2007/5/10

きつつき人間  雑感

 季節とともに人も動きだす。いろんな方々のブログに目を通しているとエネルギーを感じます。小さな工房にこもって黙々と作業をしている毎日が続いていますが、周囲に花が咲きはじめ、新緑が小鳥たちと歌い交わすのを見ていると、めったにないのですが時に気分転換をしようかと思い立ちました。

 ほんの少し早めに作業を済ませて、昨年の秋にいただいたイタヤカエデの丸太で遊ぶことにしました。トーテムポールにするには短すぎるので、庭のオブジェらしきものを手がけてみることにしました。

 木を扱う仕事を終えて、またまた木と向き合うという不思議な気分転換なりました。厚い皮を剥がし、四角い穴を開ける。当面の目的はそれだけです。イタヤカエデの独特の香りを楽しみ、ノミと木槌で削り始めました。なかなかの力仕事なのですが、何故か心地よい...。ノミと木槌と手の動きが一体化して心地よいリズムを刻んでいるときの感覚が楽しいのです。

 友達の彫刻家は、こんな楽しいことをやっていたんだな〜と思ったり、啄木鳥たちがどれほど優れた能力で木に穴をあけ、中に巣を作っているか、その凄さを感じたりの時間になりました。鋭利なノミで力いっぱいたたきながらも、ほんのわずかしか削れていない...。啄木鳥たちはくちばしひとつで
よくも見事な巣穴を作り上げるものです。それにあのリズミカルな動き...とても真似などできません。まして頭のすぐそばにあるくちばしで開けるのです。口にノミをくわえるか、頭にノミを固定して木を削るなんて、どう考えても無理です...

 何が楽しく心地よいのかな..と心の中をのぞいてみると、単純な作業を無心でしている状態が秘密のようでした。また、自分が手をかけた分だけ確実に変化していくことも良いのかもしれません。全身で関わる状態も心地よさに繋がっているようです。これを機械でやってしまうと、効率はよいのでしょうが、一番おいしいところがなくなってしまうような気がします。

 結局日が落ちて暗くなるまで楽しんだのですが、ノミの使いの楽しみもう少し味わおうとして工房に引き返し、手をかけながら進まずにいたシンプルなハープの共鳴板にもノミを当ててしまいました。

 また思い立ったら続きをやろうか程度なのですが、四角い穴に小さなキャンドルを灯し、出来上がるかどうかわからないハープをつまびいてすごす時を楽しみに目の前の仕事に取り組んでいます。 
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