……って、秋以外でも隙あらば肉ばっかり食らってる気がしないでもないですが
まぁ、その辺につきましてはさて置きまして(笑)。

公用・私用をひっくるめまして、京極町方面へ足を伸ばした際には必ず足を運び
お世話になる名店がこちら、「
名水うどん 野々傘(ののさん)」。
道内屈指の「名水の郷」として広く知られている、京極町の清冽な湧き水を用い
もっちりとした絶妙の歯応えに練り上げられた麺と、丁寧にとられたダシ汁との
絶妙なコンビネーションが生むここのうどんの旨さに関しては、過去二回に渡り
拙ブログで力説している(笑)わけですが……で、今回は通算三回目となります
「野々傘」うどんに関しての記事です。

でもって、このたびワタクシめの注文したのがコチラの一杯――
10月限定の新メニュー、その名も「
トンずらチキン野郎つけ麺」(爆笑)。
何とも恐ろしげなネーミングではありますが、「今月限定」という煽り文句には
まるっきり耐性がないもんで(苦笑)、誘蛾灯に誘われる真夏の小虫のように
フラフラ〜ッと注文してしまった、という次第。
「野々傘」自慢の冷たいうどんの上を豪快に飾る具材は、まず
牛肉の冷製。
大ぶりながらも繊細に香ばしく揚がった
豚肉の天ぷら。
これらをうどんの麺や野菜の天ぷらともども、四季の野菜やキノコ、
鶏肉のダシが
たっぷりと溶け出た、あつあつのつけ汁とともに頂こうと言う趣向です。

そして、そんな季節限定メニューを食べて気付かされるのは、名水うどんそのものの
変わらぬ旨さに加えて、一口に「肉」と言っても様々な味わいの違いがある代物を
それぞれに喧嘩させず、それぞれの持ち味をしっかり活かし、引き立て合わせながら
ひとつのハーモニーとして調和させる、厨房調理のタクト振りの非凡さ加減。
鶏、豚、牛、それぞれの肉の味わいの差異を楽しみつつ……
それら多くの様々な生き物から生命の糧を得ている「食」という行為自体の本質にも
いつしか思いを馳せ、無意識のうちに背筋の伸びる思いでもあったり致します。
まぁ、そんなおカタい話も、結局は「ご馳走さまでした。美味しかったです」という
ありきたりのたった二言に集約されてしまうわけなんですけどね(笑)。

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