「第三十回朝日アマ囲碁十傑戦が七月二十八日から三日間にわたって東京・新宿の東京厚生年金会館で行われた。第一回大会が行われた昭和三十六年といえば、六十年安保の翌年。高度成長、レジャーという言葉が一般的になり、『女子大生某国論』が世間をにぎわし、村田英雄の歌う『王将』が戦後初のミリオンセラーに、そして相撲では大鵬と柏戸がそろって横綱に昇進した年であった。」(朝日新聞観戦記)
佐藤亜紀子さんは、女流アマ十傑戦優勝者の権利としてこの30回記念大会に招待された。三日間にわたる大会の初日を突破した女流十傑優勝者は過去に井上美奈子さんが一人だけ、佐藤さんはこの年は四回戦で原田実さんとあたって敗退。
翌年再び女流十傑戦を連覇して朝日アマ十傑に再挑戦。見事四位になっています。
佐藤亜紀子女流アマ十傑優勝者が30回朝日アマ十傑戦で緒戦突破

138手以下略、白3目半勝ち。試しに続きを「天頂の囲碁3」長考モード思考時間無制限と四段思考時間無制限の二種類のモードで試してみました。それぞれ白9目半、白16目半勝ちでした。対戦相手の田中さんの講評では「間違えないお嬢さん」ということなので、手堅く打って形勢優位を最後まで保ったということであり、黒の田中さんもコンピュータ以上の勝負手を放ったが、やはり追いつけなかったということなのでしょう。

【棋譜ソースです】
お手持ちの囲碁棋譜ソフト「ポケットゴバン」とかウェブサイト上の「棋譜なう」などに読み込んで再現してみてください。
(;GM[1]FF[1]SZ[19]NE[B]SS[@@]AP[StoneLeaf2]PB[田中美輝]PW[orange.zero.jp/qin.olive/a.htm佐藤亜紀子]DT[1990-7-30]EV[朝日アマ囲碁十\傑戦]KM[5.5];B[qd];W[dc];B[dp];W[pp];B[oc];W[qj];B[ce];W[ci];B[dd];W[cc];B[ec];W[ed];B[eb];W[ee];B[cd];W[bc];B[df];W[ef];B[db];W[dg];B[cg];W[dh];B[bb];W[fq];B[cn];W[dr];B[cq];W[iq];B[qq];W[qp];B[pq];W[oq];B[or];W[nq];B[nr];W[mq];B[rp];W[ro];B[rq];W[qn];B[gd];W[qf];B[of];W[ic];B[fg];W[eg];B[gf];W[lc];B[fi];W[cl];B[el];W[dm];B[fp];W[gq];B[fn];W[bf];B[cf];W[bg];B[bd];W[ej];B[bj];W[cj];B[bh];W[bi];B[ch];W[fm];B[em];W[dn];B[en];W[do];B[eo];W[co];B[dk];W[dj];B[bo];W[ck];B[bp];W[bn];B[gk];W[he];B[ge];W[pe];B[nd];W[pd];B[pc];W[rd];B[qc];W[le];B[rf];W[rg];B[re];W[qe];B[rc];W[sf];B[sd];W[pg];B[kd];W[ld];B[mf];W[ke];B[hc];W[hb];B[id];W[jc];B[pk];W[pj];B[nk];W[mr];B[ai];W[bk];B[oj];W[ol];B[ok];W[qk];B[pl];W[ql];B[jp];W[eq];B[ep];W[ho];B[an];W[bm];B[jn];W[ns];B[pr];W[hm];B[jl];W[hk];B[gl];W[im];B[jm];W[gm];B[ek];W[ik];B[kj];W[gb];B[cr];W[jq])
新聞碁の切り抜きは今日で終了しました。次回から囲碁年鑑からデータベースにもれている対局を取り上げたいと思います。

para1002n(ぱら仙人)
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