NHK杯将棋トーナメント。実際の対局は6月11日かも。すでに済んでいたが、誰も結果は秘密にしていて、一昨日、放映されるまで分からなかった。戦前の予想では、一気に七段に駆け上がった藤井聡ちゃんにたいして、プロへの登竜門に何度も挑戦しては、挫折し、何度もチャンスに巡り会っては、退けられ、大器ではないけれど、超晩成プロ棋士と云われた今泉健司四段。本人でさえ、勝てると思っていない初対戦で、勝った瞬間驚いて口をあんぐり開けていた。
自分の勝利にびっくりする今泉四段
意外な結果に記録席も驚く

棋譜読み上げの井道千尋女流二段も藤井先生が投了したときちょっと驚いているように見えた。
今泉四段の対局前の抱負。「1回戦から藤井七段というものすごい相手と当てられて、光栄ではあるんですが、正直あまり大きなことは言えません。だけど、自分ができることを精いっぱい、やって、見ていただける視聴者の方、今泉ファンが喜んでいただけるような戦いを全力でやりたいと思います。頑張ります。」と語っていた。決して、勝ちたいとも、勝てるとも、口にはしていなかった。恐らく、藤井聡太七段も、自分が破れるとは思っていなかったに違いない。
藤井七段がいよいよ窮地に立って、受けに回っている間も、まだ指し切りの予感がして、負ける気はしなかったに違いない。今泉四段の駒が割れそうなほど力を込めて叩きつける力の入れようにも、田舎者のカラ元気のように見えて、一二三んのような迫力は感じられなかった。駒台が揺れ、取り駒が盤上で転がり、時間に追われて駒扱いが雑になっていく。盤上に投げ転がすようにマス目に放っては、向きを置き換える。まるで、おっさん同士の縁台将棋のような雑な手つきの連続。
今泉四段は、「双方が最善ではなかったにしても、自分としてはこれが会心譜です。」と局後に感想を述べた。最善ではないけれども、これが自分の会心譜。その言葉でいっぺんに今泉四段が大好きになった。
証券会社から介護ヘルパーに転進して、福山の介護施設の人達も大勢声援を送った。福山のグループホーム愛の郷の皆さんは大喜びだと思う。
あらら、おれ、勝っちゃったよ

para1002n(ぱら仙人)
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