方ついていたので見ていたら、「きのくに子どもの村学園」が出てきたので、嬉しくなって見たのです。民放の３０分番組でしたが、タイトルも覚えていなくて、教育問題を扱っていましたが、いつもそうなのか、その日はたまたまそうだったのか、それもわかりません。前半は、子育てに悩む母親がネットの通信大学で「子育て」を学んでいるという話題でした。アナウンサーが１人、コメンテーターが２人（室井佑月さんと尾木直樹さん）いて、映像を見たあと少しおしゃべりするというものでした。

「きのくに子どもの村学園」のことを知ったのは、ちょうど小学校が開校する少し前でした。

その少し前に、この学校をつくられた堀真一郎さんの『ニイルと自由の子どもたち』(黎明書房）を読んでイギリスのサマーヒルスクールのことを知り、日本にもこんな学校があったらいいなあと思っていたら、本当に日本で同じスタイルの学校を開校するというので（どこかに電話してお聞きした覚えがありますが、細かいことを忘れてしまいました）、ちょうど上の子が小学校に入る時期でもあり、「ここに行けないかな」とかなり気持ちを揺さぶられたのです。でも、和歌山県ですから、通うのは無理。サマーヒルと同じように寮があるのですが、小１から寮に入れるのはしのびないと思うと、子どもたちと私が和歌山に移り住むしかありません。夫はそれでもいいと言ったのですが、私はいやだったので（笑、結局夢で終わりました。でも、こういう学校があるってことは、この先学校でとってもいやなことがあったりしたとき、どうしてもここに行きたい！と思ったら行けるのですから、とても心強くて嬉しかったのです。

番組では、「きのくに子どもの村学園」の授業のようすや、お母さんと２人で居を移し、横浜から転校してきた３年生の男の子の家庭の様子、お母さんのお話のほか、全校集会が紹介されました。この全校集会がとても心に残りました。いじめの問題についてでした。

ちょっと広いホールの床に、全校生徒と先生が好きなように座っていました。多分小学校から高校生までじゃないでしょうか（それとも中学生かな）、人数を忘れてしまいましたが、百数十人じゃなかったかなと思います。結構ぎゅうづめ。年長の男の子が１人、小さな机の前の椅子に座っていて、彼が議長さんでした。

小学校１年生の男の子（Aくんにしましょう）が、同じ１年生のBくんにいじめられていると訴えました。Aくんがどんなことをされるかいろいろ話して、周りの少し大きい子達もAくんがこんなことをされていると言いました。その間、Bくんは男の先生のひざに抱っこされて座っていて、ちょっと困った顔をしながらみんなの話を聞いていました。Bくんは悪い、いじめをやめるべきだと口々に言う子がいて、完全にBくんが「悪者」だな〜、この後どうなるんだろうとはらはらしながら見ていたら、議長の男の子が、「なんでBくんはAくんをいじめるんかな？」と言いました。そしたら少し静かになって、堀さんが、「お母さんと離れてて寂しいみたいよ」と言いました。

それからまた少しして、議長の男の子が、「あのな、寮での様子を見てるとな、Bくんいつもひとりぼっちで、Bくんがいじめられてるみたいな気がしてしまうんや」と言いました。みんなしーんとしました。しばらくして彼が「これからどうしたらいいと思う？」と聞くと、ちょっと小さい子（多分２年生か３年生くらい）が、「まずBくんがAくんにあやまる」と言いました。みんな「そうそう」と言いました。それから、もう少し大きい子が、「みんなでBくんに声をかけてあげる。ひとりぼっちにならないように」と言いました。またみんな「うんうん」と言いました。最後に議長さんはBくんに「あやまれる？」と聞きました。Bくんはこっくりうなずきました。それからAくんに意見を聞くと、「Bくんがあやまって、もういじめないなら許す。仲良くする」と言いました。議長さんがみんなに、「Bくんが謝ったら、またBくんと遊んであげる？」と聞くと、「うんうん」。それでBくんはAくんに「ごめんなさい」と言いました。Aくんは「いいよ」と言って、最後に、議長さんがみんなに「みんなBくんと仲良くしてあげてな。」と言うと、大きい声でみんなが「はーい！」と言いました。拍手が起きたのだったかどうか忘れましたが、とにかくこれで一件落着、良かったよかったという雰囲気に包まれて、心温まる集会でした。その後の寮を訪ねると、Bくんは何人かの男の子とじゃれあって、たのしそうに遊んでいました。

番組の最後に、尾木さんは、「こういうのを見るとほっとしますね」と言われ、子どもをとにかくしめつけようとする今の動きに疑問を呈して「もっと子どもの力を信じるべきだ」と言われました。

『ニイルと自由の子どもたち』を読んだとき、とても惹かれたのも、中に紹介されているサマーヒルの全校集会の様子でした。きのくに子どもの村学園の全校集会は、サマーヒルの集会を彷彿とさせるものでした。サマーヒルに惹かれて長いご苦労の末に同じ試みを実現された堀さんのお顔を拝見したのは初めてですが、想像していたとおり、とても穏やかなあたたかそうな方でした。毎日をのびのびと楽しんでいる子どもたちのたくましさにも笑顔にも、やさしくて賢い議長の男の子にも、元気をいっぱいもらいました。

（サマーヒルについては今はもっと本が出ているかもしれませんし、きっとHPもできているのでしょうが、私が読んだのは、ここに通った日本の女の子の『サマーヒル少女日記』大塚千野（晶文社）だけです。）


1/15 追記：その方がイメージが湧きやすいかと思ったので、Bくんを抱っこしていた方を「先生」と書きましたが、この学校では「先生」という言葉を使いません。「カレーライスづくり」をしていた小さい子が指を切ってしまったとき、少し大きい子がその子をもっと大きい子のところに連れて行って手当てをしてもらったのですが、取材者に「困ったとき」の対処の仕方を聞かれて、「自分たちだけですることもあるし、大人を呼ぶこともある」と言っていました。

びっくりしたので、ちょっとだけ転載します。


いじめ「見ぬ振りも加害」…教育再生会議が緊急提言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061129-00000005-yom-pol
（読売新聞　１１月２９日）


提言は「いじめを見て見ぬ振りをすることも、加害者として徹底指導する」と明記し、いじめを傍観することがないよう教育委員会や学校が児童・生徒への指導を強化するよう促した。