現在1話、2話がオンエア済みの「メビウス」、
ウルトラファンのワタクシはもちろん、大変楽しく視聴しておりますし――
ネット上での感想などを拝見する限り、他所の皆様方も
おおむね好感触で受け入れておられるようなのも嬉しい限りです。
毎回毎回のバラエティ性を過剰なまでに重視して
ある種ビックリ箱的な楽しさのあった
前作「マックス」の反動もあるのでしょうが、
今回はヒーロー、防衛チームともに「成長」をキーワードに据えて
一年を掛けてじっくり腰の据わったドラマを見せていこう、という
かなり正攻法のシリーズ構成を心がけていくようですね。
とりあえずさいとうひとし的には、2話での何気ないワンカット・・・
「初めて食べるカレーの味に驚き、喜ぶミライ隊員」の絵に、
ああ、かつて矢的先生が地球に来て、初めてオムライスとオレンジジュースに出会ったときにも
こんなちょっとした驚きと喜びがあったのかな・・・などと
ちょっぴり懐古モードに入ってしまったり、しまわなかったり(笑)。
タイトル上において「ウルトラマン40周年記念作品」と銘打ち、
効果音や劇中の諸設定にも過去のウルトラシリーズへのリスペクトが
そこかしこに感じられる本作・・・
実はこれらのリスペクト要素というのは、ウルトラシリーズに限らず
広く円谷作品全般に及んでいるみたいなのも心憎いですねえ。
GUYSの初期主力戦闘機と、制服のデザインは「マイティジャック」、
ガンフェニックス発進プロセスの絵作りは「ミラーマン」、
そのガンフェニックスにまつわるドラマ性はアニメの「ザ☆ウルトラマン」、
防衛チーム設立までの過程をじっくり見せていくあたりは「ファイヤーマン」・・・。
そして、既に馴染み深い過去の名怪獣が次々と惜しげもなく登場し、
新デザイン・新造形のニューヒーローが敢然とそれに立ち向かうという
番組そのものの構図。
そう、これはまさに
「レッドマン」そのものではありませんか!!
・・・って、それは下種の勘繰りにも程がありますかね(笑)?
まぁ何はともあれ、毎週の楽しみが増えるというのは嬉しいことです。
頑張れ、ウルトラマンメビウス!

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