過去エピソードの再放映や映画作品の分割放映、様々な切り口での再編集、
そして番組内における新作シリーズの放映……などなど、予算繰りの苦しい中で
可能な限りの工夫を凝らしながら、あくまで現役児童層をメインターゲットに見据え
『ウルトラシリーズ』の物語やキャラクターたちの芳醇な魅力を啓蒙し続けてくれた
テレビ東京系の『
新ウルトラマン列伝』。

2011年7月に『ウルトラマン列伝』として放映開始してから、まる5年……
ウルトラマン生誕50周年の節目となる本年、待望の最新作『ウルトラマンオーブ』に
バトンを渡す形で、堂々のフィナーレを迎えることとなりました。

30分(実質25分弱)の放映時間と映像素材をフルに使い、歴代ウルトラヒーローが
続々登場する華やかな大団円となり、マレーシアにて活躍中の海外限定ヒーロー、
ウルトラマンリブットも新撮映像にてちらりと顔を見せ、本邦デビューを飾るなど
あくまで現役の児童層に対する視点をメインに吸えつつ、サービス精神も旺盛な
『列伝』らしい華やか、かつ前向きな幕切れで、観終わった後に甘酸っぱい感慨が
年甲斐もなく湧き上がってくるのを禁じえなかったワタクシです。

そして、そんな晴れがましい希望に満ちた『列伝』グランドフィナーレとともに
後に続くバトンを渡されることとなった最新作『ウルトラマンオーブ』。
ワクワクドキドキで、本放映開始の日を待ちたいと思います――
ただ、現時点での率直な感想としましては、主人公たるクレナイ・ガイの声質が
若干こもり気味で、台詞がすっきり聞き取れないのが不安材料ではありますが。

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