2009/5/28

ふきざんまい  雑感

 今年はフルート製作のために集中的に取り組み続けているのだけれど、やはり少しやらなければという状態から離れて心のラインを整理しなければと感じていました。

 ひたすら作り続けていると多分秋風が吹くころまで工房にこもらなければならない...それはどうだろう。少し息抜きをしながらのほうがきっと長持ちするだろう..。ということで、思い切って郊外の森の中に足を伸ばして蕗の収穫で気分転換することにしました。

 すこし育ち過ぎたタラの芽や若々しいヨモギもちょっと...。ここ数年は製作や演奏などに追われて、山菜採りを思いつく余裕もなく、時間があっというまに過ぎ去り残念..の繰り返しでした。今年は、さらに追われているのにいいのかな...。いえ、だからこそ心身のリフレッシュが大切なのだと痛感したのでした。

 こんなに素朴で美味な食べ物がたくさんある自然の中に入り込む。それはとても素朴で面白い..。自分の命を繋ぐものを自分の身体を使って収穫する。それを調理して、食べる。

 これはとても基本的な生きていく姿なのだとゆっくり思いめぐらしながらの山菜採り。僕は、何にもしていない。耕したり、植えたり、肥料をあげたり、雑草取りも、水をあげたりもしていない。そこに育まれたものをいただく....。

 蕗の煮付けや油いため、梅漬け、砂糖漬け。どうやら、今週は蕗三昧で終わりそうです。蕗料理を味わいながら、人生全部ギフトで満ちていて、何一つこれは自分のものだなどと言えるものはないんだ...と確認。いえ、自分自身の命もまた、いつか自分のものではないと知らされることになるのでしょう。

 蕗採りの思い出の中に浮かんでくる亡くなった母の姿。懐かしい煮付けの味を真似ながら、春から初夏に向かう旅日記を綴ってみました。
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