昨日エミちゃんと畑に行った。セミの蛹(さなぎ)がプラスチックの有孔管の切れ端に攀(よ)じ登っていた。別にそれでも構わないのに、お節介にも葡萄の切り株に移してやろうと触ったら、軍手にしがみついて来た。

もう何日も前に切った葡萄の切り株は幹がなくなっていることは知らずに、根が盛んに水を吸い上げている。ぽたぽたと樹液が滴りつづけている。軍手に乗せて切り株に止まらせようとすると、とても慌てた様子で必死に軍手に戻ろうとする。
木に移っても忙しなくて、切り株の先まで上って地面に落っこちた。拾ってまた木の根元に持っていくと、自力で登って裏にぶら下がる位置に落ち着いた。その日の内に羽化することはないだろうから、翌早朝、続きの写真を取ろうと思って帰った。
樹液の出るところには他の虫も集まってくる。安全性から云えば、プラスチックのパイプの方がよかったのかもしれないと、その晩セミの蛹のことが気になった。

今朝6時に行ってみたら既に蛻(もぬけ)の殻だった。あのまま無事に生きていたらしい。撮影のチャンスは失ったが、無事らしいのが何よりだ。エミちゃんも喜んでいた。〆(..)para1002n(ぱら仙人)

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