teacup AutePageの下書き原稿の検索が格段に便利になっている。ずいぶん昔に書きかけて打ち捨てられていたものとか、重複していてそのまま取り残されていたものとか、全部で九件もあった。その中から復活可能な記事は再び日の目を見られるようにしてみたい。
二月三十日のカテゴリーに2003年4月 3日(木)の中古ニュースを取り上げているものがあった。旧暦換算では
二月三十日にはならない。調べてみると、 旧暦三月二日に相当する。二月三十日じゃないのに、同じ二月三十日のフォルムで書きかけているところを見ると、よほどこの中古ニュースの記事が気に入っていたのだと思う。
正直、二月三十日の事件は底を尽きかけていた。なかなかこれと云って目新しいものが見つからなくなっていた。そこで、同じスタイルで別の中古記事を取り上げたものの、寸でのところで我に返り、二月三十日はやはり二月三十日の事件でなければ価値がないと思いとどまって没にしたのかもしれない。
それはそれとして、「中古ニュースウィークリー」という別のスタイルで連載企画すれば、歴史は繰り返す風にいろいろなテーマの中古ニュースが取り扱えるようになる。
この手の先行作に今天的万華鏡があった。これは万華鏡作品をメインに据えて世の中をちょっと斜めから眺めてみる短文を添える趣向だったが、年取って世の中を斜めに見るよりそのまま受け止めることが多くなって、筆が滞りがちになり、中身も変わってきた。
そのまんまだが捻らず、歴史は繰り返すをテーマに、「中古ニュースウィークリー」を始めたらどうだろうかとふと思いついた。手始めに捨てられていた2006/6/8の原稿をそのまま再掲しました。

国民年金保険料の徴収の効率の悪さは最近よく指摘されている。3年前の短期連載記事のデーターとして非効率の実態が載っていた。

どうする社会保障
現場は悩むB
保険料取りこぼし
徴収費は500億円
日本経済新聞 経済5頁 2003年4月 3日(木) 旧暦三月二日
厚生労働省によると、給与所得のない人たちがおもに加入する国民年金の保険料徴収事務の費用は2002年度で約500億円、一方、厚生年金の場合は約200億円だ。厚生年金に比べ、国民年金はコストが2倍以上だ。
国民年金の保険料収入は年間約1兆9千億円だが、徴収事務のほか、加入者の記録管理なども合わせると、事務費は約1600億円。業務に携わる職員は約6000人。「業務が非効率ではないか」との声は根強い。

社会保険庁の非効率は今日や昨日に始まったことではないので、3年前の新聞に実態が数字として具体的に書かれていても何ら不思議はないが、最新ニュースといえども、結構昔のリメイクのようなところがある。我輩の好きなことばに生物学で云うところの個体発生は系統発生を繰り返すというのがある。一度限りの人生とか、取り返しがつかないとか大仰なことを聞くが、同じことは何度も起こっているのではなかろうか。

〆(..)para1002n(ぱら仙人)


2006/6/8/21:7

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