2005/11/29
18日、弟が山梨県の山を登ってその下山中、滑落死したとの電話があり、急遽東京に駆けつけました。弟は3歳下の72歳で、私と同じ美術の道を歩んできましたが、近年世田谷のさる寺院の仏堂の装飾を依頼され、壁、襖、欄間の仏画を完成させるなど、盛んな制作活動をしており、その合間をぬって、好きな登山をしていました。野球、バスケットもやり、ピアノ、フルートを演奏するなど、活発で多彩な人生でした。久し振りの東京でしたが、帰ってからも、いまだに信じられないそのショックに、ボーとしています。
汝が描く佛となりし小六月
小春日の弾けるやうな君なりし
木枯の磨きし骨の白さかな

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2005/11/24
勤労感謝の日と言ってもいつもと変わらない1日、勤めていた頃は休みをどんなに待ったことか。
退屈している私の家に、友はその時々の一品を持って寄ってくれた。
出すのはいつもコーヒー。二人でいろんな話をする。
かっての職場のこと、事件のこと、世の中のこと・・・その彼女はあちらの世へ旅立ってしまった。
もう少ししたら49日。その日は本当に天上へ去る日とのこと、ならまだ立ち寄ってくれるかもしれない。
窓を打つ時雨が友の声に聞こえる。


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