2007/9/12

バードあれこれ  ラブフルート

 ラブフルートを目にしたとき誰しも気になるのが、マウスピースの近くにある独特の飾りのようなものです。単なるデザインなのか、何故皮紐で縛ってあるのか、完全に固定せず動くようになっているのは何故かといった疑問が起こります。

 この部分を私は最初に教えられたバードという呼び方をしていますが、このほかにもトーテムとかブロックといった呼び方もあります。このバードには様々な形状がありますので、これがラブフルートの典型的デザインだとは言えません。ただ、古い時代のものが幾つか資料として記録されていますから、それらが象徴的なバードという印象を与えているように思われます。

 構造的にはいくつかのパターンがあります。それは音が出る本体のl構造とも関連しており幾分説明が複雑になりますので、詳しい説明は省略します。

 バードと音を発生させる四角いホールとの関係で分けますと、前に傾いてかぶさった形、直立している形、後方に傾いている形があります。これは明らかに音の響きを変化させます。ある程度こうした構造が分かってきますと、自分はどういうタイプが好みかも分かってくると思います。

 傾き方と合わせて、両側に溝を付ける形もあります。その溝の深さは様々ですから、組み合わせが幾通りも生まれてきます。それぞれの形状によって音域への影響が生まれますし、吹き方との組み合わせで響き方が違ってきます。さらにプレート(金属・皮・樹脂など)を使用するものと、バード本体に溝を付けたもの、フルート本体を削り込んだものなどがあり、音への影響も少なくありません。

 ここまでは構造的なもので音色に関連したバードとの関係ですが、これらに加えてデザインの違いがあります。彫刻並みにこったものから、奇抜なものや複雑なもの、きわめてシンプルなものまで、ありとあらゆる形状が見られます。特別な石を使ったり、象嵌や寄木やペインティングさらたものなど、およそ人が考えて手を加えるときに思いつく他面的なアプローチをしているというのがアメリカのラブフルート世界の一面といえそうです。

 バードに関する好みや考えかたは様々で色んなバードを眺めるのも楽しいものです。ただ、デザインもさることながら、この部分が音の発生源ですからベストポジションを見つけて安定した音程と響きを得ることが大切かと思います。しっかりと固定し、位置を安定させることは勿論ですが、ほんのわずかなバードの調整で見違えるほど音が良くなることも珍しくありませんから、フルートをお持ちの方はちょっと見直してみると良いかもしれません。また、バードの大半は木製ですから経年変化していないか点検し、リペアすることが必要になる場合もあるかと思います。 
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