今日から中国地方が梅雨入り。予報通り、しとしと雨が降ってきた。明日も終日雨。
昨日、アカツメグサ探査に出かけた。神島橋の東岸にも、一株花が咲いていた。東岸は、神島橋より川上には一本もないので、この種がどこから流れ着いたのか、不明。濁流を越えて、対岸から流れ着くことはあり得ない。
川は増水した時、土手の方から川の中心に水が引いていく。中央が流れが早く、そこを超えることは少ないが、川全体がうねっていると、対岸にぶつかり、対角線上に反射しながら、流れ寄せるコースができる。そういうところには大きな石で護岸壁が築かれている。山手の方に大曲の石の護岸がある。その辺りにぶつかった流れが、斜めに神島橋の方まで押し寄せた可能性は無きにしも非ず。
神島橋より下手にはこれからアカツメグサのコロニーがつぎつぎできてくる可能性は高い。小水呑橋の下手の東岸で一時だけ見かけたアカツメグサは西岸から漂着した種の開花だったかもしれない。自然界には予測不能の奇跡が起こることもある。開けた駐車場の切れ込みのある縁石は水が捌ける出口でもあり、小さなダムに堰き止められて濾し取られた種が留まる絶好の地形でもある。
一株のアカツメグサのヒストリーを辿って空想を巡らすと、梅雨の長雨もドラマチックな舞台装置のひとつの気がした。
東岸には珍しいアカツメグサのコロニー
パラグライダーの広大なランディングが出来ていた

例年梅雨入り前には草刈りが行われるが、今年はまだ進んでいない。河川敷の立木が伐採されたので、その作業で、草刈りの必要がなくなったのか、遅れているのか。このまま無事乗り切れたら、今年はアカツメグサの種が採取できるかも。そうは云っても、毎年時期を待っていて、次に出かけた時には、すっかり刈り取られた後だったことは度々あった。
念のため、葉が変色したり、茎が黄ばんだ枯れ花を採取しておいた。抓むと枯れ花がばらばら崩れるものもある。よく乾燥している。早咲きのものはもう種の採取も可能な状態だ。郷分の高架より上手の花はだいぶ枯れ切っている。川上のものほど背丈が低く、世代も古く、開花も早いのかもしれない。

para1002n(ぱら仙人)
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