コンピュータにも大ポカがあるみたいです。人間のプロ棋士にだってポカはあるのだからコンピュータばかりを責めるわけにも行きませんが、ヨセには絶大な信頼をしていただけにすごくショックです。
それに私は互い先で星には打たないといっていたのにこれも訂正です。第一着右上隅星という棋譜が出てきました。ほんとごめんなさいです。
同じスタンプインクの染みが右下についている棋譜の一番上に綴じてありました。インクの滲みはほんの少しのものから徐々に広がっていて、全部で5枚重なっています。一番下が昭和50(1970)年12月14日で、染みのない6枚目も同じような日焼け染みか汗染みの形が昭和50年代にずっと続いていますから日付順に一つづりだった棋譜の一部が同じ箱に入れていたスタンプ台に端を挟まれて一晩放置されていたようです。
話が逸れてしまいました。第一着星の棋譜ですが、メモが書いてないので詳細は全く不明です。とても丁寧に碁罫紙の交点にやや小さめに整然と数字が赤青の色鉛筆で書いてあります。芯を削ってから濃くしっかり書いてあります。
実際の棋譜は黒39手までです。やや優勢です。以下はコンピュータソフト「AI囲碁V19」の最強を選択して、白黒とも「・あなたが黒、・あなたが白」を一手打つごとに設定を変えて常にコンピュータになるように指定して打ち継いだものです。
これまでにもヨセの最終盤になってダメが詰まってくると不要な手入れがあったり、疑問手があったりするたびに人間に設定しなおして手どまりまで持っていったことはありましたが、大石が頓死するようなとんでもないポカはないだろうと信じていました。
白222でハネを欲張ったために頓死です

少なくとも黒259にツガレた時、すぐ一眼作って手入れをしなければなりません。それよりもこの状態で、はじめから19の十一に当てられて死んでいます。既に形勢はよくないのでいくら大きくても後手でヨセたら終わりなのは分かりますが、白220でダメヅマリの3目を狙いにいってここまで(白220)打ったら、後手でも戻って265のところに手入れするしかないでしょう。
コンピュータは相当前から何度も「投了していいですか」といっているのでそんなことは百も承知だったのかもしれませんが、他を打っている間にここの死活が選択肢の下の方に回って、一手30秒の検討時間内に間にあわなくなり、選択リストから消えたのかもしれません。毎回5分考えられても相手をするのに困りますが、もっとたっぷり時間を与えれば今のプログラムでもずいぶん強いはずだと感じます。

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para1002n(ぱら仙人)
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