昨日仕上げ塗りが終わった。下塗りの鏝痕が波打ち、中塗りもガタガタ。仕上げだけが平らにできるはずがない。さらに、刷毛でのろ掛けして、仕上げ鏝で表面を抑える予定でいた。
中塗りのモルタルにセメントを加えて配合をよくすれば、柔らかくてよく伸びるし、粘りも増して塗りやすくなることが分かった。薄く塗ることも可能だ。刷毛でノロ掛けしなくても、仕上げられる自信が湧いてきた。
ノロ掛けをやめて、次が最終工程ということになれば、下地は平らにしておかなければならない。大きいマイナスドライバーやワイヤーブラシ、サンドペーパー、鑿のような斫り道具など、あるだけのものを総動員して、固まったコンクリートの表面をできるだけ凹凸段差の境目がなくなるように、時間を掛けて削った。
初めから、柔らかい間に平らにしておけばこんな苦労はしなくて済む。何しろ経験がない上に技術もない初めての垂直壁への挑戦なので、毎日毎日が力尽きてへとへと。後のことまで考える余裕がなくて、その上、手直ししていて、剥がれたらどうしようなどと余計な心配が先赱ってしまった。
剥がれそうだったら大きく剥がして、塗り直したらよいだけなのに、気持ち的にそういう余裕を失っていた。
それで、固まってしまったコンクリートの表面を削って平らにする羽目になってしまった。技術がないものだから、こうして無理やりにでも平らにしなければ、これ以上仕上げ塗りは無理だ。労を惜しまず、準備だけはしっかりやっておかなければならない。それしか技術を補う方法がない。
仕上げ塗り前の準備、ジョウロでたっぷり水を撒く
表面を引っ掻いて上塗りモルタルが食いつきやすくした
一通り仕上げ塗りした直後、まだあちこち凹凸がある
痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ)もないくらい徹底的に修正
シートを張った後、スポイドで壁面に散水
注水するとシートがピタッと壁面に貼り付く

この状態で4〜5日、硬化を待って目地溝の型や、袴の型紙を撤去。下の礒岩を補正して最後に、Pコン穴の詰め物を撤去した後、孔の底を化粧塗りして完成となる予定。

para1002n(ぱら仙人)
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