しまなみ海道サイクリングロードは海の上を自転車や徒歩で渡れるのが魅力だ。橋を歩いて渡るイベントもよく行われている。団体のウォーキングイベントでは、特定の橋を一つ往復するだけだから、散歩がてらにぞろぞろ楽しく歩く。
一人で歩いている人もよく見かける。手ぶらで飲み物も持たずに歩いている人はたいてい近くの高速道路パーキングから運転の休憩にちょっと散歩して橋の中ほどまでで折り返して帰る人だ。
地元の人は、結構毎日のように決まった時間に橋を往復して階段で下に降りる。そういう人に出会うと、毎日この橋を散歩できていいなあとうらやましく思う。
リュックを背負って真剣な顔つきでウォーキングスティックを使い、さっさと歩いている人はもう性根を据えて尾道‐今治間を歩き通そうと覚悟している。結構そういう人もいる。当然一日では歩けないので2日掛かりになる。
自転車でも普通の人(ママチャリやミニサイクル)は尾道を出発したら大三島が往復できる限度だ。一気に本土から四国に渡ったら、その日に帰ってくるのは無理だ。時間的にも体力的にも、日が暮れてから島を赱っても面白いことは何もない。疲れ果てて、薄暗いライトの下ではセンターラインも路側帯もよく見えない状態で危険なだけだ。
日の出から日没までの10時間に体力が十分残った状態で楽しく赱るには、本州から四国まで自転車でも片道ということになる。朝4時ころ出発して往復できないわけではないが、今云うように真っ暗な中赱っていいことは何もない。
大抵の人は行ったら必ず元の場所に戻らなければならない。往復ということになると途中のどこかで見切りをつけて折り返してこなければならない。しまなみ海道を全線赱破するには、分割して残りは後日ということになる。
続きを赱るには、前回の最終地点まで車で自転車を運び、どこかに車を停めておかなければならない。中間地点は多々羅大橋だ。多々羅大橋の手前なら駐車場は生口島のサンセットビーチかその南隣の垂水港が広い。いずれも無料だが、サンセットビーチの駐車場は夕方6時に閉鎖されるのでそれまでに戻って來なければならない。多々羅大橋の入り口の駐車場はバス専用なので一般車は止められない。トイレは使用できる。
多々羅大橋しまなみ公園の駐車場 道路の南側
多々羅大橋を車で通過して大三島から出発すると、来島海峡大橋までの往復がずいぶん楽になる。大三島の上浦町瀬戸港は広い駐車場があって、大三島橋の入り口に近い。
大三島まで車で來て是非多々羅大橋も自転車渡りたい場合は、一旦車を多々羅大橋のすぐ下の道の駅多々羅しまなみ公園に駐車して多々羅大橋を往復し、戻って自転車に車を積んで、上浦の瀬戸港から再出発する手もある。
今日の出発地点はサイクリストの聖地の碑前から


自転車の車輪をイメージした二つの穴から、多々羅大橋が覗き見できる。
昨日は国際サイクリング大会の翌日、まだ沿道のあちこちにその余韻が残る。

para1002n(ぱら仙人)
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