2006/1/25

LD問題に関する連日の報道  
ちょっと変だ。
最初に書いておくが、俺は別に、堀江なんたら氏が好きでも嫌いでもない。
だから、ことさら彼を貶める気も、弁護する気もない。
それでも、この「事件」に対する、新聞、TVの報道姿勢は歪んでる、と思う。


だいたい、彼が「逮捕された」というのは、単に「容疑者として強制的に身柄拘束された」というだけの話で、司法裁判を経て彼の有罪が確定したわけでもなんでもない。
例えば、彼が現在身柄を拘束されている拘置所、という場所は、刑務所、とは全く違う。単に、取調べの場だ。
でも、そんな解説はまるでなされない。多分、そんな事は「常識」だからいちいち解説しないのだ、とマスコミは主張するかもしれないが、実際、ニュースの受け手の多くはその区別がついていないと思う(ウソだと思うなら、アンケートをとってみるがいい)。単に、彼がセレブの象徴六本木ヒルズから三畳の独居房へ「転居」させられた、というセンセーショナルな事実だけがヘッドラインになる。TVも新聞も、完全に「虚栄の果てに、転落した男」「人生ゲームに失敗した男」として彼を扱っている。どの論調も、すでに、彼が完全な「犯罪者」であるかのようだ。

これで、万が一、彼の「有罪」が立証されなかったらどうするのか。
逆に、あっけなく立証されたとしたって、冤罪だった、って事もあるはずなのだ。
でも、誰ひとりとして、そんな可能性について言及しない。
今や単に、彼は、「こいつ つぶしとこう」の標的になったから。

「やっぱやってたんだよ、マズいことを。でなきゃ、あんなにうまくいくワケない」
ホリエモンすげえ!と持ち上げていた軽薄さのまるで裏返しの、でもまるでおなじうすっぺらな言説で、情け容赦なく彼を突き刺すのみの「見識者」のみなさま。
「彼が法律スレスレのやりくちで金を稼いでいた事」を、いまさらしたり顔で批判するなよ。きみたち、さんざん彼を持ち上げてたでしょ、いままで。それが、彼が「容疑者」になったとたんに、まあ叩く叩く。あきれてモノも言えない・・・っていうか、普通に言うけど。恥を知れ、とはこの事だ。

繰り返すが、俺は堀江なんたら氏を弁護しているのではない。
ただ、現状、容疑者にすぎない人間を、刑事犯罪人であるかのように報道するな、という事だけは、はっきり言いたい。
そして、彼のような人物が「跳梁跋扈」出来ていた世界を作り上げてきていたのは、
今、勢いの落ちた彼を叩きまくっている卑劣な「日本社会」そのものだ、という事も。

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