2009/1/21

インフルエンザ中にいろいろ見ました  映画
タマに病気になるのも悪くない。だって、いっくらDVD見てても罪悪感ないからw。
これって、ヒッキーの心境かもなあ。

            クリックすると元のサイズで表示します
最近、この手のホラーやSFの版権がどんどん期限切れになってるらしく、廉価版でぞくぞくと発売される。嬉しい限り。この「双頭の殺人鬼」は、1959年の作品なので公開時の記憶は全くないのだが、その後いろんな雑誌でなんともおぞましげなスチルをよく見かけて、プチトラウマになっていた作品。すげえ見たかったんだよーこれ。日本のキチガイ博士が自分の嫁から弟からばんばん人体実験に使って失敗、しょうがないので、アメリカから取材に来た記者を気絶させ、スキを見て肩に注射!すると、記者の肩には徐々に目が出来、首が生え、双頭の殺人鬼に変身、殺人を繰り返す・・・という、説得力もなにもあったもんじゃない話なのだが、オール日本ロケした(らしいよ)映像にはなんとも言えない不気味さというか雰囲気があり(まあ、単にフィルムが古いだけなのかもしれないけど)当時のアメリカ人が見たらそれなりにコワかったんじゃんかろうか。あ、これ、一応、れっきとした「日米合作映画」です。でも、クライマックス、双頭の殺人鬼が体を木にゴリゴリ擦りつけると、体が二つに分離して、片方がただのデカい猿、片方がただの人間になるという衝撃は想像を絶してました、いろんな意味で。ネタバレちゃったけどいいよね、どうせ誰も見ないでしょ、これ。それにしても、ひとつ気がかりなのが、この映画、日本の温泉地が舞台で、温泉風呂のすぐとなりに酒飲む設備が完備してある描写があるんだけど、あれってほんとにあったのか?なんかすげえいい感じなんですよ。今じゃ到底考えられないけど、当時は実在した?それとも、アメリカ人向けの「つくり」なのか?そんなこともわからない50過ぎのわが身を恥じた次第であります。  ☆☆★★★

              クリックすると元のサイズで表示します
「スクール・オブ・ロック」で一発当てたリチャード・リンクレイター監督が2006年に撮った衝撃的な社会派ドラマ。あまりにも「知りたくない真実」に触れすぎていてアメリカ公開時にはとんてもない大コケをしたいわくつきのこの作品を、基本的に「全米で大ヒット!」映画しか相手にしないこの日本で公開した勇気ある会社は、普段、超三流のSFやホラー映画ばっかり輸入している「トランスフォーマー」。ここの社長の石毛氏とは去年何度かお会いしたのだが、実は、この映画のような気骨に満ちた人間。石毛氏、エライ!!映画は、超大型ファストフードチェーンハンバーガー・チェーン「ミッキーズ」のマーケティング担当者が社長に呼び出されるところから始まる。分析の結果、ハンバーガーのパテに大量の大腸菌が含まれていたのだ。担当者は調査のために「ミッキーズ」のパテを製造している工場の視察に向かうが、そこで彼が目にしたのは工場の劣悪な衛生管理、従業員の意識のとんでもない低さであり、さらにそういった事態を生み出す、移民問題、環境問題が次々と明らかになっていく。こう書くととてつもなくカタ苦しい映画のように思えるだろうが、そこはさすがリンクレイター監督で、実に絶妙のタッチで「最低最悪」の事実を淡々と描き出していく。必見だが、見ないほうが楽しくファストフードが食える、のは間違いない強烈な映画。ちなみに、なんの前触れもなく、ブルース・ウィリスアヴリル・ラヴィーン(普通の女学生役)が出てくるのにはビックリする。特にアヴリルはあまりにも普通に出てくるので、最初全然そうとは気づかず、なんでこの子こんなにカワイイんだ?としばらくクビをひねってましたw      ☆☆☆★★★

            クリックすると元のサイズで表示します
俺はよっぽどこの映画が好きなんだなあ・・・っていうか、単に、イヴェット・ヴィッカーズが好き。なんせ今回でこの映画のソフト買うの3回目。最初はアメリカでVHS買って、その後、新宿のビデオマーケットでアメリカ版DVD買って、で、今回の「780円」の日本語バージョン買って。「今回はひょっとしてキレイなプリントでイヴェットが見られるかも?」という甘い期待をしちゃうんだよね。でも今回もやっぱりプリントはぼろぼろ。誰かデジタルリマスター版出してくれよー・・って、絶対ありえないなあ・・。
☆☆☆(ほとんどがイヴェット・ヴィッカーズ)

            クリックすると元のサイズで表示します
エルトンの最高傑作「GOOD BYE YELLOW BRICK ROAD」を、当時のフィルムや現在(と言っても2001年)のメンバーの証言でつづるDVD。ファンにはもう問答無用の作品で、特に、エンジニアのガス・ダッジョンが、実際のマルチトラックを使ってミキシングの説明をするパートなどには、もうただ口をあいて見ているしかないほど感動。改めて痛感したのはこの当時のエルトン・ジョンバンドのメンバーのルックスのよさ。ドラムのナイジェル・オルソン、ベースのディー・マレイ、ギターのデヴィ・ジョンストーン、誰をとってもパタリロのバンコランやマライヒなみ、なのである(例えが不適切?)。エルトンがゲイであることを考えると、このメンバーもひょっとしたらみんな・・?みたいな、ちょっとこそばゆい感覚に陥る。あと福田がすげえショックだったのは、ベーシストのディー・マレイが亡くなっていたという事実。ネットで調べたらなんと1992年の1月に亡くなっていた!全くもって知りませんでした・・・。この人のベーススタイルは、今のロック界では完全に絶滅種に近いもので、単にコードのルートを支えるのみならず、ギターのフレーズやキーボードのフレーズ、あるいはストリングスのフレーズ、果ては、ボーカルのメロディーラインにまで絶妙に絡みアンサンブルを構成する、という実に「美しい」ものでした。死後17年経って今更もいいところですが、ディー・マレイ、あなたのベースは今も昔も、本当にサイコーです。合掌、そして最敬礼!
            
             クリックすると元のサイズで表示します
この世に居場所がない人間、というのは確実に存在する。善とか悪とかの尺度では絶対に測れないレベルで。パンクバンド「マーダラー・アンド・マザーファッカー」のボーカリストGGアリンも、まさにその一人だ。彼は存在の最も深い位置でこの世界に在る事の不快を感じ、それを表現する。なぜ彼はそんなに不快なのか。それは、ただ彼が全てにおいて「過剰」だからだ。パンクバンドのボーカリストであるGGは爆音を背負って歌う・・のではなく、ただただ絶叫する。全裸になり、客に撲りかかり、床に転がって痙攣し、自分の体を切り刻み、床に糞尿を撒き散らし、それを自分の体に塗りたくる。まさにキチガイだ。このDVDは、GG自身のインタビューと決して多くはない映像素材を元に、GGという「最凶最悪最低」のパンクスの短い生涯を淡々と再構成する。彼は語る。「音楽がなかったら、俺は間違いなく大量殺人鬼だ」「畜生、みんな大嫌いだ、みんな敵だ、みんな死んでしまえ!」「お前たち、みんなぶっ殺してやる!」そして彼は、莫大な量の世界への呪詛を撒き散らした末、1993年、コカインのオーバードーズであっけなくこの世を去る。
ドキュメンタリー本編とは別に収録されたビデオがある。タイトルによればそれは彼の「最後のライブ」らしい。ガソリンスタンドの空き倉庫に集まった50人ほどの客の前でライブが始まる。2曲ほど歌った段階で、GGは興奮し、客に撲りかかる。乱闘が始まる。さらに興奮してそこらじゅうに体当たりを始めるGG。すでに体中血まみれだ。何人かの熱心なファンが「GG、音楽だ!音楽を聞かせてくれ!」と叫ぶのだが、GGは荒れ狂うだけ。客はあまりのGGの状態に恐れをなし、表へ。主催者はしかたなく「ギグは中止だ!」と叫ぶ。それを聞いてさらに激昂するGG「俺は音楽がやりたいんだ!なんでみんな逃げるんだ!この臆病者ども!俺に歌わせろ!」言ってる事がメチャクチャである。それでも何人かがGGをなだめる。「なあ、ギグをやろう、歌ってくれよGG!」しかしGGはキレ続ける。「ジョン(主催者)を連れて来い!ブッコロス!!」そしてなんとそのまま街へ!あちこちから聞こえ始めるパトカーのサイレン、GGを追いかける熱狂的なファンの群れ。平和な昼下がりの街が一瞬にして不穏な空気に包まれる。この瞬間、俺は明らかにの異様な爽快感を感じた。この、誰にもコントロールできないバケモノのような「ミュージシャン」に。      
☆☆☆★★

この記事へのトラックバックURLはありません
トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ