1983年放映のお笑いバラエティ番組『
笑ってポン!』。
低視聴率ゆえにワンクール・三ヶ月間の放映で打ち切られたという残念な事実や
余りにも余りな(笑)番組タイトルの投げやりさなどで、未だネタ的に語り継がれる
ある意味「伝説」の番組を、本放送当時には小学5年生だったワタクシめが毎週
ワクワクしながらチャンネルを合わせていたその理由はただひとつ――

そう、その理由こそまさに、番組内のワンコーナーである『
紅白仮面』。
ビートたけし氏扮する悪の怪人・紅白仮面が毎回繰り出してくる配下の怪獣たちと、
少年少女たちの操縦する巨大ロボット“木人38号”との壮絶な(笑)戦いを描く
巨大特撮ヒーローもの仕立てのギャグコント……
円谷プロの番組協力だけあって、毎週ウルトラ怪獣が続々登場してくるのです。

テレビでも映画でも、「特撮巨大怪獣もの」というジャンルが絶えて久しかった
この1983年という時代において、しょうもない(笑)ギャグ仕立てであるとはいえ
都市のミニチュアセットをパワフルに破壊し、ヒーローとのバトルを見せてくれる
この『紅白仮面』という番組内コーナーの存在が、当時のワタクシが抱いていた
「渇き」をどれほど癒し、ささやかながらも溜飲を下げさせてくれたことか。

だからこそ、本放送から30年以上の時が流れた今もなお……
この下らない『紅白仮面』は、自分にとってとても大切なものなのです。
アトラク用怪獣スーツの醜怪ぶりさえ、今見るとなんと愛おしいことか(笑)!

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