鷹取橋南詰(西詰め)は方位磁石を当ててみると確かに橋は南北に架かっていたのですが、芦田川(広島県福山市)の流れが北高南低ですから橋は東西に架かっているイメージになります。
草戸大橋なども東詰め西詰めという表見ですから、南北はちょっと奇妙な印象ですが、橋梁斜角60度を考慮して実際の地形図に橋をイメージするとやっぱり南北に架かっている感じになります。

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(1)鷹取橋の幅員は3.6m。現在の道路の半分くらいの幅です。長さは100m。2本の電柱の中間辺りが南詰でそこから手前に旧土手がありました。
(2)土手下の河川敷に土手から少し離れて鷹取古道(農道)があって鞆往還を横切っていました。農道の方は3mくらいと思われます。

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(3)鷹取橋の南詰(西詰め)親柱が鷹取中学校の正門内に保存されています。
(4)平仮名で書かれている方は上方に向かって渡る側です。覚え方としてよく云われるのは、上方に上る前は漢字がまだ読めないので、仮名で書いてあるが、勉強して帰ってくると漢字が読めるようになっているから下り側が漢字なんだとか。
これはあくまで覚えやすいようにストーリー性を持たせた記憶テクニックであって、当然こんな田舎の小さな橋から上方まで行く人はいません。渡った先もご町内で、戻って來るところもご当地ですから数時間のうちに平仮名しか読めなかった人が漢字が読めるようになるわけでも、勉学のために橋を渡って出かけるわけでもありません。あくまでもどちらにどの橋名板を取り付けるかそのルールの記憶方法として伝承されてきたわけです。
(5)鷹取中学校の正門前は次々と移転して更地になっています。ここだけではありません。草戸大橋の老朽化に伴って付け替え工事計画があって順次予算を組んで計画が進められています。立体交差の橋になるそうです。
草戸大橋周辺はここ数年でずいぶん様変わりします。もうほとんどが更地になっています。現在更地のところには以前何があったのか、古い地図で比較してみるのも面白いかと。
大勢が集まるところ、人気のあるところは経済効果が期待できるので情報としての価値があります。
それに対して、過去に向かう情報は経済活動に結び付きにくいので、ずいぶんマイナーな感じです。どうして私はいつも人が見向きもしないところばかりに目が向いて面白がるのか。
人ごみが嫌い、人が集まるところが嫌い、群れることが嫌い。しょうがないです。大勢の中では一番になれないので、一人、単独、孤立を好むのかな。

para1002n(ぱら仙人)
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