トラブル続きの初手天元戦です。旧版の銀星17深層学習の時から、天頂7Zenと自動対局すると、4局目あたりから、碁盤画面がちらちら点滅して自動対局がストップする現象は起きていました。今回、最新版銀星の囲碁18と天頂7Zenとの打ち込み十番碁に先立って、画像データ、音声データは外付けハードディスクやUSBメモリーに移して、空き容量を増やしておいた。圧縮はやっていなかった。自動対局のトラブルはあってもいいだろうという軽い気持ちからだった。
自動対局はストップしても、碁石位置アイコンをドラッグすれば再開できるので、棋譜そのものに問題はなく、対局時間にロスが出るだけなら、半自動対局、代打ち対局だと思えば、辛抱できると踏んでいた。
1年以上経ってから云うのも正直、何なんだという話だけれど、自動対局が止まる現象や対応については、報告例が少なく、自分で体験しておいた方がいいと思っていた。大体世の中、勝ったとか、うまくいったとか、自慢げな報告はごまんとあっても、負けましたとか、失敗したレポートは、控えめだ。世の中に恥をさらした上に、「お前のパソコンのスペックが足りなくて、起きるべくして起きている当たり前の現象で、トラブルでもなんでもありゃあせん。ちゃんとパッケージの注意書きを読んでから買え。」と怒られた上に、「こんなことも知らんのに、自慢げに情報、具体例、実体験、などと表向き全うらしいことを云う一方で、悪意に満ちた商品批判を流すな。」とボコボコに叩かれて、立ち直れないくらい弾劾されるのが落ちなので、誰もそんなバカげたことはしたがらない。
ということで、だんだん症状が重くなって、3局目の自動対局は、各駅停車並みの毎回ストップ。とうとう耐え切れず、ディスクのクリーンアップをして、圧縮したら、メモリーは使用率39%(ネット環境から隔離した状態だと25%)になって、4局目からは極めて快調。盤側についていなくても、途中で仕亊に行ったり、夜寝ている間も健気に休みなく自動対局は継続されている。3、4局くらい連続対局していると偶に止まることはあるが、それも大した問題ではない。対局前に一度再起動するとか、一度シャットダウンした後で、新たに起ち上げて対局ソフトを設定すると、全く新品同様。安心して外出もできるし、朝までぐっすり寝られるようになった。
正直なところメモリー残量が十分あれば、囲碁ソフトの動きにそんなに影響はないだろうと思っていた。こんなに影響があるのなら、初めからディスクのクリーンアップをやって、対局前には再起動してから始めるようにすべきだった。
一時は睡眠不足で、風邪気味になったり、口内炎が出来掛けたり、散々。囲碁ソフト同士の自動対局実験のために、体を張って病気になるなんて私は何と馬鹿な奴かと思ったりしたが、今は快調。
そういうことで、初手天元戦打ち込み十番碁第2局。互先なので、手番を交替して黒番が天頂7Zen、白番が銀星の囲碁18。双方、設定はMAX。天頂7Zenは120秒(九段)、銀星の囲碁18は八段で120秒です。銀星囲碁18の設定画面には八段しかなく、設定とは関係ありませんが、相手方の天頂7Zenの棋力を「九段」と表示することができません。銀星囲碁18は自分より強い相手と対局することを全く想定していないかのようです。
解析でも相手がプロ高段者であれ、自分に勝つ相手の着手に対して、チェックして、臆面もなく、別の手の方がいいように候補手を上げて來るので、「お前がそれを云うか」と突っ込みを入れたくなりますが、相手が誰であろうとスパッと言い切るところは(当たり前だけれど)見上げたものだと思います。
またまたグダグダと長話になってしまった。初手天元戦打ち込み十番碁第2局です。黒天頂7Zen、白銀星の囲碁18。以下は盤側での観戦メモです。赱り書きで、ごめんなさいです。
8手目で、早くも銀星画面が点滅。自動対局が止まる。位置アイコンをドラッグして、再開。12手目でまた止まる。24手目でも止まる。ネット回線を繋いであったことに気づいて、ランケーブルを抜いて、隔離状態にする。27,26で画面が一旦消えても、支障なく自動対局は継続されていた。安心して目を離していると、58手目でまた止まっていた。(ここから後は読み飛ばしてください。要するに銀星囲碁18の手番でやたら止まるということです。)
白銀星囲碁18が止まって39分のロス時間
銀星囲碁18の解析グラフ
以下、68、70、84、88、110、112、114、特に、114は単ツギの簡単なところで止まっていた。かなり症状は重い。116のノゾキでも止まる。136、アタリでも止まる。138,140、銀星囲碁18の手番のたびに、連続で止まる。私は銀星18様の代打ち掛かりかと笑ってしまう。
150手目は銀星碁盤画面だけでなく、天頂7Zenの画面も交互に点滅した。それでも無事継続。ハラハラドキドキ。152、絶対のこの一手でもまた銀星囲碁18の方が止まった。不思議。162大ザルスベリでも止まる。166,168,170、184,200,202、その後も、218くらいで、もう一回止まっている。220,224,228,230、で止まる。
下のツールバーの銀星囲碁18アイコンが二つ重なる背後霊現象。さらには、アイコンが左右に赱るポルターガイスト現象までおこる。234,242,244,246、コウを取ったところで止まる。248,250、コウの取り合い。156、コウ立てで止まる。258、も止まる。260でヨセコウになった。264、コウトリで止まる。268、別のコウトリ合いが始まる。3コウ発生。どうするコンピュータ。272、コウツギで止まる。284で止まる。コウツギより、コウ立ての方が価値が高いのか。黒285のコウを勝ちツグ方が大きいのに。白(銀星囲碁18)ヨセはやや雑。288逆ヨセ1目で止まる。
5目のコウトリ。294以下、半コウのツギ合いになるか。また止まる。295、後手の1目を打つ方が大きい。296のあと、黒(天頂7Zen)は19の七へウチカキに行くかどうか。天頂7Zenは、欠け目にせず、半コウにアタリだった。止まる。後手1よりも、後手1/3を先に打った。銀星囲碁18は欠け目に気づいて目にした!! 止まる。しかし、手数が伸びるだけの半コウをがんばらない。1目は同じ価値になる。結局銀星囲碁18が騙されている。300コウを譲ってツグ。黒301は後手1。後は半コウ7カ所のツギ順のみ。銀星囲碁18の順序は正しい。1眼で分かりそうな半コウツギが止まる。不思議。304止まる。コンピュータは同じ価値の手が7カ所もあると優先順位が決められず、立ち往生してしまう。
残った半コウ4カ所はツギツギが天頂7Zenの検討
黒(天頂7Zen)305ツギ。後は順調に、ツギツギにしてくれ。頼みます。306、白(銀星囲碁18)は、コウ材が少ないのに取った。止まる。黒(天頂7Zen)がコウの取り番なのに、コウ立てを先に打った。半コウを争っても、手数が伸びるだけなので、無駄な手数は不要と分かっているのか。黒(天頂7Zen)コウトリ返す。コウ立ては豊富だが、あまり意味がない。白(銀星囲碁18)もコウに応じて傍コウを立てたが、コウは偶数箇所なので、ツギツギでチャンチャンのはず。310止まる。同じ価値の着手が複数あると、やたらシュミレーションの回数が増えて、時間内に処理できない。314止まる。320、交互に画面が点滅して消える。止まる。白328は手のないところへ持ち込み。329ツギは、天頂7Zenも付き合いがよすぎ。330、止まる。334止まる。半コウも欠け目も取り敢えず1目と見做しているので、ツグことは1目減ることになる。その定義は実際おかしい。335、天頂7Zenがやっとツイだ。銀星囲碁18も半コウツギ。だったら今までは何だったんだ。
残りは、半コウが2カ所。又コウトリが復活した。337、止まる。白(銀星囲碁18)は338、ダメを詰める。ダメは0目で、半コウツグは-1目と見做す論理構造がおかしい。コンピュータは石数が増えるにつれて、隙間(地になる空間)は減ると定義してある。打っている途中で、地が増えることは論理的におかしい。手数が進むにつれて手入れで欠け目が減っていく方が論理に合っている。その為、欠け目も半コウも予め1目に見做しておけば遠くの方や周囲の形状によって判断を変える必要がなくなる。本来のヨセは1/3目とか。2/3の権利とかで優先順位を決めるべきだ。
黒(天頂7Zen)は勝っているから早く終局したいのか、半コウツグはダメより価値が高いと知っていて、ツイだのか。339、ツグ。止まる。残りは、白の半コウ1カ所のみ。銀星囲碁18はどうするのか。やっぱり、銀星囲碁18は340、ダメを先に打った。半コウの空間を1目と見做して、埋めることは-1目であり、ダメの0目より価値が低いのだろう。昔の定義がプログラム上にそのまま残って改善されていない。止まる。
銀星の囲碁18の半コウツギを巡る小ヨセには疑問が残る
天頂7Zen、最後の半コウ再開。ぼろもうけ。銀星囲碁18がダメを2カ所打っている間に、切半の0目が2目になった。白(銀星囲碁18)342は持ち込み。ばかげている。八段の手じゃない。正式に免許を申請するのなら、高段者として、どんなに形勢不利でも、正しい手を打たなければならない。下手に置き碁指導する場合にも、形勢不利だからと云って、このようなでたらめの指導をされたのでは堪ったもんじゃない。
343、天頂7Zen、半コウツイで手止まり終局。手どまり後のダメ詰め終局までの双方の動き。もう、ダメ0目のところしか残っていないのに、銀星囲碁18が打つところを探して、自動対局が止まるのが不思議。黒(天頂7Zen)、20目半勝ち。2連勝。
ここから
(
;FF[3]GM[1]AP[PocketGoban Ver 0.999]
SZ[19]PB[天頂7Zen]PW[銀星囲碁18]
GN[初手天元戦打ち込み十番碁]DT[2019-1-18]
PC[広島県福山市]EV[初手天元戦銀星囲碁18対天頂7Zen打ち込み十番碁]RO[2]RE[B+20.5]KM[6.5]
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ここまで
初手天元戦の戦績は天頂7Zenの2連勝。次回は銀星の囲碁18が黒番で第3局です。

para1002n(ぱら仙人)
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