2008/11/23

AAAのアレンジ作業は順調なので  映画
昨日一日丸々休んで、色々見てきた。

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「ガメラ対バイラス」の宇宙船・・・じゃなくて、こういう表紙なんだよ、「ブラインドネス」のパンフ!大好きなフェルナンド・メイレレスが撮った「SFパニックもの」として、最近一番期待してた映画だったので、気合を入れて初日に見に行ったのだが-----まず根本的に「SFパニックもの」では全然なく、その時点で、「おこちゃま福田」の気持ちは一気にしぼみ。見事なまでに「ただの寓話」なんだよね、これ。でも、寓話であるにせよ、とにかく「目が見えなくなる」という設定の寓意があまりにもスケスケである事、そして、主人公一人だけが目が見えている、という恐るべき状況下で起こっていく事態が「リアリティの足枷」から全く逃れられていない事が、福田としては全く気に食わず。要するに、この映画、製作者たちの「ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの原作へのリスペクト」が、作品全体に呪いをかけてちゃっている、と思う。まあ、こういうテイストが好きな、いわゆる「アート志向」の強い人はけっこういるんだろうけど、俺はイヤだな。ぶっ飛んでなさすぎ。フェルナンド・メイレレス監督、これははっきり失敗作だよ。だって、ホントに全然面白くないもん。それにしても、92Pもあるパンフ、厚過ぎ。これって、ただの「批評武装」じゃないのか?
☆☆☆

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これは映画じゃなくて、珍しく演劇。ご招待いただいたので観せていただきました。
「七人の侍」を換骨奪胎、アニメチックなSF仕立てにした大作。ポスターを見てる限りでは、なんかすげえイケメンが揃いすぎて、おいおい大丈夫かー?とか思ってたんだが、実際には、「七人の侍」のセリフをオリジナルのまま取り入れている部分も含め「リスペクト」の度合いがとてもよく、SF設定の持ち込み方も面白く、十分楽しめた。バランスのいいエンタテインメントですなー。個人的には、演劇の演劇的な部分(要するに、絶対に拭い去れないある種の「大仰さ」)にはやっぱり馴染みきれないのと、あと、やっぱり殺陣にはあれこれ不満が残ったけどね。
☆☆☆★★

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ハリウッドの才人、ベン・スティラーが制作・監督・脚本・主演の四役をこなした大作コメディ。バカバカしいことこの上ないのに、ちょっとあきれる程の制作規模で作られていること自体がすでに笑える。ベトナム戦争の英雄が書き下ろした原作をもとに企画された戦争超大作映画「トロピックサンダー」の撮影は、若手監督がクセもの揃いの主演俳優達をコントロールできないことで暗礁に乗り上げる。業を煮やした原作者(ニック・ノルティ)は、頼りない監督を一喝。「ヤツラをジャングルに置き去りにして、本当のサバイバルをさせろ!すべてを隠しカメラで撮影しろ!」というわけで、主演の俳優達(スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJR.たち。ちなみに、一番右の「黒人」が「アイアンマン」のロバート・ダウニーJR.!ワロタ)は、ジャングルの真っ只中に置き去りにされるのだが、そこは巨大麻薬組織「炎龍」が支配する世にも恐ろしいジャングルだった・・という、ちょっと「ギャラクシークェスト」も入りつつ、「地獄の黙示録」「プラトーン」「ランボー」などなど、戦争映画のパロディも続々登場するおバカ映画。しかしシナリオはよく書けていて、特に、毛色の違う主人公たち「役者」のキャラは非常に立っており、それぞれがそれぞれの問題をかかえつつちゃんと成長していく姿は、結構ちゃんと感動的。大したものである。全体に、余裕の感じられる作品で、こんな「贅沢な」映画が撮れる状況を手に入れたベン・スティラーは本当に立派。
☆☆☆★★


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10年ほど前、「ガンモ」で話題になったハーモニー・コリン監督ひさびさの作品。「ものまね」、というか、「あるキャラクターになりきって」生きるコメディアンたちを描いた、これまた極めて寓意的な作品。こういう作品にはあらかじめ「SF」も「パニック」も期待しないので、全然OKw。自分が自分であることの息苦しさを捨てて、他人であることを選んだ「コメディアン」たちの共同体の崩壊と、そのストーリーとは一切クロスせずに描かれる、「パラシュートなしで飛行機から飛び降りて死ななかった修道女達の奇跡」の崩壊。淡々とした優しいタッチの中で、突如鋭角に切り込んで来るエピソードの配置はとてもよく、役者陣も魅力的。けっこう苦い後味の映画ではあるが、繰り返し見たくなる。日本版DVDがレンタル中。
☆☆☆★★



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