「世界最強棋士を圧倒」と地方紙に報じられていた。昨日、Future of Go Summit 柯潔九段 vs AlphaGo 三番勝負第三局 をYouTubeで実況中継して大橋拓文六段と孔令文七段の解説。
スカパーでも16時から緊急実況放送があった。現地での対局はすでに終わっていたが、張豊猷八段と本木克弥八段のライブ解説も放映された。
第三局は通常、握り直しになる。第二局で連敗した柯潔九段は「(アルファ碁は7目半コミ=3子と3/4なら白番の勝率がいいので)、第三局は自分が白番を持ちたい」と自ら申し出て、主催者に了承を得たということだった。柯潔九段はどうしても1勝はしたいという強い気持ちの表れだった。(大橋拓文)
ところが、序盤の布石構想段階から手抜きの応酬や狭い方から詰め寄られる意外な展開。どうしても勝てない状況に追い込まれ、柯潔九段は対局中に席を離れ、むせび泣いたという情報もあった。
今回の実況を見ていて、強い人ならではの手抜きの応酬が目立った。フリカワリも辞さない強い姿勢で、広範囲にシュミレーションを繰り返して、結果のいい方を躊躇せず打つ。最強の囲碁感覚だ。
トドメも圧巻だった。完全リードの状況で緩めず、最強の手段で最短距離を勝利目指して突き進む。読みの正確さに裏付けられた自信が、人間なら万一を考えて控えるところも、圧倒的な読みの力(正確にポイントを絞ったシュミレーションデータの裏付け)で貫いてしまう。囲碁ソフトが一皮むけた感じがした。
今まで物足りなかった勝率計算の雑な終盤がなくなった。「柯潔九段は対局後の記者会見で『アルファ碁は完璧で欠点がない』と強調した」(地方紙)

para1002n(ぱら仙人)
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