ブロック塀が撤去されたら、今まで隠れて見えなかった鉄骨ブロックの壁の下の方が未塗装状態だった。今まではブロック塀に遮られて雨は降り込まず、防水も余り気にしなくて良かった。
新しい建屋が建つまで、西日にも晒されるし、雨風も直接当たる。今までよりもかなり過酷な条件になる。今まで何十年も大丈夫だったから、これからも大丈夫とは云えない。
取り敢えず、剥き出しのブロック壁をモルタルで塗ってみることにした。ブロックの丈が合わず、継ぎ目がかなり雑で隙間に石を詰め込んで埋めてあるところもある。目地から接着モルタルがはみ出したり、モルタルが行き渡らずに隙間が深い個所もある。隙間の幅もまちまち、鉄骨の柱と柱の間にブロックを目分量で置いた感じで、仕亊はかなり雑。
それは当然で、別に問題はない。室内は内装で隠れ、外壁も仕上げ塗りで隠れるので、ブロックの詰み方や、間隔は分かるはずもないし、気にする必要もない。
だが今は違う。何とか見栄えのいい感じに補修しようと思った。鏝から何から、素人道具は一通りあるので、いろいろ工夫しながら、楽しみながら、自力でやってみようと思う。
世の中、整形手術前の顔から、日々変わってゆく様子を、世界中に公表した強者(つわもの)女子もいるそうな。ブロック壁の補修、上塗り報告も、考えてみればそれに近い。でき上がったところだけで十分なのに、よりによって、貧乏で資金不足だった家計の事情まで透けて見えるようなことをするかなあ。
貧乏を恥じることはない。自分でできることは自分でやってみよう。どれだけお金がかかったかも合わせて報告する予定。
いろいろな道具も自分で作る予定です。お楽しみに。
ブロック壁大整形手術、1日目の始まり、始まりぃ〜。
ブロック塀が撤去された翌朝(4月4日朝)
実際に、日差しの時はこんな感じ、5日目午後1時半頃 (4月8日)
まず、汚れたブロック壁の表面の掃除です。むき出しになった初日のブロックの表面は、西日が当たって、新品のような明るい色(気のせいかも)でした。翌朝は、逆光で、全体的に黒っぽく、中央辺りが緑がかって黒ずんでいました。この上からモルタルを塗ると肌別れして捲れるらしいので、ワイヤーブラシて表面を削ります。作業がしやすいように、目地からはみ出している古いモルタルを平たがねで斫(はつ)って全体を平らにします。はみ出している古いモルタルは上下左右のブロックを固定して、それなりに強度を作り出しています。斫れば劣化したモルタルに響いて強度が一時的に落ちるかもしれません。
表面に新しいモルタルを重ねて包むので、影響はないと思います。全面に凹凸がない方が後で作業や細工もしやすくなると思う。
電動ドリルにワイヤーブラシをセットして上向きに削っていく

回転するものは(ポリシャーなどでも)何でも、平面と垂直に立てると回転方向にしゃくれる。止めようと力を入れると、暴れ回って、固定するのにとても力がかかる。ワイヤーブラシも同様、壁に垂直に向けたら、弾かれたり、引き込まれたり、暴れる力を止めるのに大変。下から銃を構えるように、ドリルの自重とワイヤーブラシの回転で、時計回りに暴れるのを下からちょっと浮かすように抵抗を下げてやれば上下にまっすぐ削れるし、その応用で、ポリシャーのように左上にちょっと浮かし気味にすれば、左右にも水平に楽に削れる。
電動ドリルのモーターが弱いので過熱し過ぎないように、ブロック1個か2個削ったら、他の作業を間に入れて、モータを休めるようにした。以前に、瓦カッターでコンクリートに溝を切っていた時、中に入っている硬い大き目の砂利も切断するのでモーターに過重の力が掛かって、何台も焼けてダメにした苦い経験がある。
右半分はワイヤーブラシをかけ終わった部分
水を噴射して洗いと乾燥
水を噴射して洗うとひびも濃く見えてくる
ブロックの継ぎ目に石を詰めてある

表面にワイヤーブラシをかける前の状態。ブロックの隙間に栗石が詰め込んであった。目地からはみ出したモルタルは平たがねで斫ったが、詰めてある石は強度を支えているので、叩いたり削ったりしなかった。深い隙間にモルタルを詰めてきっちり固定するようにしたい。首の長い生茶のペットボトルとミニボトルを組み合わせて、モルタルの絞り出し器を作った。圧を掛けて押し出すので隙間の奥までモルタルを押し込める。
生茶のレギュラーとミニボトルでモルタル絞り出しを作る

生茶ボトルのモルタル押し出し器の作り方。
1.ボトルの底にミニボトルの底の輪郭を描く。
2.ミニボトルとの隙間が空かないようにきっちり切り取る。
ミニボトルがピストンのようにいい感じでモルタルを押しだせる。外側の筒の絞り出し口の蓋はいらない。ピストン側のミニボトルは蓋をしておく方が変形しにくく、押し出しの力が伝わりやすい。孔のキリトリが緩め(大き目)だと隙間からモルタルがぐじゅぐじゅ出てくるので、要注意。
目地の隙間をモルタルで埋め終わる
夜中から明日に掛けての雨に備えてシートで養生

para1002n(ぱら仙人)
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