“天高は……
俺たちの青春銀河だ!!”

昨年9月4日の本放映開始以来、1年間に渡りハイテンション・オンエアされてきた
『仮面ライダーフォーゼ』も、とうとう今週が最終話。
己が宿願を遂げるために生徒たちを利用してきた、サジタリウス・ゾディアーツこと
天高の我望理事長に対しての“ライダー御礼参り”(笑)&“卒業キック授与”という
シチュエーションと絵面のヘンさ加減に驚かされはしたものの、そのヘンさの中に
間違いなく存在していた感動は、『フォーゼ』でなければ描けない……
と言うより、かつてない“青春学園ものとしての仮面ライダー”シリーズであった
『フォーゼ』こそが描ききらなければならなかったものでした。

ラストスパートの展開が、やや駆け足になっていた面は否めないものの……
「明るく楽しい青春学園ヒーロードラマ」としての本分を最後までしっかり貫き
仮面ライダー部の個性的な面々をはじめとするキャラクター群を活写してくれた
『仮面ライダーフォーゼ』……特に、「天高の全員とダチになる男」として現れた
風雲児・如月弦太朗のキャラクター像が、一年間に渡ってまったくブレることなく
物語の芯になってくれていたのは出色でした。
そして、そんな快男児・弦太朗を一年に渡って演じてくれた福士蒼汰氏もまた
放送開始時とは見違えるほどの「オトコの顔」になってくれていて、そこんとこも
一年間の放送に付き合ってきた一視聴者的には嬉しかったり致します。

笑いあり、涙あり、カタルシスあり――
それら全てをひっくるめて、一年間とっても楽しかった『フォーゼ』。
いつかまた必ずその雄姿に会える、「帰って、キターッ!!」と叫べるその時を
今は一ヒーローファンとして、心からの楽しみに……。

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