2007/8/10

移動の友w  アニメ・コミック
今期のツアーは陸路の長時間移動が多かったので(特に福田は)、
ここのところあまりやっていなかったマンガの「全巻読み」が案外出来た。

改めて「ワンピース」「GANTZ」を読み直して泣くwあたりからはじめて、「クレイモア」みたいな新作も全巻読んでみた。人間を食う妖魔と「半人半妖」の美女戦士たちが凄まじい死闘を繰り広げる、実は案外変態なマンガ。エロい表現は全くないが(少年誌連載だしね)その分、美女戦士達の手足がぽんぽん切り落とされるわ胴体串刺しになるわ、で、それでも「妖力」でどんどん再生しちゃうという設定が、もう文句なくヘンタイ、と俺は思う。そういう部分も含め、とりあえずめちゃくちゃ面白い。話の骨子は要するに「BLOOD」の変形ではあるものの、「BLOOD」みたいにTPOのリアリズムがまるで必要とされない設定だから、その分世界観が突き抜けていて楽しい。
あとはすでに超話題作の「もやしもん」。全巻読んでみたが、やはり一巻目の面白さがただ事ではない。ファンタジーとリアリズムの接点をこんなやり方で見出した作者の発想にはただただ感心するのみ。天才の業。というわけで、今、
「醸す(かもす)」は福田の最大マイブームw。
それから、これもすでに有名すぎる「デトロイト・メタル・シティ」。スェーディッシュポップが大好き、カヒミ・カリイLOVE、な純朴かつヒヨワで気のいい主人公が、なぜかデスメタルバンドのボーカリストとして大人気者になってしまうという、全編ドリフのコントみたいな音楽マンガ。本気でくだらないが本気で笑える。どんなに人気が出てもヤバすぎて絶対TVアニメには出来ない歌詞にも爆笑。
あと、たまたま読んでみた「プラネテス」全六巻。なるほどなー、日本のSFマンガっていまやここまで成熟してるんだ、という見事な作品。拍手。

とまあ、新作マンガを読む日々が続いていた時、広島駅の「ブックオフ」みたいな古本屋で偶然見つけたのがこれ↓

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「喜劇新思想体系」の完全復刻新装版!!数年前に、「出た」というウワサだけは聞いていたが、現物を見るのは初めて。値段を見ると、なんとなんと定価のほぼ半額。思わず「ウソ!!」と叫んでしまった。すかさずゲト!!

この「喜劇新思想体系」は、スーパーヒット作「がきデカ」を描く前の山上たつひこの代表作。金も才能もない、ルックスも悪い、でも性欲だけは誰にも負けない主人公w「逆向春助」、ホモの三味線の師匠、全然売れない小説家、めちゃくちゃ色っぽい未亡人の志麻さんなどなど、これでもかというほどキャラの立った面々が繰り広げるスラップスティックあり、人情話系あり、の大傑作ギャグマンガだ。
とにかく徹底的に笑えてエロくて下品で強烈であることによって、福田の世代男子の圧倒的「同時代的共感」を獲得した作品である。高校生から大学の間に何度読んだか分からない。友達に貸したりしているうちにどこかに行ってしまって、それ以降、復刻されることもなく、個人的には完全に「マボロシ」の作品になっていた。まさかそれがこんな風にひょいっと目の前に現れるとは!個人的に、あの部分は今ヤバすぎて復刻できないんじゃ?と思うエピソード(猟奇殺人鬼の両親wが経営する「隅田川外科医院」の超ヘンタイ息子がノラネコを切り刻んでその内臓の中を転げまわりながらオナニーする!これが一般マンガ誌に普通に載っていた70年代は、やっぱりすげえ健全!!)も普通に入っており、福田はほっとしつつ、広島〜名古屋間で全部読破。今読んでも十分普通に笑えるテンポ感、ギャグのセンスには改めて感動した。でもなにより感動したのは、下巻の新装版に向けて書き下ろされた「あとがき」。
山上氏はこんなふうにあとがきを締めくくっていたのだ。
「大島弓子の「いちご物語」風に言えば、逆向春助はぼくの青春の一番奥深くにしまった物語である。」
この一言が、この作品の混沌の全てを引き受ける。まさかこの作品を再び読み作者の「切なさ」に共感する時が来るとはなあ・・・・時間は流れた。しかし、この作品の中に渦巻くパワーは永遠だ。

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