2008/7/14

最近こんなの観ました VOL.2 その2  映画
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■アフタースクール■

ゆうばりファンタでやっていて、観ようと思えば観られたにもかかわらず、意識的に観なかった作品。だって、なんかタイトルがすげえ普通の青春ドラマみたいでしょ。怪獣も宇宙人も出そうにないし、かといってキャスティング見たらホラーでもなさそうだし。ゆうばりファンタで青春ドラマなんか観たくないもんなあ・・・。ところが、その後、業界のあちこちでなんだかやたらと評判がいいのだ。人づてで聞いた話だが、某俳優のマネージャーなど、「あれは絶対見ておくべきです!」と言い切ったそうだ。「あれだけは!!」そこまで言われるとさすがに気になる。というわけで、観てみた。結果、たいへん面白かった。何を書いてもネタバレになりそうなので内容は一切書かないが、普通の青春コメディ?と思って見ていると、完璧に背負い投げを食らわされる。この映画のコピーライトが「甘くみてると、ダマされちゃいますよ」なのだが、まさにそういう映画で、お見事!座布団10枚!という感じ。とにかく内田けんじ監督自らの手によるシナリオが緻密。シナリオ構築に丸々1年(構想からは2年)かけた、というのもうなずける。ここまでロジックに矛盾の無い作品は稀。さらに、過不足ないセリフの作り方も非常によく、なにより、物凄い紆余曲折の末「いい話」に落とす力量はハンパではない。また、大泉洋、佐々木蔵之助、堺雅人らクセモノぞろいの役者陣から、抑制の効いたリアルな演技を引き出した演出家としての手腕も素晴らしい。この監督、論理と情緒のバランスがほんとうにうまく取れている。惜しむらくは、そのバランス感覚のよさのせいで、全体的に映画としてのダイナミズムというかケレン味には欠け、精神に食い込んでくるようなエグさや力強さはない、と個人的には思うが、それは単に好みの問題だろう。とにかく、滅多にないほど「出来のいい映画」なのは確かなので、映画を観終わって気持ちよく劇場を出たいけどここんとこそういう映画全然ない!と思っている人には、必見中の必見。こういう映画こそヒットして欲しい。

2008/7/14

最近こんなの観ました VOL.2 その1  映画
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■REC■

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、「クローバー・フィールド」に続く、「カメラ主観」のホラー作品。消防署取材に来ていたテレビレポーターとカメラクルーが、深夜の緊急通報で現場に向かう消防署員に同行する。着いたところは古アパート。叫びつづけている老婆(体格よくてかなりコワいっす)が、保護しようとした警官を一撃で食い殺す。なんじゃこりゃあ!と考えている間もなく、あとはおなじみ、食い殺されたヤツはどんどん蘇りうりゃあああっ襲ってくる「みんなゾンビ」状態に突入。逃げ出そうとすると、いつの間にかアパートが丸ごと市の防疫局の手で封鎖されている。出たら即、射殺!どうもなんだか得体の知れないウィルス感染が発生したらしい。行くも戻るもできない極限状況でのサバイバルが始まった・・・というお話。状況が状況だし、カメラ、そりゃあもう、これでもかと揺れまくる。でも、「クローバー・フィールド」みたいに「カメラ初心者」が撮っている設定ではなく、カメラ担当はあくまでプロのカメラマン、という設定なので、こんな状況じゃ誰も撮影しねーよ、というツッコミはなかなか入れにくい。だいたい、カワいいレポーターの女の子に「ずっと撮って!何があってもカメラを止めないで!」叫ばれたら、男子はそう簡単に逃げ出したり出来ないものなのである。悲しいな、男子・・。結局、最後の最後まで顔写んなかったし・・。それはさておき。とにかく全編が、絶叫!格闘!逃走!反撃!のハイテンション映画なので、途中からコワいというよりほぼオモシロドタバタ映画と化す(あくまでホラー好きの感想)のだが、一気にトーンを抑えたクライマックスの「ナゾ解き」(と言っても、真相を示唆する程度)部分はよく出来ていて、ああ、こういうネタだったのか!という意外性も含め、ちゃんとコワい。最後の最後に相当イヤなキャラが出てくるのもヤバかった。要するに、ラスト10分でいきなり評価がアップした映画なのだが、福田の真後ろに座っていた若いカップルの男子のほうが、終わったとたん「なんだこりゃ、全然意味分かんねー、なんだこりゃ」と言っていた。どうも、ナゾ解きの部分が意味不明だったらしい。世の中、こんな簡単な映画も理解できない男子がいるんだ!という事実には、映画以上に鳥肌が立った。でもきっとそんな彼でも、彼女に「ずっと撮って!何があってもカメラを止めないで!!」と言われたら、死ぬまでカメラを放さないんだろうなあ・・って、妄想か?


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