芦田川河口堰(福山市)の両岸下手に1.2kmの河岸堤距離標柱がある。川上には200m置きに標柱が設置してあるのに、これより下には距離標柱がない。起点になるゼロ地点はどこか気になった。走行距離を測るために、1.2kmの河岸標柱から車で下ったみた。地名が箕島だから、陸から離れていた名残のくびれはどこか。河口堰まで遡っても、こんもりとした山になっていて、全体が箕島らしい。岬の突端までは最後の標柱から1.5kmもある。途中には、川と海を区別するそれらしい自然物がない。思案に余って、直接、国土交通省芦田川河口堰管理支所に行ってみた。
「マリーナのところが芦田川の尽きる地点」とのこと。
それだと、「最後の標柱から1.5kmになるのですが」、と疑問をぶつけると、「道路は曲がりくねっているが、川の中央で測っている」と教えられて納得。「対岸の竹ヶ端に河川下流端の標柱が立っている」「満潮時でなければ、歩いて行けるでしょう」と云うことなので実際に行ってみた。

赤い航行禁止標柱の陰に1.2km標柱が立っていた。そこから竹ヶ端側の道なりに下ると、850mで防潮堤の外れに着いた。そこから先に建造物はない。車を置いて、大潮の満潮から引き始めている石塊の浜を歩いて、川の果てを示す標柱を探した。

岬をちょっと回ったところ(箕島の岬の向かい側)にあった。「一級河川芦田川下流端 建設省」と刻字されたコンクリート柱が頑丈な台座の上に建てられていた。その柱と箕島の岬を結ぶ線の西側が川で、東側が海なのだ。海と川の境界線を標柱越しに眺めて、なんとなくすっきりした気分になった。〆(..)para1002n(ぱら仙人)


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