銀星14と旧版天頂の囲碁4の互先です。天頂は銀星と同時発売で、すでに天頂の囲碁5が出ています。
旧版銀星13は自称5段のとき、1手平均思考時間が1分から1分30秒前後でした。もう15秒ほど探索時間を延ばせばもう少し強くなりますから、6段と云って、新作銀星14が出せたわけです。中身はそんなに変わらなくても、処理時間を短縮して、探索時間を長く取れるように工夫すれば、可能です。
一方、旧作天頂の囲碁4の1手平均思考時間は1分40秒弱、1分35秒前後のことが多いです。MAX設定では120秒が上限で、どの囲碁ソフトでも長考無制限が、120秒で探索打ち切りになります。
市販版の私のテストでは天頂の囲碁が一番強いです。天頂の囲碁は自称5段ですが、相手が6段格であろうが、6段であろうが、5段の天頂の方が強いようです。1手平均の思考時間も一番長いです。
ですから、天頂は新製品を出しても、もうこれ以上思考時間を長くすることはできません。それで、新製品の天頂5も5段と自称しているのだと思います。良心的と云えば良心的。今のままでも一番強かったのですから、5段のソフトが6段格や6段の囲碁ソフトを次々倒していったらそれこそ痛快じゃないですか。
でも、人間が対局するとき、コンピュータに1分30秒も待たされるのでは適わないから5秒でいいなら、何のために新しいソフトを買ったのか意味が分かりません。コンピュータに全能力を出させないのでは宝の持ち腐れです。コンピュータの能力に制限を掛けていることになるでしょう。
だからと云って、コンピュータ相手に8時間も対局してみる人はなかなかいないでしょう。
双方が1手2分だと300手終局で10時間。250手終局でも8時間20分かかる計算です。たった1回の勝ち負けを決めるのに今の時代に8時間も10時間もかかったのではおそらくゲームとして成立しません。
人間は腹も減るし、トイレ休憩も必要だし、そんなに根は詰められませんよ。
打ち掛けを繰り返して1週間がかりで気長に打ちますか。コンピュータがノータイムで打ってくるとこっちもつられてついノータイムで打ちそうになります。そういう時には冷静に打ちかけにして、日を改めて気長に打ち継ぐのも面白いかもしれません。興味本位で1、2回は実験してみたとしても、ゲームとして広く成立するかはビミョウです。
黒天頂の新規対局設定画面 相手は6段
中国ルールならダメにも大きさの違いがある?

中国ルールにはキリ賃というのがあるとか。切られても生き残っていると、繋がっているよりポイントが高いとか。本当かどうか。
両方生きている石は切る意味がないので、どうでもいいことかもしれません。
それはともかく、まだコウツギやコウトリが残っているのに、ダメを先に、しかも双方が・・・・きっとコンピュータにはコンピュータの亊情があるのでしょう。
黒301手入れは店じまい?

白銀星14はポン抜きが続く302の方をツガずに、単純な半コウ300を先にツギました。負けるまでの手数が長くなる方を残したのでしょうか。黒はコウを取らずに301と不要な手入れをして店じまいです。コウを取り合いすれば勝つまでの手数が伸びるので、自陣に手入れをする方が早く終局できるという論理です。ヨセの損得は全く関心がありません。
銀星の解析グラフ

私は形勢判断ができないので、形勢ボタンは重宝しています。取り敢えず、どっちが何目優勢か数字が出るので便利です。正確かどうかは別として、グラフなども推移が分かりやすいので、問題の箇所に見当付けるとき、よく利用しています。
黒から後手1のハネツギの後の経緯

黒天頂は十分余裕を持って勝っていたので人間の目には、3手連続パスのような手でも勝敗には影響ありません。コンピュータにはコンピュータの理屈があって、淡々と打っているようです。
【棋譜ソースです】
お手持ちの囲碁棋譜ソフト「ポケットゴバン」とかウェブサイト上の「棋譜なう」などに読み込んで再現してみてください。
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第1期泥んこリーグ戦第3局 (銀星14置き碁総当たり第6局〜8局を泥んこリーグ戦第1局〜3局に名称変更) 白番銀星囲碁14六段120秒 互先コミ6目半黒番天頂の囲碁4 総手数305手、302手手止まり黒9目半勝ち1手平均思考時間銀星14=1分17秒2/天頂4=1分11秒
泥んこリーグ戦は偶々白番銀星14に他の3ソフトが立て続けに挑戦の形式だったので、このままこの形式で進めていきます。次回は6段格の最強の囲碁CrazyStone優勝記念版が旧版銀星13の挑戦を受けて立ちます。おたのしみに。

para1002n(ぱら仙人)
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