2008/11/30
11/29 実相寺監督三回忌 イベント

あれからもう丸二年!時間経過の早さに呆れつつ、都内某所の霊園へ。
丸一年ぶりなのでお墓の場所がわからなくなり、事務所で尋ねると、
「ああ、ウルトラのお墓ね」と言われたw。

ちょっと腰の引けたウルトラマンと

堂々としたメトロン星人がいるせい?

お線香と花と焼酎(お湯割り)を供えてお暇する。

コダイ主催のオフィシャル「実相寺監督を偲ぶ会」に出席するべく上野へ。東京都美術館でフェルメール展をやっていたので、ちょっと観てみることにしたのだが・・・待ち時間40分はまあフェスに並ぶ事を考えればなんでもなかったけど、肝心の中身があまりにも貧弱。「フェルメール展」っていうタイトルなのに、フェルメールの絵は7枚だけで、あとは同時代の作家の絵!もちろん素晴らしいものもあったが、全然ダメなものもたくさんあり。これって、例えば「浜田省吾コンサート」って名前がついたライブなのに知らないアーティストがぞろぞろ出てきて、肝心の隊長はトリで数曲しかやらない、みたいな?さらに、とにかく客を入れすぎてて絵画鑑賞の状況では全くなし。少なくとも、フェルメールの絵って、みんなでうわーっと集って観るタイプの絵じゃないんじゃねーのか。はっきり言うがこの展覧会、軽くサギ。

でもまあこの日はすげえいい天気で、なんともいい風情だったから許す。

「偲ぶ会」は、老舗の宴会場「東天紅」で夕方5時から。
それにしてもこの看板情けなし。
「実相寺」と「昭雄」の間のスペースとりすぎだし、さらには、
「三回忌を偲ぶ会」って書いちゃって「を」を消してる!ありえねーな。
俺が主催者だったら、会場使用料ディスカウントさせるw。

それはさておき、この「偲ぶ会」、200人以上が出席する大イベント。

レア映像上映もありつつ、

冬木透先生がピアノを弾いたり、

監督直筆のイラストや写真の展示もあり。

カワユス。

監督の絵、ほんと、味がある。デッサン力も抜群だし。

ちなみに、これが今の「玉電」。ここ数年で全部この車両になった。
監督が生きてたら嘆いただろうなあw。

ところで、京極夏彦先生には、「ギララの逆襲」のサントラをIPODに入れて
愛聴していただいているとの事。ありがとうございます。

佐野史郎さんにも初めてお会いできた。福田は、佐野さんが「いいとも」
に出演された時、あまりも熱く「マタンゴ」をリメイクしたい!!と
語ってタモリ氏をドン引きさせていたのを見て、勝手に物凄く好感を持っていたのであるw。
この日は強引に名刺をお渡しして、もし「マタンゴ」のリメイクが実現しそうな折には、
是非協力させてくださいと押し売りしておいたw。

最後に、監督と記念撮影。しかし、3人揃って親指立ててるのってどうよ。

それにしても、この監督のショット、人相良すぎww。
このあと、いつものメンバーで渋谷に移動、「猫ラーメン大将」の初日舞台挨拶を
見学後、夜中までグダグダ飲み。
2008/11/30
back to 11/27 イベント

どんどん進むAAAリハ。I.D.O.Lでバックをやる曲数が去年のほぼ倍あるので、
けっこうイソガシス!!この日は「漁港」がリハに参加。ケガニさん水揚げw。
2008/11/28
緊急告知 イベント
Act Against AIDS 2008
「ザ・バラエティ/
祭りだよ!!16年だワッショイ!!」
開催場所:日本武道館 開催日時:12/1(月) 開場 5:30 開演 6:30
出演:岸谷五朗/寺脇康文/サンプラザ中野くん/パッパラー河合/ポルノグラフィティ/Perfume/岸谷香/森雪之丞/FLOW/漁港/PaniCrew/村川絵梨/水沢エレナ/小出恵介/仲里依紗/林剛史/三浦春馬/佐藤健/ほか
<ハウスバンドI.D.O.L.> エンペラー福田、バーベQ和佐田、キューティクル鈴木、千葉“団長”孝、五十嵐公太、立井幹也、里村美和、野沢"毛ガニ"秀行、BuriBariBombers(武田和大、佐久間勲、茶谷将彦、霜田ゆーじ) 白土直子、丸山優子、チハ
■メンバー割り当て分チケットから2枚をお分け出来ます■
ご希望の方は、11/28日中(11/29 午前0時で締め切ります)に、info@daiz.tvに「AAAチケット希望」というタイトルでメールをくださいませ。先着順で即決します。購入された方は、必ずおいでくださいねー。当日、会場でチケットと代金(1枚5,500円)を引き換えてください。
では、よろしくですー(^0^)/
「ザ・バラエティ/
祭りだよ!!16年だワッショイ!!」
開催場所:日本武道館 開催日時:12/1(月) 開場 5:30 開演 6:30
出演:岸谷五朗/寺脇康文/サンプラザ中野くん/パッパラー河合/ポルノグラフィティ/Perfume/岸谷香/森雪之丞/FLOW/漁港/PaniCrew/村川絵梨/水沢エレナ/小出恵介/仲里依紗/林剛史/三浦春馬/佐藤健/ほか
<ハウスバンドI.D.O.L.> エンペラー福田、バーベQ和佐田、キューティクル鈴木、千葉“団長”孝、五十嵐公太、立井幹也、里村美和、野沢"毛ガニ"秀行、BuriBariBombers(武田和大、佐久間勲、茶谷将彦、霜田ゆーじ) 白土直子、丸山優子、チハ
■メンバー割り当て分チケットから2枚をお分け出来ます■
ご希望の方は、11/28日中(11/29 午前0時で締め切ります)に、info@daiz.tvに「AAAチケット希望」というタイトルでメールをくださいませ。先着順で即決します。購入された方は、必ずおいでくださいねー。当日、会場でチケットと代金(1枚5,500円)を引き換えてください。
では、よろしくですー(^0^)/
2008/11/27
T1グランプリ イベント

加藤礼次朗氏、初参戦!いつもにましてクセモノ揃いの出演者が揃う中、アシスタント時代に師匠の意向を無視した作画を繰り返し、とうとうクビになった話を淡々と語り・・・

見事優勝!当人、あっけにとられてますw。

「アジ釣り大会準優勝」トロフィも随分ニギヤカになった。この名前の中に、福田と高野二郎に引き続き加藤礼次朗も並ぶ・・・「怪獣軍団」おそるべし。

審査委員長の松沢さん(左:「日本一のエロ本研究家」にして、大のソバ、カツ丼ファン)によれば、どうしてもグランドチャンピオン大会で「老舗の蕎麦屋の息子(註:礼次朗氏は、早大文学部のまん前にある有名なお蕎麦屋さんの次男坊。もちろん福田も在学中は足しげく通った)としての加藤くんの話」が聞きたいのでチャンピオンに推した、とのこと。真実というものはこんなふうに、往々にしてけっこうくだらないw。
2008/11/27
11/25〜 イベント

AAAのリハが始まった。今年のリハスタは、世田谷にある「世田谷スタジオ」。
あまりにもそのまんまな名前だが、芝浦にある「芝浦スタジオ」と同じ系列のスタジオなのでこういうネーミングなんだろうw。確か、1998年のAAAのリハはここでやった。10年も前のことだが、ホントに昨日の事のよう。この感覚、ヤバいなあ・・・

つい昨日まで映画監督だった岸谷氏、リハ冒頭でイベントの進行を説明。今年は首の故障も直り、体調万全だが、監督業専念で、○Kg太ったそうな。

なかなかスケジュールが合わないバンドメンバーのためにリハに参加してくれている助っ人のワカモノたち。左から、五十嵐公太くんの「リハトラ」(リハのトラ、ということ。ちなみに、トラ、はエキストラ、という意味です)ドラマー坂庭淳太くん(26)、真ん中が仮歌要員の吉井菜穂さん(24),その右、仮歌要員の村上竜太くん(24)。この二人はデビューを控えたアミューズのシンガー。覚えてあげてね。後ろに立っている女子二人は、左から高貝紗希さん(18)、方波見(かたばみ)梨沙さん(19)。和佐田くんの「生徒」さんで代理ベーシスト。なんで二人いるのか?まあ、年齢から言っても立場から言っても、まだ「半人分」だから・・・なんちてww。でも、十分ちゃんと弾いてくれてます。みなさん、お世話になってます!で・・・・彼らが混ざって演奏しても、「I.D.O.L」の平均年齢は全然30才を下回らない、という現実。オソロしい。
2008/11/23
AAAのアレンジ作業は順調なので 映画
昨日一日丸々休んで、色々見てきた。

「ガメラ対バイラス」の宇宙船・・・じゃなくて、こういう表紙なんだよ、「ブラインドネス」のパンフ!大好きなフェルナンド・メイレレスが撮った「SFパニックもの」として、最近一番期待してた映画だったので、気合を入れて初日に見に行ったのだが-----まず根本的に「SFパニックもの」では全然なく、その時点で、「おこちゃま福田」の気持ちは一気にしぼみ。見事なまでに「ただの寓話」なんだよね、これ。でも、寓話であるにせよ、とにかく「目が見えなくなる」という設定の寓意があまりにもスケスケである事、そして、主人公一人だけが目が見えている、という恐るべき状況下で起こっていく事態が「リアリティの足枷」から全く逃れられていない事が、福田としては全く気に食わず。要するに、この映画、製作者たちの「ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの原作へのリスペクト」が、作品全体に呪いをかけてちゃっている、と思う。まあ、こういうテイストが好きな、いわゆる「アート志向」の強い人はけっこういるんだろうけど、俺はイヤだな。ぶっ飛んでなさすぎ。フェルナンド・メイレレス監督、これははっきり失敗作だよ。だって、ホントに全然面白くないもん。それにしても、92Pもあるパンフ、厚過ぎ。これって、ただの「批評武装」じゃないのか?
☆☆☆

これは映画じゃなくて、珍しく演劇。ご招待いただいたので観せていただきました。
「七人の侍」を換骨奪胎、アニメチックなSF仕立てにした大作。ポスターを見てる限りでは、なんかすげえイケメンが揃いすぎて、おいおい大丈夫かー?とか思ってたんだが、実際には、「七人の侍」のセリフをオリジナルのまま取り入れている部分も含め「リスペクト」の度合いがとてもよく、SF設定の持ち込み方も面白く、十分楽しめた。バランスのいいエンタテインメントですなー。個人的には、演劇の演劇的な部分(要するに、絶対に拭い去れないある種の「大仰さ」)にはやっぱり馴染みきれないのと、あと、やっぱり殺陣にはあれこれ不満が残ったけどね。
☆☆☆★★

ハリウッドの才人、ベン・スティラーが制作・監督・脚本・主演の四役をこなした大作コメディ。バカバカしいことこの上ないのに、ちょっとあきれる程の制作規模で作られていること自体がすでに笑える。ベトナム戦争の英雄が書き下ろした原作をもとに企画された戦争超大作映画「トロピックサンダー」の撮影は、若手監督がクセもの揃いの主演俳優達をコントロールできないことで暗礁に乗り上げる。業を煮やした原作者(ニック・ノルティ)は、頼りない監督を一喝。「ヤツラをジャングルに置き去りにして、本当のサバイバルをさせろ!すべてを隠しカメラで撮影しろ!」というわけで、主演の俳優達(スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJR.たち。ちなみに、一番右の「黒人」が「アイアンマン」のロバート・ダウニーJR.!ワロタ)は、ジャングルの真っ只中に置き去りにされるのだが、そこは巨大麻薬組織「炎龍」が支配する世にも恐ろしいジャングルだった・・という、ちょっと「ギャラクシークェスト」も入りつつ、「地獄の黙示録」「プラトーン」「ランボー」などなど、戦争映画のパロディも続々登場するおバカ映画。しかしシナリオはよく書けていて、特に、毛色の違う主人公たち「役者」のキャラは非常に立っており、それぞれがそれぞれの問題をかかえつつちゃんと成長していく姿は、結構ちゃんと感動的。大したものである。全体に、余裕の感じられる作品で、こんな「贅沢な」映画が撮れる状況を手に入れたベン・スティラーは本当に立派。
☆☆☆★★

10年ほど前、「ガンモ」で話題になったハーモニー・コリン監督ひさびさの作品。「ものまね」、というか、「あるキャラクターになりきって」生きるコメディアンたちを描いた、これまた極めて寓意的な作品。こういう作品にはあらかじめ「SF」も「パニック」も期待しないので、全然OKw。自分が自分であることの息苦しさを捨てて、他人であることを選んだ「コメディアン」たちの共同体の崩壊と、そのストーリーとは一切クロスせずに描かれる、「パラシュートなしで飛行機から飛び降りて死ななかった修道女達の奇跡」の崩壊。淡々とした優しいタッチの中で、突如鋭角に切り込んで来るエピソードの配置はとてもよく、役者陣も魅力的。けっこう苦い後味の映画ではあるが、繰り返し見たくなる。日本版DVDがレンタル中。
☆☆☆★★

「ガメラ対バイラス」の宇宙船・・・じゃなくて、こういう表紙なんだよ、「ブラインドネス」のパンフ!大好きなフェルナンド・メイレレスが撮った「SFパニックもの」として、最近一番期待してた映画だったので、気合を入れて初日に見に行ったのだが-----まず根本的に「SFパニックもの」では全然なく、その時点で、「おこちゃま福田」の気持ちは一気にしぼみ。見事なまでに「ただの寓話」なんだよね、これ。でも、寓話であるにせよ、とにかく「目が見えなくなる」という設定の寓意があまりにもスケスケである事、そして、主人公一人だけが目が見えている、という恐るべき状況下で起こっていく事態が「リアリティの足枷」から全く逃れられていない事が、福田としては全く気に食わず。要するに、この映画、製作者たちの「ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの原作へのリスペクト」が、作品全体に呪いをかけてちゃっている、と思う。まあ、こういうテイストが好きな、いわゆる「アート志向」の強い人はけっこういるんだろうけど、俺はイヤだな。ぶっ飛んでなさすぎ。フェルナンド・メイレレス監督、これははっきり失敗作だよ。だって、ホントに全然面白くないもん。それにしても、92Pもあるパンフ、厚過ぎ。これって、ただの「批評武装」じゃないのか?
☆☆☆

これは映画じゃなくて、珍しく演劇。ご招待いただいたので観せていただきました。
「七人の侍」を換骨奪胎、アニメチックなSF仕立てにした大作。ポスターを見てる限りでは、なんかすげえイケメンが揃いすぎて、おいおい大丈夫かー?とか思ってたんだが、実際には、「七人の侍」のセリフをオリジナルのまま取り入れている部分も含め「リスペクト」の度合いがとてもよく、SF設定の持ち込み方も面白く、十分楽しめた。バランスのいいエンタテインメントですなー。個人的には、演劇の演劇的な部分(要するに、絶対に拭い去れないある種の「大仰さ」)にはやっぱり馴染みきれないのと、あと、やっぱり殺陣にはあれこれ不満が残ったけどね。
☆☆☆★★

ハリウッドの才人、ベン・スティラーが制作・監督・脚本・主演の四役をこなした大作コメディ。バカバカしいことこの上ないのに、ちょっとあきれる程の制作規模で作られていること自体がすでに笑える。ベトナム戦争の英雄が書き下ろした原作をもとに企画された戦争超大作映画「トロピックサンダー」の撮影は、若手監督がクセもの揃いの主演俳優達をコントロールできないことで暗礁に乗り上げる。業を煮やした原作者(ニック・ノルティ)は、頼りない監督を一喝。「ヤツラをジャングルに置き去りにして、本当のサバイバルをさせろ!すべてを隠しカメラで撮影しろ!」というわけで、主演の俳優達(スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJR.たち。ちなみに、一番右の「黒人」が「アイアンマン」のロバート・ダウニーJR.!ワロタ)は、ジャングルの真っ只中に置き去りにされるのだが、そこは巨大麻薬組織「炎龍」が支配する世にも恐ろしいジャングルだった・・という、ちょっと「ギャラクシークェスト」も入りつつ、「地獄の黙示録」「プラトーン」「ランボー」などなど、戦争映画のパロディも続々登場するおバカ映画。しかしシナリオはよく書けていて、特に、毛色の違う主人公たち「役者」のキャラは非常に立っており、それぞれがそれぞれの問題をかかえつつちゃんと成長していく姿は、結構ちゃんと感動的。大したものである。全体に、余裕の感じられる作品で、こんな「贅沢な」映画が撮れる状況を手に入れたベン・スティラーは本当に立派。
☆☆☆★★

10年ほど前、「ガンモ」で話題になったハーモニー・コリン監督ひさびさの作品。「ものまね」、というか、「あるキャラクターになりきって」生きるコメディアンたちを描いた、これまた極めて寓意的な作品。こういう作品にはあらかじめ「SF」も「パニック」も期待しないので、全然OKw。自分が自分であることの息苦しさを捨てて、他人であることを選んだ「コメディアン」たちの共同体の崩壊と、そのストーリーとは一切クロスせずに描かれる、「パラシュートなしで飛行機から飛び降りて死ななかった修道女達の奇跡」の崩壊。淡々とした優しいタッチの中で、突如鋭角に切り込んで来るエピソードの配置はとてもよく、役者陣も魅力的。けっこう苦い後味の映画ではあるが、繰り返し見たくなる。日本版DVDがレンタル中。
☆☆☆★★
2008/11/20
すげえよく映画見てますよねって言われるんだけど 映画
映画館に行かなきゃ、大抵の映画は90分あれば見られるわけで。テレビのくだらねーバラエティ番組見るかわりに90分確保するのはカンタンだけどなー、と福田は思うんですが・・・。というわけで、「くだらねーバラエティ番組」のかわりに見た「くだらねー映画」たち、最近篇。ホラーばっかりなのは、やっぱりストレス解消にはホラーが一番だからw。

ガキどものイタズラで体中大やけどを負った男が殺人鬼と化してサマーキャンプに出現、デカいハサミでそのへんのガキどもを手当たり次第にチョンパチョンパと殺しまくる、80年代上半期の「スプラッタムービー」の代表作のひとつ。公開当時、アメリカでは上映禁止の州が続出!、という胸躍る謳い文句とともに相当話題になったトム・サビーニ御大の特殊効果は、今見てもお見事!まあ、ロメロの「Dawn of the dead」の後の随分あとの作品だからグレードアップしてて当然か。リック・ウエイクマン大巨匠の、いい、とも、悪い、とも言いがたい音楽もなかなかいい・・って矛盾してる?それにしても、この殺人鬼、もともとほんとにハンパなく何の罪も無い男なので、大量殺人の報いとはいえ最後にまたもや火ダルマにされて死んじゃうのがとにかくかわいそ過ぎ。ちなみに、制作は、この映画から約10年後に「パルプフィクション」で大儲けするミラマックスのハーヴェイ・ワインスタイン。プロデュサーとしての彼は、ちょっとでも上映時間が長い映画はチョンパチョンパと切りまくる「ハサミ男」として名高いが、それってこの「バーニング」の殺人鬼(配給会社は勝手に「バンボロ」と名づけたけど、実際は全然違う名前)を見習ったんではないかと。輸入版。
☆☆☆★ (スプラッタ度 ☆☆☆★★)

80年代にSFやホラー映画ばっかり作って名をなした、今は無き「エンパイアピクチャーズ」の作品群のなかでも、これはホント、傑作。騙されたと思って見て欲しい・・ってこのDVDのジャケ見たら、何をどう騙されるんだよって感じだけど。まず、タイトルがいいでしょ。「死霊のしたたり」ってどういう状態なのかよく分かんないけど。原題は「RE-ANIMATOR」、要するに、「復活させ屋」(白衣着たメガネのお兄さんがそう)なんですが。ここは「死霊のしたたり」の勝ちですな♪で、ジャケの上半分を占拠してるけっこう見苦しい血まみれ生首おじさんですが、この人、映画の中盤からずっと自分の生首を持ったまんま生きてる、という、世にもめんどくさい状態で大活躍。どう活躍するかは見てのお楽しみ。歌ったり踊ったりはしませんが。とにかく、最後の最後まで大笑い出来る映画。え、これコメディなのかって?えーと、多分コメディ(じゃねーのかな・・・)。少なくとも福田にとっては、ラストにきちんとした「オチ」を持ってくるところといい、一種、古典落語みたいに良くできたホラー映画。日本版。
☆☆☆★★★ (スプラッタ度 ☆☆☆★★★)

なんかヒドいかもー、と思って買った、一昨年くらいに制作されたアメリカのインディーズモンスターもの。期待どおりヒドかったのはいいけど、出てくる女の子まで全部ヒドいのは許せない。
金かえせ。輸入版。
☆★★★ (スプラッタ度 ☆☆☆★)

ハリウッドメジャーSFでの功績絶大のSFX界の巨匠スタン・ウィンストン(惜しくも最近死去)が自ら監督し、CGではない「きぐるみモンスター」が活躍するムービーとしてマニア受けした「パンプキンヘッド」シリーズの4作目。日本語訳の「かぼちゃ頭」だと怖くもなんともないが、実際にはこいつ、悪魔と契約を結んだ人間が呪った相手を片っ端から叩き殺す、地獄から来た怪物。基本、無敵で、コワかっちょいい。この作品では、ロミオとジュリエットばりに対立した二家族の間の恋愛沙汰に絡んで出現、胴体裂き、首チョンパ、頭踏み潰し、などなど、お下劣に暴れまわる。見事にどうでもいい作品だが、そのどうでもよさが重要。日本版。
☆☆☆ (スプラッタ度 ☆☆☆★★)

今年、「屋敷女」と言う、いかにもトルネードフィルムなタイトルwで公開されたフレンチホラー。公開していた映画館が渋谷の「ライズX」という、あんまり映写環境のよろしくない小屋だったので敢て見に行かなかったのだが、どんな状況であれ、劇場で見といたほうがよかった・・・これ、すごい。ジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロという若手二人組が監督、脚本。交通事故で最愛の旦那を亡くし、欝状態に陥った妊婦が主人公。クリスマスの夜、母親からの誘いも上司からの誘いも断った彼女が、一人家に引きこもっていると、玄関のベルが鳴る。見たこともない女・・しかしその女は、何故か彼女の事情を全て知っている。やがて女は家に侵入、ハサミを振りかざして臨月の主人公に襲いかかる!・・・そこから先はまさに阿鼻叫喚の戦いが続き、その家に入ってきた人間は次から次へと巻き込まれて死んで(殺されて)いく。色彩の無い暗闇の中、真っ赤な血の色だけが鮮やかに浮かび上がる撮影も見事なら、主人公と侵入者、その二人の女優がともに本当に素晴らしい。音楽も、スコア、使いかたを含め、とてもよい。壮絶な流血と暴力の果て、ラストシーンに漂う静謐な絶望感と異様な切なさは圧倒的。スプラッタ度は相当高い(ここ数年のこの手の作品の中でもトップを争うだろう)ので、この手の作品に耐性のない人にはあまりススめないが、耐性のある人は必見。久々に心がかき乱される、怖く、悲しい傑作ホラーである。フレンチホラー、早くもアレクサンドル・アジャに続く人材が出てきたなあ・・・。輸入版。
☆☆☆☆ (スプラッタ度 ☆☆☆☆★)

ガキどものイタズラで体中大やけどを負った男が殺人鬼と化してサマーキャンプに出現、デカいハサミでそのへんのガキどもを手当たり次第にチョンパチョンパと殺しまくる、80年代上半期の「スプラッタムービー」の代表作のひとつ。公開当時、アメリカでは上映禁止の州が続出!、という胸躍る謳い文句とともに相当話題になったトム・サビーニ御大の特殊効果は、今見てもお見事!まあ、ロメロの「Dawn of the dead」の後の随分あとの作品だからグレードアップしてて当然か。リック・ウエイクマン大巨匠の、いい、とも、悪い、とも言いがたい音楽もなかなかいい・・って矛盾してる?それにしても、この殺人鬼、もともとほんとにハンパなく何の罪も無い男なので、大量殺人の報いとはいえ最後にまたもや火ダルマにされて死んじゃうのがとにかくかわいそ過ぎ。ちなみに、制作は、この映画から約10年後に「パルプフィクション」で大儲けするミラマックスのハーヴェイ・ワインスタイン。プロデュサーとしての彼は、ちょっとでも上映時間が長い映画はチョンパチョンパと切りまくる「ハサミ男」として名高いが、それってこの「バーニング」の殺人鬼(配給会社は勝手に「バンボロ」と名づけたけど、実際は全然違う名前)を見習ったんではないかと。輸入版。
☆☆☆★ (スプラッタ度 ☆☆☆★★)

80年代にSFやホラー映画ばっかり作って名をなした、今は無き「エンパイアピクチャーズ」の作品群のなかでも、これはホント、傑作。騙されたと思って見て欲しい・・ってこのDVDのジャケ見たら、何をどう騙されるんだよって感じだけど。まず、タイトルがいいでしょ。「死霊のしたたり」ってどういう状態なのかよく分かんないけど。原題は「RE-ANIMATOR」、要するに、「復活させ屋」(白衣着たメガネのお兄さんがそう)なんですが。ここは「死霊のしたたり」の勝ちですな♪で、ジャケの上半分を占拠してるけっこう見苦しい血まみれ生首おじさんですが、この人、映画の中盤からずっと自分の生首を持ったまんま生きてる、という、世にもめんどくさい状態で大活躍。どう活躍するかは見てのお楽しみ。歌ったり踊ったりはしませんが。とにかく、最後の最後まで大笑い出来る映画。え、これコメディなのかって?えーと、多分コメディ(じゃねーのかな・・・)。少なくとも福田にとっては、ラストにきちんとした「オチ」を持ってくるところといい、一種、古典落語みたいに良くできたホラー映画。日本版。
☆☆☆★★★ (スプラッタ度 ☆☆☆★★★)

なんかヒドいかもー、と思って買った、一昨年くらいに制作されたアメリカのインディーズモンスターもの。期待どおりヒドかったのはいいけど、出てくる女の子まで全部ヒドいのは許せない。
金かえせ。輸入版。
☆★★★ (スプラッタ度 ☆☆☆★)

ハリウッドメジャーSFでの功績絶大のSFX界の巨匠スタン・ウィンストン(惜しくも最近死去)が自ら監督し、CGではない「きぐるみモンスター」が活躍するムービーとしてマニア受けした「パンプキンヘッド」シリーズの4作目。日本語訳の「かぼちゃ頭」だと怖くもなんともないが、実際にはこいつ、悪魔と契約を結んだ人間が呪った相手を片っ端から叩き殺す、地獄から来た怪物。基本、無敵で、コワかっちょいい。この作品では、ロミオとジュリエットばりに対立した二家族の間の恋愛沙汰に絡んで出現、胴体裂き、首チョンパ、頭踏み潰し、などなど、お下劣に暴れまわる。見事にどうでもいい作品だが、そのどうでもよさが重要。日本版。
☆☆☆ (スプラッタ度 ☆☆☆★★)

今年、「屋敷女」と言う、いかにもトルネードフィルムなタイトルwで公開されたフレンチホラー。公開していた映画館が渋谷の「ライズX」という、あんまり映写環境のよろしくない小屋だったので敢て見に行かなかったのだが、どんな状況であれ、劇場で見といたほうがよかった・・・これ、すごい。ジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロという若手二人組が監督、脚本。交通事故で最愛の旦那を亡くし、欝状態に陥った妊婦が主人公。クリスマスの夜、母親からの誘いも上司からの誘いも断った彼女が、一人家に引きこもっていると、玄関のベルが鳴る。見たこともない女・・しかしその女は、何故か彼女の事情を全て知っている。やがて女は家に侵入、ハサミを振りかざして臨月の主人公に襲いかかる!・・・そこから先はまさに阿鼻叫喚の戦いが続き、その家に入ってきた人間は次から次へと巻き込まれて死んで(殺されて)いく。色彩の無い暗闇の中、真っ赤な血の色だけが鮮やかに浮かび上がる撮影も見事なら、主人公と侵入者、その二人の女優がともに本当に素晴らしい。音楽も、スコア、使いかたを含め、とてもよい。壮絶な流血と暴力の果て、ラストシーンに漂う静謐な絶望感と異様な切なさは圧倒的。スプラッタ度は相当高い(ここ数年のこの手の作品の中でもトップを争うだろう)ので、この手の作品に耐性のない人にはあまりススめないが、耐性のある人は必見。久々に心がかき乱される、怖く、悲しい傑作ホラーである。フレンチホラー、早くもアレクサンドル・アジャに続く人材が出てきたなあ・・・。輸入版。
☆☆☆☆ (スプラッタ度 ☆☆☆☆★)
2008/11/19
あ、そうだ!! 映画
2008/11/18
ヤング@ハート 映画

この映画、ズルい。だって、アメリカに実在する「平均年齢80歳のロックコーラスグループ」の、定期コンサートまでの7週間に密着したドキュメンタリー、だよ!面白くないワケないじゃん!!
そう、この映画、映画そのものの出来を云々するまでもなく、とにかく「ヤング@ハート」のじいちゃん、ばあちゃんたちが最高なのである。「ロックコーラスグループ」って言ったって、せいぜいロカビリーから、まあいいとこビートルズだろ?とか思っていた福田は、映画の冒頭で92歳(!)のアイリーンばあちゃんが歌うクラッシュ(!!)の「Should I Stay or Should I Go」(!!!)に呆然。例えて言えば、森光子が楽しそうにスターリン歌ってる感じ?ここを見るだけでも、金払う価値十分にあり。この冒頭のコンサートシーケンスのあと、映画は、「ヤング@ハート」のリハーサルを丹念に追っていくのだが、このグループを指導しているボブ・シルマンという男の選曲が凄まじい。誰が平均年齢80歳のじいちゃん、ばあちゃんたちにソニックユースの曲を歌わせる?(しかも、彼らの多くは実はクラシックファン!)脊椎に激痛が走る持病を持ったじいちゃんにJBの曲をソロで歌わせる?とにかく、この男、妥協がない。どんどん曲の難易度を上げていく。でも、それに、楽しげについていくチャレンジングなおじーちゃん、おばーちゃんたち。「ボブは厳しい男だ。でも、あいつのおかげで俺たちはここまでこれた。」と言い切るじいちゃんのカッコいいこと!でも、なんといっても日本で言えば「後期高齢者」のコーラスグープ。既往症のあるメンバーは体調崩し、亡くなっていく。実際、わずか7週間の間に、二人の重要な男性メンバーが他界してしまう。そう、ほんとうに彼らは「崖っぷち」にいて、でもほんとうに心から音楽を楽しんでいるのだ。クライマックスのコンサートで、いったんは「引退していた」フレッド(鼻には常に酸素吸入の管を入れている、多分体重120キロ以上の巨漢!)が、パイプいすにどかっと腰掛けたまま、微動だにせず、ただ淡々と歌うコールドプレイの「FIX YOU」は圧巻。もちろん、うまい、とか、そういう事ではない。泣ける、とか、そんなもんでもない。ただただ、素晴らしい。間違いない、こういうパフォーマンスこそを、ロックという。イギリス人の監督スティーブン・ウォーカーは、自分の取材対象をリスペクトしすぎたかもしれない。実際、例えば、彼らがコンサートで挙げた収益はどうなるのか(メンバーに還元されているのか、それとも寄付されているのか、など)、指導者のボブは、この「仕事」でどのように(例えば金銭的に、精神的に)報われているのか、あるいは報われていないのか、といった側面は全く描かれない。そこがドキュメンタリー映画としての食い足りなさを感じる部分ではある。ただ、そういったことは「ヤング@ハート」のじいちゃんばあちゃんの笑顔を思い出すと、どうでもよくなる。やっぱ、ズルい映画だw。
☆☆☆★★★
2008/11/18
ダイアリー・オブ・ザ・デッド 映画

「Living Dead」という概念を確立し、独自の作風を貫き通し、68歳という年齢に達したロメロならではの実験精神に満ち、極めて多くの寓意が重層的に存在する大傑作。ロメロがあえてP.O.V.という方法論を採用したことに関しては、むしろその技法の洗練の度合いを賞賛すべきであって、単に「すでに珍しくない映画話法である」という次元で突き放すべきではない。少なくとも、ここまで論理的に構成されたP.O.V.映画、は、いままで存在しなかった。しかし、この作品の最大の魅力は、この「緻密なP.O.V.」という一見矛盾した話法にあるわけではなく、ロメロが観客に投げつけてくる、時に禅問答のようですらあるナレーションであり、ダイアログだ。「これは我々と彼らの戦いだ。しかし、彼らは我々なのだ」こういった類の「言い回し」が我々観客に突きつける明らかな「不快さ」は、作品に存在する様々な問題提起全てに敷衍される。例えば、公権力によって捏造される報道、その対極にあるかのようでいて、編集され音楽までつけくわえられて発信される個人的な情報(要するに、この映画そのもの!)・・・それはほんとうに信頼に足るものなのか?また、映画中唯一の「中年男」である大学教授は突如、「カメラを通したとたん、全ての視線は傍観者のそれになるのさ」、と、「見る者の責任」を問うコトバを投げかける。しかし、「傍観者」がカメラを捨てて事態にコミットすることで別の方向へ進んだ「現実」を、誰が記録できるというのか?つまり、カメラは傍観者である以外に、なにでありうるというのか?シナリオが投げつけてくるこうした様々な問いかけに対し、観客は常に混乱し続ける。この素晴らしい居心地の悪さ!そして、映画の終盤。ついに「Living Dead」に襲われた「映画中映画の監督」の死の瞬間、彼は叫ぶ。
「Shoot me!」。言うまでもなく、「俺を撮れ!」でもあり、「俺を撃て!」でもある。映画中ずっと徹底的に「傍観者」であり続けた存在=観客に対して、「当事者」となるためには命を捨てろ、と、「まさに傍観者の視点で構成されてきた映画そのもの」が叫ぶのだ。なんとまあ痛烈で皮肉な構造!さらに。主人公達は、生き延びるため、世界とつながり続けるために、世界との接触を断絶したパニックルームに引きこもるしかない。しかし彼らはこの先、いったい何にコミット出来るというのか?そうして生き残ることの意味は?ラストシーン、木の枝に吊り下げられた哀れなLiving Deadの女性のアゴから下の全てを、「我々 人間」の放つ銃弾が一気にもぎ取る。そして投げかけられるナレーション。「我々には生き残る価値があるのか?」鼻から上だけが枝にぶら下がったLivingDeadの、我々を見つめるあからさまに悲しげなまなざしは切なく、同時に完璧に、絶望的に不快である。全くもってお見事!この映画は確かに、説教じみている。しかしそれは、ロメロが68歳にしてなお、あまりにも多くの伝えたい事を持っているからだろう。それはつまり、彼は人間に絶望などしていない、という事だ。なので、あえてこう書いておく。こんなに悪趣味にカッコよく、見る者に大量の疑問符をぶつけてくる「説教映画」は滅多にない。大いに説教食らうべし!!
☆☆☆☆