2007/10/3

The hills have eyes  映画
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度重なる原爆実験の放射能の影響でモンスター化せざるを得なかった家族と、
「アメリカ的健全さ」を絵に描いたような家族の、血で血を洗う戦いを描いた本作は、
題材が題材だけに、日本公開は絶対ムリ、と言われてきた。しかし、根性の座った渋谷シアターNの社長が20世紀フォックスに直談判、ついに公開が実現した。心から感謝!
去年、容赦ないスプラッタ描写で話題になった「ハイテンション」のアレクサンドル・アジャの演出がとにかく素晴らしい。無意味なグロテスク描写が散発するありきたりな作品では全くなく、明快な作者の意志の元に制御され計算されたスラッシャー描写がダイナミックに連鎖する見事な「アクションホラー」。最後の最後まで緩まない緊張感に拍手。そして、この激辛なシナリオ!核実験の影響でミュータント化した「もと善良なアメリカ市民」の歌う呪詛としての「星条旗よ永遠なれ」は、1969年のウッドストックのジミヘンのギターにすら比肩しうると思う・・と言ったらちょっと大袈裟かも知れないがw、とにかく、ここまで明確に、残酷に、アメリカの「触れられたくない部分」に触りまくっている映画は珍しい。こんな風に遠慮なくアメリカ斬り、が出来たのは、やっぱりアジャがフランス人だから、だろう。「HERO」とか、まあそういうヌルい「TV局映画」ばっかり見ている人間の首にナワつけて映画館に引きずり込んで、強引に見せてやりたい傑作。


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