2006/1/23

ラウンドレッスン  ラブフルート

2005年8月3日(水)徒然笛日記より転載

ラウンドレッスンは
バードとプレートの調整を済ませて
素朴に一つの音を吹くことから始まります

自分が最も心地よい音色を吹き続けるのです
そこでは自分自身の息(心)と音色が繋がる状態を待ちます

指を動かして色々な音を出そうとするのを控えて
単純に音を出し続けます

一つの音から別の音に移行する
心の変化を感じ取れるように待ちます

呼吸と指の動きが自然につながる感覚を
感じ取れるように待ちます

このレッスンの時に起こる考え方や自分の反応を見詰めるようにします
ジャンケンで負けた人から始まって次の方へとレッスンの輪を繋いでいきます

自分自身が吹くことと自分以外の人が吹く様子を見たり感じたりしながら
何度か回ります

このとき不思議と求められたことと違う動きをする方がおられます
あれっと思うのですが、きっとその方なりの受け止め方があるのでしょう

求めていることは絶対的なものではなく吹いていくためのヒントのようなものですから
厳密な再現は重要ではありません

こうした輪が繋がっていく中で
お互いの音色に耳を傾けたり、自己表現してみたり
そっと受け入れあう空間が生まれます

言葉のやりとりではなく
フルートの音色だけが流れていくからこそ生まれてくる不思議な感覚があります

レッスンでは名曲が演奏されたり、課題曲が演奏されることはありません
一つの音の流れをたどり、再現しようとすることにも学ぶことがあります

しかし、ラウンドレッスンで大切にしていることは
自分が自分として生き、それを音というもので表現してみることです

心の中にあることが表現されることによって
自分で自分の状態に気付く可能性が生まれます

何かとぶつかったり、やりとりしてみると
頭の中で空想している自分ではなく、生の自分が出て来易いのです

意外と積極的だったり、逆に消極的だったり
批判的だったり、同調しやすかったりという自分が出てきます

自分が出てきて初めて、本当に自分がしなければならないことに
触れ始める(気づき始める)可能性が生まれてきます

ラウンドレッスンはフルートを吹くことによって浮かびあがってくる
自分自身の姿と向きあいながら
じっくり、ゆっくり変化し始める輪を辿るものです

ですからカリキュラムがあって
それをどれだけこなしているかチェックしながら
次の課題を与えられるレッスンとは違います

勿論最低限の吹くための方法は学ぶことになるのですが
それは最も重要なことではありません

呼吸をして生きているように
レッスンと日常の歩みを繰り返しながら
自ら学び取るようになるための貴重な場所、空間なのです

自分だけで学ぶこともありますが
他の方々と触れ合うことでしか学べないこともあるように思います

何かを得るためにといった目的意識ではなく
空間に触れ、場の中で感じることを大切にする機会を持つのです

やがてそうした出会い、触れ合い、繋がりこそ
人生の大切なプレゼントなのだと気付き始めるような気がします

ラウンドレッスンは単純でつまらない音出しサークルのようですが
単純な反復を様々な関わりの中で続けていくうちに
大切な人生の旅のヒントを与えられる場のように思います

気が向きましたら
また、ラウンドレッスンにお出かけください
或いは、どこそこでやってくれと声を掛けてみてください
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