2007/3/1

「バベル」そして「ゴーストライダー」  ゆうばりファンタ
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ビデオフォーラム終了後は大会場へ。ひときわデカく見えるスクリーン。

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後ろのほうから埋まっていく席。福田には理解不能。

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ゆうばりの応援番長、フジTVの笠井アナが登場。自費で来たそうだ。
ずっと「特ダネ!」の取材を受けてるのが笑えたw。

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いよいよ今回の映画祭の目玉作品のひとつ「バベル」の上映。
あまりにも前評判が高かったので、すれっからしの福田はなんとかクサしてやろうと思い、斜に構えて見始めたのだが・・・最終的に、全く無理だった。
これは傑作。しかも、稀に見るタイプの。
モロッコ、東京、メキシコを「つなぎ」、様々な位相に存在する救いがたい暴力とコミュニケーションブレイクダウンを描きつつ、最終的には極めて穏やかな着地をしてみせる、ほぼ「曲芸」に近いシナリオ。シャープなカメラワーク、センスのいいフレーミングと編集。役者陣(とにかく全ての役者がいい!)の的確な演技。音楽の使い方の巧みさ、そしてないより、容赦のない演出。
全ての面において恐ろしいほどの完成度の作品で、まさに圧倒的。
現場で一緒に見ていた映像作家たちも、殆ど「打ちのめされた」状態。
例えて言えば、ミルコ・クロコップに殴り込みをかけられた大学のプロレス研究会みたいな感じ?
個人的に最も驚いたのが、東京の描写の自然さ。
「サムライ」も「ゲイシャ」もいない、冷酷な混沌に満ちたアジアの大都市を、
ここまでちゃんと表現できたのは、イニャリトゥ監督が、「ガイジン」であっても
有色人種、だからなのかも知れない。視点が鋭角で正確で、ブレていない。
彼が描く、故郷メキシコの街の混沌と比較して見るのも面白いだろう。

ただ、トータル的には確かに、この作品はユーモアのセンスには欠けている。
個人的には、イニャリトゥ監督が今後、この「バベル」と同じような深度の物語を、
幾ばくかの笑いの要素も伴う世界観で描けるような作家的成長を遂げる事に期待。
でもまあ、もしそうなったら、この監督には、ほんとうに誰ひとり頭があがらなくなってしまうのでマズいかもしれないw。
折角なので、この作品をこれから見ようと思っている人に一言。
この映画は、フィルムから発信される全ての要素を浴びるように見る、のがオススメ。
だから、なるべく「大きな映画館」の、それも出来るだけ「前のほうの座席」で観たほうがいい。
もしそれでもなにも伝わらなかった、のであれば、それは単に、この映画が「好みではない」というだけのことだろう。

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上映後、日本の刑事役で出演し、素晴らしい存在感を示した二階堂智(右)が舞台挨拶。
大喝采を浴びてました。

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そしてこの日の最終上映は、「バベル」とはうって変わった「ゴーストライダー」。
全米では、ニコラス・ケイジ出演作中最高の興行成績を上げているそうな。
そりゃーさぞかしおバカ映画なんだろう、と思って観始めたのだが、まさにそのとおり。
最初から最後までおバカ連発の大爆笑巨編。
河崎実監督に制作費100億円渡すとこんな映画になるかも・・なんて言うと、河崎監督は、バカヤロー、俺はこんなCG映画撮らない!全部実写だ!!とか言って怒るんだろうなあ・・・でもムリだよ。だって主人公、ずっと燃えてるんだもん。あ、でも、実写でやったらもっと笑えるか。
なんにせよ、日本の観客も相当バカだが、アメリカの観客はもっとバカだ、という事がほんとうによくわかる作品で、この映画を観ると、「全米NO1!」というコピーライトは、実は「この映画の90%以上はバカで出来てます!」という事とほぼ同じだ、という事が素直に納得できるだろう。



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