2006/5/21

ダイブ禁止なんて言ってると死ぬぞ!  映画
だって船、ひっくり返っちゃってんだから!というこの映画。試写会に行ってきた。

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当ブログにアクセスしてくれているみなさんに多いと思われる年代のかたがた(ああ長い主語・・)は、相当の確率で知っている、または観たことがあるだろう「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイクであります。
巨大客船まっさかさま!の妙な空間を、ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナイン、ステラ・スティーブンス、シェリー・ウィンタース、といった超個性的キャラが逃げ惑う1972年制作のオリジナル版は、まあ、今見ればさすがに30年以上前の作品で、一種の「のどかさ」さえ漂よっちゃっているのだが、誰が生き残るのか本当に分からなかったシナリオの秀逸さも含め、いわゆる「パニック映画」の原点となった傑作。そういう、明らかに娯楽映画史に残る名作をリメイクする、というのは、ほんとにネタがないんだねえハリウッド、と言う根本的な問題はさておき、相当の度胸がないと出来ないし、度胸満点で挑戦しても相当の確率で失敗する。典型例はティム・バートンがよせばいいのに挑戦しちゃった「猿の惑星」だ。
今回の「ポセイドン」も、あんな感じの、作らなきゃよかったじゃん映画、見るんじゃなかったぜ映画、になってるんじゃねーのかなあ、と、半分コワいもの見たさで見たんですが・・・これが意外にも、よかった。ここのところ「パーフェクトストーム」とか「トロイ」とか、尺の長い映画ばっかり撮ってたウォルフガング・ペーターゼン、なんと1時間38分でこの大パニック映画をまとめて見せた。その手腕、実にお見事。
キャストのキャラの立ち方、に限って言えば、はっきり言って前作の圧勝だが、SFXの見事さ、実写でどっかんどっかん噴き出す水の描写の凄さ、とにかく逃げ続けないと即死亡、というおっそろしい状況描写の的確さ、スピード感、迫力、どれをとっても一流。こういう映画に限っては、当たり前だが、金のあるプロジェクトには絶対かなわない。さらに、シナリオがある意味非常に「冷徹」で、ネタばれになるので詳しくは書かないが、「災害現場でとにかく生き残る」という描写において、うわっ、そうくるか!という非常に厳しいシーンもあり。この描写は全くスプラッタ描写ではないが、「重要な後味の悪さ」として相当尾を引く。シナリオライターは確信犯的にこうしたのだと思うが、賛否両論巻き起こすかも知れない。あと、個人的には、クライマックスのシーケンスの作り方に、ひさびさに映画人の「ちゃんとしたトンチ」を感じて、評価が物凄く上がった。クライマックスのアイディアと盛り上がりは、はっきり、前作をはるかに凌ぐ。というワケで、基本的に大変よく出来ていたので、あんなに激しく水浸しになってたら、漏電で全員一撃感電死じゃないのか?、とか言う、元も子もないツッコミはこの際入れないでおくw
それにしても、リチャード・ドレイファス(「未知との遭遇」や「JAWS」の主人公ね)が、ものの見事にじいさんになってるのにはガク然。ああ、時間は確実に流れてるんだねえ・・・・・

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