何を血迷ったか、かつてバンダイビジュアルから
「メモリアルボックス」と銘打って、
「おはよう! こどもショー」の怪獣コーナー「レッドマン」の
全話LD化がなされた、というある意味での快挙、
またある意味での暴挙、もしくは怪挙がございまして。
確かに毎回毎回毎回毎回、レッドマンと怪獣たちが
野っ原や岩山、造成地などで死闘を演じる、という「だけ」の展開ですし、
五分間ミニコーナーならではの予算の少なさも露骨に見て取れますが……
ですが、少なくともそこで展開されているレッドマンと怪獣との
毎回の「アクション」、わけても重たく動きにくい怪獣のぬいぐるみを着て
派手にジャンプしたり、転げまわったり、あるいはマットも何もなしで
岩肌の上をごろごろ転がり落ちたりしてみたり……。
ロウ・バジェットゆえに光学合成やミニチュア特撮などに頼れない分、
自らの体を張って毎回の怪獣バトルを血涌き肉踊るものとして見せて下さった
「野武士の会」の方々の功績は、実はもっともっと
正当に評価されて然るべきではないか、と思うのですが――いかがでしょうか。
個人的に一番のお気に入りは、第51回のVSミステラー星人戦と
第52回のVSアーストロン戦。
どちらも大変に手数の多い、二転三転する飽きさせない攻防の妙で楽しませてくれます。
それと……「ヘンさ」ゆえの「をもしろさ」という観点から見ますと、
どう見ても「森で遊んでいる何の罪もない怪獣を、
レッドマンが通り魔のように惨殺」しているようにしか見えない
第7回のVSイカルス星人戦はやっぱり外せないかなぁ、と(笑)。

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