2007/5/28

考古学資料w  音楽
5/26土曜日は、ほぼ25年来、福田のライブを見に来てくれているSくんたちとの飲み会。そこで始まったのは「福田が昔やっていたバンド YOU に関連したレアな資料をとにかく見せ合う」という物凄いテンションのイベントw。
当時の「YOU」のライブの場所、日時はもちろん、セットリストを一つ残らずメモしてあるOさん(高校生だった彼女は当時ナルチョのFANクラブの主宰をつとめており、ナルチョの活動はもちろん、「ナルチョ周辺のミュージシャン」の活動に関しても、行きうるライブは全て行き、録音できるものは全て録音し、セットリストを記録し、かつ、それを全部整理して今なお完璧なカタチで保有しているという、まさに「FAN」の鑑中の鑑のような人物)が、「ジャブ」として繰り出してきたのがこれ。

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「YOU」のファーストアルバム「PICKY SLICKER」のカセットテープ!
そういや、アナログ盤の頃って、かならずカセットも出てたよなー・・・
完全に忘れてた・・というか、「PICKY SLICKER」のカセットバージョンって、
発売26年目にして実は初めて見たww。

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それに対してSくんが出してきたのはこれ(拡大可)。
当時、YAMAHA音楽振興会が発行していた「ポプコン ジャーナル」という「新聞」に掲載されたデビュー前の「YOU」の記事。おそらく、「YOU」として取材された最古の文献だろう。この写真の福田は23歳になりたてだが、ほぼ今と変わらん、っていうか、なんか見事なデブww。

ちなみに、「ポプコン」というのはYAMAHA音楽振興会が主宰していたイベントで、福田が参加して賞を貰った「EastWest」はあくまでも「楽器メーカーYAMAHA(日本楽器)」が主宰していたイベント。
この二つのイベントは、実は似て非なるもので、あくまで「ポップス」志向である「ポプコン」を、当時のロック少年たち(デブな福田も含め)ダセー!とバカにしている風潮があった。なので、ポプコンから「ロックバンド」として出てきた「世良正則とツィスト」なんかは、当時のロック小僧には絶対にロックバンドとしては見られていなかった(少なくとも福田の周辺では)。
なので福田は、自分がポプコン関係のイベントに関わる、なんて、ビタ一文考えていなかったのだが、「YOU」をはじめたとたん、いきなり「ポプコンのテーマ曲」を演奏するハメになってびっくり。当時から物事をきちんと理性的に考える事の出来たギターの斉藤英夫は「利用できる場ならポプコンだろうがなんだろうがかまわん」という極めてクールな判断で「ダセー」ポプコンに積極的に協力していたのだ(と思うんだが、全然違うかもw)。さすがにのちに大ヒット曲を量産する男である。
ちなみに、当時、「EastWest」からデビューしたバンドには、「カシオペア」「サザンオールスターズ」「シャネルズ」(後の「ラッツ&スター」)「子供バンド」「バップガン」(後に、このバンドのリズム隊が「スーパースランプ」のギター、ボーカルと合体して「爆風スランプ」となる)「アナーキー」などなどがあり。
ポプコンからは、中島みゆき、小坂明子を筆頭に、いわゆる「シンガーソングイター」系のアーティストが続々デビュー。田中さんの「クリスタルキング」もポプコン出身だったなー。「スターダストレビュー」もポプコン出身だが、「アレレのレ」という名前だったw。彼らとは非常に仲良くしていたが、ポプコン出のバンドとしては例外的に(と福田は思う)物凄くうまいバンドでした。特に、コーラスは神がかってた。はっきり言って「ゴ●ペラーズ」なんか足元にも及ばない。あ、あと、「YOU」の頃、なにかとつるんでいた「風雅」というバンドのギタリスト松井五郎はその後、ワインレッドがどーしたこーした、という歌詞を書いて超売れっ子の作詞家になり、稼ぎまくった。

このSくんの「変則パンチ」に、Oさんはストレートで応酬。
「YOU」のファーストアルバムのチラシ(拡大可)。
確かにあった、こういうの。覚えてる。でも、持ってね〜!

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左端の異様にデカイ男(身長190cm)がドラムの斉藤亮。
英夫の一つ下の弟で、英夫とともに新宿高校に通い、そのあまりにも
無表情な通学姿は有名で「鉄仮面兄弟」と呼ばれた(ほんとう)。
この写真は、りょうすけ(と呼んでました)が笑っている姿を捉えた
超貴重な一枚・・・・まあ実際は、普通によくしゃべり、よくわらう
優しい男だったんですがw。今はアメリカで生活、ドラムは叩いてないらしい。
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で、他にもジュラ紀なみの資料がどしどし出てきたのだが、キリがないので、
この写真でおしまい(拡大可)↓

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1981年、アルバムリリースの直後に撮影され、1982年明けてすぐの
「キーボードマガジン」に載った記事。この時点ですでに、
「バイオレンス派キーボード」と書いてあるww。三つ子のタマシイ百まで、ですなー。

2007/5/27

海とチャリンコとわたし その2  ライブ
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5/24午前10時30分。あまりにもいい天気なのでチャリで出かける。

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土手の上を走りたかったんだが、登る道がわからず。
川沿いの普通の道を行く。

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とてつもなく花盛りの民家を発見!とかしながら(拡大可)

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10分ほど走ると、すぐに大淀川の河口に到着。

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ダビットくんポートレートw その1(拡大可)

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ダビットくんポートレート その2(拡大可)

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タンク萌え(拡大可)

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ダビットくんポートレート その3(拡大可)

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ゴマフアザラシ系流木萌え(拡大可)

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廃船萌え

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車で通りかかった浜田さんファンのかたに撮ってもらいました。

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フェリーに乗って行方不明になりたい衝動萌え

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何が入ってるんだろうなあ・・・塩辛とか内臓とかだったらイヤだなあ・・・

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ヒメジオン(もこのくらいアップにすれば美形)とテントウムシ(拡大可)

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そのへんの草むらに

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名も無き花咲き乱れ。なんだかいいぞ、宮崎(拡大可)

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おお、アミューズメント施設!?と思ったら

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ゴミ処理場。しかし、「宮崎処理場」って、いろんな宮崎さんを
集めてきてどんどん処理しちゃう感じがコワい。

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会場へもチャリで行く。舗道にはちゃんと「自転車専用レーン」が
ある。すばらし。エラそうな顔ばっかりしてないで、東京もなんとかしろよ
石原--福田の「嫌いな日本人ベスト10」に常時ランクされてる男--慎太郎。

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あ、そういえば、ちゃんと宮崎県警に防犯登録しましたw。

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折りたたみー。ツアートラックの片隅に乗せてもらいます。
では、東北シリーズまでさようなら。

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というわけで、宮崎市民文化ホールのトイレ。なかなか広い。

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ちょっと花子さんとかいそう。     石鹸なし。俺、石鹸なしはイヤだ!!

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気がつけば、完璧なド○タ焼けw。

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ひじから上にちょっと黄色っぽい部分があるのは生まれつきです。うそ。
Tシャツの袖から出てしまう「焼けてない」部分を少しでもごまかそうと
ちょっとファンデーションを塗ってみた次第。遠めに見ればなんとか効果は
あるんだが、近くで見るとただただ悲惨。

2007/5/26

海とチャリンコとわたし その1  ライブ
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ホテル着。大淀川沿い。ツアーではワリと定番の場所。

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あっちのほうが海。

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福田は、連日の食いすぎ飲みすぎで腹具合がよろしくなく、
クスリを買いに街へ。花盛り。

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こっちのほうに県庁があるらしい。行ってみよう。

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太い楠が生い茂った素晴らしい道。気持ちよし。

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これがなにかと話題の宮崎県庁。県庁のすぐわきには
「物産館」があり、宮崎特産品がこれでもかと置いてある。
で、殆ど全ての商品には東国原知事のシールがw。
ほんと、彼はものすごーく「宮崎」に貢献してると思う。

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再び駅に。とにかくそこらじゅう、フェニックスw。

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このくらい離れて見ると、建築家の意図がなんとなくわかるなー、この駅。
でも、どーなんだ、これ・・・・

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なんとなく歩きつかれて、あー、チャリでも欲しいなーと思っていると、
自転車屋さんの前に、中古の折りたたみ自転車発見。
なんと5000円だったので、即ゲト!

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チャリに乗って大淀川の河川敷を走ってみる。気持ちよし!
ボディに「ハーレーダビットソン」のシールがはってあるので、
ダビットくんと命名。

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しかし広い河川敷だ。

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グエムル出そう・・・

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夕食後、二日続きの「釣果0」のウップンを晴らすべく、
大淀川に挑むドラマー。川面ではバシャバシャ魚が跳ねているので
「これは行ける!」と盛り上がったのだが、結局またもやボウズ。

2007/5/26

大分〜宮崎  ライブ
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5/21。楽屋にて。何気にいい感じの写真だが。単に楽屋が禁煙で、
「あー、いちいち喫煙所行かないで、ここでタバコ吸いたい」
とボヤいているふたりの図w

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こちらちゃんと喫煙所で喫煙しているギタリスト。エラい。

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大分 iichiko グランシア のトイレ。

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せまっ!

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一見石鹸入れに見えますが、実は焼酎が入ってます。
飲み放題。今は、みんなが飲んだのでカラです。
もちろん蛇口からも焼酎が出るので安心。

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ライブ後、小島くんと小田原くんは夜釣りに。
ルアーフィッシングするそうだ。しかし、ルアーって
フィギアとして見ると、案外カワユス。

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ホテルの蛇口レポシリーズ 大分篇。レトロ系で好き。
シャワーからも焼酎が(しつこい)

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5/22。大分快晴。福田は珍しく映画には行かず、部屋で富永監督の
インタビュー記事をまとめたり、あれこれのメールに対応したり。
一歩も表に出ないうち、あっという間に入り時間になる。

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ライブ後、昨日のルアーフィッシングが完全に空振りに終わった
小島、小田原両名、いそいそと生餌の準備。
「ほらほらー」とか言って見せられたが、福田は虫系は環形動物も
含め、全然平気、というか、むしろ好き。小学校時代はゲジゲジとか
ゴキブリ(ただし野原の石の下とかにいるヤツ)まで飼っていた。
だって怪獣っぽいからな!

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地底怪獣だなーこいつら。ちなみに、油断してると噛まれるらしい。

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5/23、宮崎への移動日。小島は昨日の夜釣り(またもやボウズ)のあと
朝8時まで飲んでいたそうで、ついに駅に現れずw。

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ごぼう天入りうどんを食べたあと、カレーうどんもあったことに気づき、
もう一杯食べるか否か熟考中のベーシスト。

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宮崎までは三時間強。案外遠い。

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到着〜。

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遊園地みたいな駅。

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すごい髪型とヒゲの人たちの出迎え。そんなに視線そらさんでも。

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宮崎、いろいろナゾめいてます。

2007/5/25

5/10〜5/19あたりのことを  
とりあえず、まとめてアーーップ!!

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5/10。ケガニさんスタジオでリハだったのだが、カメラマンの菊池さんというかたが
BeatNutsの「アー写」を撮影してくれました。突如カメラスタジオ化するケガニスタジオw。

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メンバー一人ずつの写真も撮影。あとで合成して、6人一組にするそうだ。

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撮った写真はすぐにモニター。ちなみにこのパソ、待ちうけ画面は、菊池さんが撮影したレアルマドリッド(含ジダン!)の「私服集合写真」でした。スゲ・・・

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5/12、5/13、神奈川県民ホール。トイレは各楽屋についている。
なので、こんなドア。

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洋式便器の個室、となりはシャワールーム。

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家庭的。

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マジでトイレしかレポしないのもちょっとなんなのでw。
このドアを開けると、ステージの花道(ほんとう)。
こんなこと書いてある会館は珍しい。間違って開けちゃう人がいるからなんだろうか・・

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この妙に力強い説明文、なんでイラスト入り・・??
まあそれはさておき、いっぺんカゲアナやってみたい・・・・
「場内でビデオ撮影、録音をすると全ての記憶が消去されます」とか
ビミョーな事が言ってみたい・・・・

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5/17、BeatNuts 次郎吉本番。この日はゲストにサックスプレイヤーの
小林香織ちゃんが来る。めっちゃカワユス。見よ、オジさんたちの嬉しそうな顔。
ちなみに、香織ちゃんのお父上は51才なので、殆どのメンバーより年下w。
さて、アイドル並にカワユスな香織ちゃんだが、サックスの腕前はバリバリ。
既にビクターからアルバム3枚をリリース済み。興味のある人は是非情報チェック!

http://home.q03.itscom.net/kaori/

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5/18、島口くんといろいろ打ち合わせしがてら、神保町にある
かむゐの道場へ。ものすごくキレイな道場である。

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レッスンを終えた生徒さんたちと。
さあ、きみもかむゐ道場へ!(ちょっとCM)

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5/19、「毒・群花」発売記念の小林未郁ワンマンライブ。
この日はビデオ撮影班だったので、デジカメで撮った写真はこれだけw。
ライブはおかげさまで大入り満員。内容的にも相当充実したよきライブでありました。

2007/5/25

富永まい監督 ロングインタビュー Introduction  インタビュー
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今年2月に開催された「ゆうばり応援映画祭」で福田のツボを直撃した映画
「ウール100%」のDVDがいよいよクロックワークスから発売される。
この、文字通り「他に比較すべき作品がない」ユニークな傑作を応援するために、
(株)大頭ではDAIZ SHOPでの販売を企画、5/25の発売日から(きわめて少数ながら)販売を開始するが、そのプロモーションとして、富永まい監督に福田が直撃ロングインタビュー!
これを読めばおそらく、天才 富永まい監督の創作の秘密がだいたい11%くらいは分かる!
それ以上わかることは多分ない!でもひょっとしたらもうちょっと分かる(かも)!
そして、絶対「ウール100%」が観たくなる(はず)!
・・・なので、是非読んでね!!
(ちなみに、先だって掲載した小林未郁のインタビュー、島口哲朗のインタビューと同じく、各記事はページ頭から「下方向に」読んでいけばつながるように構成する)

〜日時 2007年5月8日   新宿某所〜

福田(以下、F):今日は、ほんとうにお忙しい中、ありがとうございます・・・
って、これ、ただのご挨拶用慣用句じゃなく、ほんとうにお忙しそうですね

富永(以下、T):そうですねー、暇な時は暇なんですが・・・
忙しい時はもうめちゃくちゃですね。でも、ひょっとしたら次はないかもしれない、と思って、
仕事が来るとついつい請けちゃいますね

F:クリエーターってみんなそうですよね(笑)。音楽関係も同じです。
それにしても、ご縁があってよかったです。ゆうばり(応援映画祭)の打ち上げの時、
僕が品田雄吉さんにお声がけしなかったら、こうはならなかったですから。

T:ほんとうですねえ

F:品田さんはそれこそ僕が中学校の頃、「スクリーン」とかを読み出して、その頃からばりばりに活躍されていた映画評論家の、まさに「重鎮」のかたですから・・・ゆうばりでお話できて凄く嬉しくて。そしたら品田さんが、今回の映画祭では何が面白かったですか、と尋ねてくださって。やっぱり「バベル」ですねー、とお答えして、そのあと、「ウール100%」がすごくよかった、と言ったら、「ほんとかい、実はあの作品は僕の生徒が撮ったんだよ!」と。富永さんは大学の時、品田さんの・・?

T:はい、多摩美で品田先生のゼミの生徒でした。このゼミは、みんなから「ごちそうゼミ」と言われてて、品田先生はほんとにお話が面白くて、で、案外下世話な話題も含めて、みんなでご飯食べながらハリウッド俳優の裏話を聞く、みたいな楽しいゼミだったんですけど(笑)

F:いいなあ、そういうゼミ、早稲田にはなかった(笑)。で、ゆうばりの打ち上げでは、富永さんが会場のどこかにいるはずだからって、ぐるぐる、会場をまわって探してくださったんですよ。5分以上も探してくださいました。いいかたですよねえ、品田さん。もう大感謝です・・・・というわけで、今日はいろいろとお話をお伺いしたいと思います。「ウール100%」みたいな面白い映画を作る人は、いったいどんなに面白い人間なのか、というのがテーマです(笑)。
どうぞよろしくお願いします。

T:こちらこそよろしくお願いします。


↓つづく

2007/5/25

富永まい監督 ロングインタビュー  01  インタビュー
F:ではまず、生い立ちその他、パーソナルな事から伺ってよろしいでしょうか。
お誕生日は?

T:12月12日です。

F:血液型は?

T:A型です。

F:おお、それはなんとなくそういう感じがしてました。
作品の折り目が正しい、っていうか・・ご出身は。

T:東京都武蔵野市です。

F:東京人なんですね。ご家族の構成は?差し支えなければ・・・

T:両親に、三姉妹・・私が長女です。武蔵野市の決して広くない団地で、
それこそ姉妹くっつきあってころげまわって育ちました。

F:正しい育ち方しましたねえ・・・子供ってそれがなによりですよ。

T:そうですねー。私たちのころは、とにかく子供の数が多くて、外で遊んでいても、
とにかくわらわら子供がいる。みんなからまりあって遊んでる感じでした。

F:素晴らしい。好きなTV番組とかは?

T:それが・・・・実は家にTVがなかったんです。

F:えっ!!それって、「紀子さま」みたいじゃないですか!

T:状況的には(笑)。たしか、私がまだ幼稚園だった頃、家のTVが壊れまして。
で、よくは覚えていないんですが、その時、私が友達のうちでTVのワイドショーか何かを見て、確か「中ピ連」(福田註:「中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合」の略。いわゆる1970年代フェミニズム運動の最右翼とも言うべき存在。当時は、さまざまなマスコミを賑わせた)っていうコトバを覚えちゃって、それを母親の前で言ったらしいんですよ。

F:幼稚園の女の子が、いきなり「ちゅうぴれーん」と(笑)。

T:それが母親にはショックで、こんな言葉をむやみやたらに吐き出すTVなんてものは、家の中になくていいんじゃないか、と。

F:それを機に家からTVの存在が消えた・・・それすごいですね。
ずっと無かったんですか?

T:小学校から中学校にかけて、ほぼ9年間。

F:9年間も!!学校で仲間はずれにはならなかった?

T:それが、あんまり。実際、私のテレビのバラエティ番組の記憶って「ドリフの全員集合」で途絶えてまして(笑)、そのあとの「ひょうきん族」とかはまるで見てなかったんですが、放課後遊んでいると、だれかれなく、こう、流行のアクションをするのを観てそれを覚えちゃうので、結局、番組の細かいことは分からなくても、根っこのところは分かってた、というか、情報の共有が出来ていて、みんなの遊びに参加できてたんですね。

F:なるほど・・・・・それもまた、たくさん子供がいたから出来たんでしょうねー。
富永さんの家にテレビがない、なんてことは、たくさんの子供たちの持つたくさんの現実の中ではほーんの小さな事実になっちゃう。今じゃありえない。学年がひとクラスしかなくて、しかもその人数が20人、とかがザラですからね。

T:ええ、今だったら不可能だと思います。絶対にいじめられるでしょう。

F:・・・しかし、映像作家で、しかも、CM作品もたくさん作られている富永監督がテレビのない家で育った、っていうのは面白いなあ。このネタだけで、今日お話を聞いた甲斐がある。

T:(笑)でも、高校生になって新しいテレビがきた時は、それはもう、ずーーーーっと見てました。ヒマさえあればテレビ、でした。

F:それはそうなるでしょうねえ当然。その頃はちょうど「宇宙戦艦ヤマト」や「ガンダム」「マクロス」等のブー ム だったと思うんですが、そういう種類のアニメーションはご覧になってましたか?

T:そのあたりはまったくスルーです。もろガンダム世代なんですが…。アニメーションは、中学生のときに見た「銀河鉄道の夜」http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD17612/が大好きで、いまでも時々 見ます。

↓つづく

2007/5/25

富永まい監督 ロングインタビュー 02  インタビュー
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F:小学校の頃はどんなお子さんでした?

T:運動は苦手でしたが、元気にばたばたよく遊ぶ子でした。
家の中でのお絵かきもよくしましたけど。

F:好きな教科は?

T:図画工作でした。作文も嫌いではなかったですけど、小学校の3年生にもなると、、「作文で先生に褒められるフォーマット」っていうのが分かってしまって、自分で書きたいことじゃない事を書いて、後でそれを読んですごくイヤになったっていう記憶があります。

F:それは要するに凄く才能があったっていう事ですよね(笑)。
しかしストレートだなあ。好きだったものが「図画工作」と「作文」。
見事に、今のお仕事に完全に直結してる。たったこれだけお話を伺っただけでも、
富永監督はすごく素直に、真っ直ぐに育った、という印象がありますね。
その真っ直ぐに育った富永監督が、最初に受けた「芸術的衝撃」はなんでしょうか。
多分、それがなかったらクリエーターにはなってなかっただろうというファーストインパクト・・・

T:私の場合は、小学校高学年の頃、母に連れて行ってもらった演劇ですね。
母は若い頃グラフィックデザインの仕事に就いていて、私は母から芸術方面でいろいろ影響を受けていると思うんですが・・・連れて行ってもらったのは海外の劇団の公演で、「ガラスの動物園」(福田註:世界的に有名な戯曲作家テネシー・ウィリアムズの代表作のひとつ)という作品で。

F:「ガラスの動物園」!小学生で「ガラスの動物園」ってすごいなあ。
なんにせよ、ファーストインパクトは「演劇」だったんですね。

T:そうなんです。私は幼稚園の頃から舞台に上がるのが好きなこどもで。

F:学芸会とか・・・

T:大好きでしたねー。なので、中学校、高校と、クラブは演劇部でした。
高校の時は、オリジナル作品を書いて、演劇の全国コンクールの都大会までは行ったんですが・・・演目の制限時間60分、という規定のところを、61分30秒やってしまい、結局審査対象外、でした。

F:1分30秒オーバーで失格?きびしい!・・・でも、高校生でそこまで一生懸命演劇をやっていた、ということは、そのあとも・・・・

T:はい、多摩美にも、最初は演劇がやりたくて入学しました。演出も役者もやれる人になりたくて…ですがそのうち、映像の授業を受けたらそれが面白くて、転部しました。

F:うーん、ますます面白いなあ、「映画」に対するマニアックな感情とかは全然なかったんですね。ちなみに、子供の頃見て、これは!と思った映画はありますか?

T:中学校の時父親と見に行った、伊丹十三監督の「お葬式」です。途中で相当エッチなシーンがあって、子供心にとても恥ずかしくもあったんですが、それでもとにかく面白かった。ハマって、メイキングの「お葬式日記」とかまで読みました。

F:確かに「お葬式」は当時、飛びぬけて面白かったですね。シナリオがすごかった。
他の伊丹作品はどうでしたか?

T:「たんぽぽ」は好きです。マルサシリーズも見ましたが、好きなのは「お葬式」と「たん ぽぽ」だけですね。

F:その当時っていうのは、敢えて映画マニア的表現で言うと「日本映画不毛の時代」で、いわゆる角川映画の黄金時代ですよね(福田註:「角川映画の黄金時代」が「日本映画不毛の時代」、という表現には賛否両論あると思うが、少なくとも福田ははっきり「反角川映画派」なのでこう書く。)

T:でしたね。私も、スキとか嫌いとかではなく、とにかくみんなが見てるから、という理由で、薬師丸ひろ子の「Wの悲劇」とか原田知世の「天国に一番近い島」とか見に行きました。でも見に行ったのは覚えているんですが、中身はまったく覚えてない(笑)。

F:それがまさに「角川映画」でしょう(笑)。最近ではテレビ局がプロデュースしてる映画がそんなですね。「ゲゲゲの鬼太郎」とか・・・

T:あ、ごらんになったんですね。どうでしたか?

F:もちろん予想はしてたんですが、とにかく軽い、というか、薄い、というか・・・何カットかのSFXは思ったよりよかったですけど。とにかく、この映画は、見てた人たちが、映画が終わって場内が明るくなったとたんに「さー、終わった終わった、ごはん食べに行こ!」みたいに、ほんとになにごともなかったかのようにサワヤカに席を立っていく。これがもう全然ダメだなと。「映画が終わってしまったこと」に対して、見ている側が感じるべき喪失感がまるでない。

T:うん、喪失感ですね。そういう感覚の起きない映画は確かにダメですね。
お茶の間のテレビ番組と変わらない。

F:そうなんですよ。映像作品っていうのはもっともっとパワーがないと。
昔、東宝に、「マタンゴ」という映画がありまして・・・・
(この後、延々「マタンゴ」の話になる。福田が喋りまくっているだけ、かつ、長すぎなのでカット。)あ、でも「ゲゲゲの鬼太郎」は、今 富永さんが籍を置かれているピラミッドフィルムさんもCGで参加してましたね。

T:そうなんです。あと「蟲師」も。

F:「蟲師」!そうですかー。あれも、SFX以外はダメダメだったなあ・・・
(この後、延々「蟲師」がダメだった話になる。またもや福田が喋り捲っているだけ、かつ、長すぎなのでカット)

↓つづく

2007/5/25

富永まい監督 ロングインタビュー 03  インタビュー
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F:海外の映画で、子供の頃見て、これは!!と思った作品はありますか?

T:えーと、そう・・・・・「ダーククリスタル」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AB)ですね。

F:ジム・ヘンソンとフランク・オズの!あれは僕も好きです。何度見たか分からない。でもそれは納得がいきますねー。基本的に、物凄く緻密なセットを組んで、それをドーンと見せながらその中で役者が芝居する・・・まあ、「ダーククリスタル」は人形なわけですけど・・・・という構造は「ウール100%」と明らかに共通点がありますね。

T:私がよく批判されるのが、どうもこれは自分が演劇が好きだからなんですが、どうしてもこう、セットを引きで見せてその中に役者を配置して、正面から長く撮るというクセがあるんですね。
舞台的になる。

F:いや、それは批判されるべきことじゃなく、単に富永監督の美学と言うべきでしょう。「ウール100%」ではそれが大成功していると思います。かと思うと、うわ、このカットをわざわざ合成で撮るか、みたいな、特撮好きにはタマらん画も出てきて、実になんともバランスがいい。・・というか、その妙なバランスも福田のツボなんです(笑)。「ダーククリスタル」以外に好きな作品や、映画作家はいますか?

T:全然意外ではないと思いますが、ティム・バートンです。
ティムは本当に好きです。
嫁になってもいいと思うくらい(笑)。

F:確かに意外じゃないですねー(笑)。好きな作品は?

T:「シザーハンズ」「マーズアタック」「ビッグフィッシュ」です。ティム・バートン、「ウール100%」をリメイクしてくれないかなあ・・・

F:それは全然夢じゃないでしょう。物凄くリアリティあるなあ。ティム以外では?

T:テリー・ギリアム・・・ほとんどの作品が好きですが、去年、ひっそりと単館上映された
「ローズ・イン・タイドランド」
は凄くよかったです。凄く気持ち悪いんですが、それでも。あとは、デビット・リンチの「マルホランド・ドライブ」

F:・・・ほんとうにまったく意外じゃないですね(笑)。全て見事に納得が行くと言うか。
富永監督は、いわゆる映画オタクでも映像オタクでもないんだけど、いざ自分で作品を作ると素晴らしいものが出来てしまう、というタイプなんですね。それって、ここで今更わざわざ言うまでもないことですが、ほんとうに今の職業に天分がある、ってことだと思います。

↓つづく

2007/5/25

富永まい監督 ロングインタビュー 04  インタビュー
F:さて、富永監督は、大学で映像作品を作り始められたわけですが、それはもっぱら授業で?

T:はい。いわゆる「自主映画」というものは一本も作ってません。

F:それは逆に、ものすごく意外ですね。なぜでしょうか。

T:なんと言いますか・・・いわゆる「インディーズ」の映像作家の集うコミュニティ、というのは明らかにありまして、その空気感、というのがあまり好きになれなかったというのがあります。その作家さんたちは、単に「メジャー嫌い」というか・・・
卒業後、私は普通に就職したわけですが、そうすると、「あいつはメジャーにタマシイを売った」みたいな事を言う人もいました。

F:うーん、いるだろうなあ・・・それはなんとなく分かる。
では話を戻しまして、学生時代に最初に作ったのは?

T:一番最初は…、「くろこげ」という11分の16ミリ作品ですね。シナリオの授業で「恋愛物」というお題で書かされたホンでした。

F:アニメーションですか?

T:いいえ、実写です。学生時代はアニメーションには手をだしませんでした。

F:その作品を、当時見たときはどう思いました?で、今見るとどうですか?

T:当時は、「あれ?映像っておもしろいかも!」という印象ですね。今改めて見てみると、「あれ?意外といまどきかも!?」という感じです。(福田註:この「くろこげ」はInternational Women Films Festival of Creteil(仏/1994)入選・香港国際映画祭/1994上映・ヘルシンキ国際映画祭/1994招待上映・PFFぴあフィルムフェスティバル(1993) グランプリノミネート。はじめて撮った映画でこれだから、天才ってやつはおそろしいw)

F:ピラミッドフィルムに入社されてからアニメーションを作り始めて、実に華々しく、いろいろな映画祭で受賞されていますよね。http://blog.pyramidfilm.co.jp/maitominaga/profilefilmography/
どのような勉強をなさったんですか。

T:個人的には、ロシアのユーリ・ノルシュテイン監督http://www.comicbox.co.jp/norshtein/のワークショップに参加したことが物凄く勉強になりました。ほんとうに現場で役に立つ、技術的、実践的な事をどんどん教えてくれるワークショップで、監督の作品をコンテで再現しながらの授業もあり、本当に得るものが多かったです。
特に、「映像は時間芸術であり、音楽を作るように映像をつくるべきだ」というのがユーリ・ノルシュテイン監督の持論で、それには本当に影響を受けています。

F:なるほど。「ウール100%」も、音楽がほんとうに素晴らしいです。単に「だらだら音が鳴ってる」っていうだけの映像音楽が多い中で、見事に映像と音楽が融合してますよね。こういう作品は、実は非常に珍しい。それだけでも、もっともっとたくさんの人に見てほしいなあ・・・・
例えば、この間、高視聴率で話題になった「華麗なる一族」の音楽の使い方がいかにヒドかったかは、「ウール100%」を見ればはっきり分かる、と思うんですが。
・・・ゆうばりのときにもこの話題になりましたが、音楽はサックスの矢口博康さん、何曲かある挿入歌は、福原まりさんが書かれてますよね。

T:おふたりとも、こちらが何も説明しなくても完璧に意図を汲み取ってくれるんですよ。
ほんとうに素晴らしいかたたちです。

F:いやあ、矢口さんと福原さんでしょ、それ、ほんとに100人力のメンツですよ(笑)。ある意味、怖いものなしですね。

↓つづく


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