2010/3/24

back to 2/28  ゆうばりファンタ
というわけで、2010年のゆうばりファンタもあっという間に最終日。

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なんか、いつもの事ながら、旨いけどエグい味付けの料理ばっかり食ってる感じだったので、ちょっと趣向を変えてディズニーのアニメ「プリンセスと魔法のキス」を見てみたりする。CGアニメ全盛のこのご時勢に、「ジョン・ラセタープロデュースの2Dアニメ」というのは、やっぱり見ておくべきかなというのもあり。全くなんの情報もなしに見たので、舞台がニューオリンズ、ヒロインが黒人の女の子、という設定にまずビックリ。これもオバマ大統領の「威力」なんだろうなー。いつか自分のレストランを持つことを夢見る働き者のヒロインが、ひょんなことからブードゥー教の魔術師の陰謀に巻き込まれ、道楽モノすぎて親に勘当されて一文無し、金持ちの逆玉に乗ろうとニューオリンズにやってきたどっかの国のC調王子ともどもカエルにされてしまう、という設定がかなり面白い。
かくして二匹のカエル、ジャズプレイヤーになりたいワニ、全然イケてないホタルというワケのわからん取り合わせのキャラクターがチームとなり魔術師の陰謀に立ち向かうワケだが、ミュージカルとしての楽曲はさすがの出来、あくまで「伝統的」な2Dアニメではあるが各所に3DCGIをちりばめた演出も楽しく、全体的にスピード感も迫力もたっぷりの優秀なアニメに仕上がっている。大いに見る価値あり。ちなみに、「ディズニー初の黒人のヒロイン」というのは、一応、この映画のかなりの「売り」らしいが、実際には映画上映時間の8割は彼女はただのカエル。何人なのかなんて、サパーリ分からんw。まあこのへんが「保守」ディズニーの限界なんだろう。
☆☆☆★★

ところで、今年でゆうばりファンタは20周年。それを記念して、山田洋次監督の代表作のひとつである「幸福の黄色いハンカチ」のデジタルリマスター版が上映されたりもしたのだが、とてもじゃないが朝10時の上映には起きられず。その代わり、と言ってはなんだが、「幸福の黄色いハンカチ」のハリウッドリメイク版「イエローハンカチーフ」を見てみることに。

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上映前には、いまや最強のゆうばりボランティアwの一人であるフジテレビの笠井アナの司会で山田洋次監督の舞台挨拶。リメイクに至った経緯などを解説。なかなか興味深し。

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笠井アナの「ずっと昔から監督にお聞きしたかったんですが、幸福の黄色いハンカチのポスタービジュアルって、究極のネタバレですよね?」という質問は面白かった。「この映画のストーリーって、果たして主人公(高倉健)の奥さん(倍賞千恵子)は彼を待っていてくれるのだろうか?黄色いハンカチを飾っていてくれるだろうか?っていうのがキモですよね。でもこのポスターを見たら、もう物凄くはっきり、ハンカチが飾ってある(笑)。誰が見てもラストが分かっちゃいますよね。こういう宣伝ビジュアルを作ることに、例えば当時の松竹の宣伝部は反対しなかったんでしょうか?まあ、何故こんなことをお聞きするのかといいますと、某TV局の「2●●●●年」なんかは、マスコミ試写においてすら、ラスト10分を見せなかったりしているもので・・・」
「いやそれが、反対はされましたね(笑)。僕は反対されるなんて考えてもいなかったんで、ビックリしました」
「・・・はあ、反対されると思われなかった?」
「僕にとってこの映画は、なによりもまず、私はあなたをずっと待っていましたよ、という気持ちの象徴として、木にかけられた黄色いハンカチが風にたなびいている、そういう画を描きたかった映画なので、果たして最後にハンカチがあるのかないのか、なんていうことは、もうほんとうにどうでもよかったんです。最初から、黄色いハンカチはあるんです。ヒロインは主人公を待っていてくれる。これはそういう幸せな映画なんですよ、という事ををみんなに知ってもらいたくて、こういうポスターにしたんですよ」
うーん、なんか悔しいが、負けた。山田洋次監督、カッコよし。

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で、リメイク版「イエローハンカチーフ」。山田洋次監督の「とてもとても真面目に作られた作品。もっと自由にいじってもらってもよかったんですが・・・」というコトバがほぼすべて。見終わってまず、アメリカ人でもこういう地味で繊細な人情話に心底共鳴する人たちがいるんだねえ、という、はたしてそれが映画の本質と関係あるのかないのかよくわからない感想が浮かぶ。なんにせよ、オリジナルを知っていたら、どう見たってオリジナルのほうがいい。だとしたら、リメイクする意味ってなんだろう?「健さん役」(ってワケじゃないけど)のウィリアム・ハートは好演。

☆☆☆★★

つづく

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