バンダイ・キャンディー事業部の「
HDM創絶ウルトラマン」……
映画『ウルトラ銀河伝説』の公開に併せて発売された食玩フィギュアの中から
前回のベムラーに引き続き、今度はウルトラマンタロウをご紹介。

歴代ウルトラ戦士が、悪のウルトラマンベリアルに片っぱしから叩きのめされる
衝撃的な内容の本作にあって、光の国・プラズマタワーの「最後の光」を
自らの体を盾に、命をかけて守り抜いたウルトラマンタロウ。
今回のラインナップ参入も当然のカッコよさ、といったところでしょうか。

さて、同ラインナップのベムラーがそうであったように……
今回のタロウもまた、映画に登場した最新版のスーツの再現と言うよりは
むしろ、1973年のオリジナル版・ウルトラマンタロウのスーツの質感や
アクター・長沢寛氏の均整のとれた美しい体形の再現に務めたのであろうことが
その見事な出来栄えの端々から感じとれます。

とりわけスーツ両脇の内側に仕込まれた、電飾用の電池ボックスの膨らみまで
完全再現してしまう、造形の比類なきこだわりっぷりには脱帽モノ。
やや「これ見よがしなマニアック度のアピール」といった感じも致しますものの
そこまで踏み込むことも辞さない作りこみの姿勢は、まさに創絶ならぬ
「壮絶」の一語に尽きる凄まじさです。

以上、今回は「創絶」版・ウルトラマンタロウの巻でした。
回を追うごとに、加速度的にそのこだわりとハイクオリティーを究めていく
バンダイ・キャンディー事業部のリアルフィギュア群……
願わくば少しでも長く、この商品の系統が続いてほしいものですね〜。
「戯画」も「名鑑」もなき今となっては、もはや「創絶」シリーズだけが
リアル系ウルトラ食玩・最後の砦といったところでしょうから……。

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