2月の「さっぽろ雪まつり」開催に備え、もっか大雪像の製作が急ピッチで進められ
寒い季節の中にも熱気を孕みつつある札幌・大通公園――

その大通公園西端部、中央区の大通西13丁目にある「
札幌市資料館」という
ごく小さな施設の一室において、雪まつり開催準備のエネルギーにも負けない
異様で甘美なオーラが渦巻いていたことを、今回は拙ブログの記事と言う形にて
皆様にお伝えしなければなりません。

そう、そのオーラの発生源こそ、去る14日より資料館・ミニギャラリ−5にて
開催されている、「
MonsterWorld 小さき怪獣たちの世界」と銘打たれた
小口敏弘氏の初個展なのです。

独学で技術を習得しながら、お馴染み・ウルトラシリーズの登場怪獣のみならず
完全オリジナルの怪獣フィギュア造形にも着手し、これまでに作り上げた怪獣は
実に50点にもなると言う小口氏の怪獣フィギュアたち……
今回はそれら数多くの造形物より、ウルトラ怪獣・オリジナル怪獣たちの中から
特に選りすぐられた14匹の切り込み隊を編成した上での個展となります。
拙ブログへ遊びに来て下さっている方ならば、既によくご承知のこととは思いますが
なんせワタクシ、
こういうのが大好物なのです(笑)。

30センチ以上はあろうかと言う造形物の大きさにまずは目を見張りつつ……
ひとつひとつの怪獣をじっくり拝見していくと、その確かなデッサンと造形力による
活き活きとした躍動感の表現に思わず息を呑み、時に粘土の形状を整えていく際の
「ヘラの跡」までが、怪獣らしい質感イメージをより効果的にアピールする武器として
絶妙に活かされているという立体造形の技量にも感嘆させられ、それらが相まって
ウルトラ怪獣は「映像の枠」を遥かに超えた奔放なイマジネーションの中で躍動し、
オリジナル怪獣もまたメジャーな映像作品の人気者に負けない存在感の輝きを放ち
どのフィギュアも正に「生きて」いると言う事実に内心での拍手喝采です。

そして個人的に、ワタクシが何より驚嘆させられたのがその塗装――
特殊な色の揃ったプラモデル用の塗料ではなく、より専門的なアクリル系絵具や
油絵具でもなく、
小学校の図画工作で使われるような水彩絵具だけを用いて
これほどの色彩の深みと美しさを醸し出しているだなんて!!
細部に至るまで小口氏のこだわりと技術力が行き届いたこれらの逸品……
直にご覧になって頂ければ、ワタクシ同様に心地よく打ちのめされることは必至かと。

だからこそ札幌近隣の方、これから札幌を訪れられると言う怪獣趣味の方たち、
とにかく万難を排してでも、ぜひ一度これらの怪獣を直にご覧になってみて下さい。
開催期間は18日(日)までですから、今ならまだ間に合います!
そしてこの個展の内容を、たった一回の記事における紹介だけで済ませてしまうのは
いろいろな意味で勿体無い(笑)と思いますので……これから数回分の記事に分割して
小口氏の怪獣造形ワールドの魅力の一端を、拙ブログにてご紹介させて頂ければ、と。
●小口敏弘 MonsterWorld 小さき怪獣たちの世界
北海道札幌市中央区大通西13
札幌市資料館 ミニギャラリー5
(пj 011-251-0731
(開催期間) 2015/1/14 〜2015/1/18
(開始時刻) 午前10時 ※初日9時
(閉鎖時刻) 午後6時 ※最終日4時
(入場料) 無料

2