2009/7/4

あれで何してたのかな..  雑感

長さ20cmほどの細い鳥の骨でできたフルート発見の記事を読みながら、それが3万5000年前のものだと聞いて思考は止まりました。昔というにはあまりにも昔のことで、想像するのは無理です。なのに、フルートと聞くと、急速にその時代と繋がる感じがしてきます。

 形状からすると、かなり高音ではないかと思われます。ネイティブアメリカンにはイーグルボーンフルートと呼ばれる神聖なフルートがあり大切に扱われます。それはピリピリ〜といったちょっと突き刺さるような響きです。その響きを聴くと、天から何かがやってきた..という不思議な感覚が生まれます。そのフルートに酷似しているのが印象的でした。

 いま3歳の男の子のために長さ18cmで細身のラブフルートを製作しているのですが「人は何故笛を吹くのだろう..」という素朴な問いを楽しんでいる自分には妙な繋がりの予感がします。現在手掛けている笛もどんな響きがするのかちょっと楽しみです。

 つい先日も、もっともっと短いラブフルートがペアで旅立ちましたが、自分に与えられた時間を費やして作るフルートへの思いは年ごとに深くなっていきます。そこに響く一つの音色が心の琴線に触れる瞬間を静かに待ちわびながらの製作が続いています。

 今の時代は、笛そのものから受け取るものというよりは、様々なパフォーマンスの手段になっているような気がします。自分自身との繋がりのために吹く笛と何かに向けて吹いたり、聴かせたりする笛とは意味が異なるように思います。

 今回現れた古い古い鳥の骨の笛がどのように人と関わっていたのかを知ることはできないでしょう。出来るのは、あれこれと推測し空想することだけです。だれも正解は分からないことがポイントかな..と思います。

 はっきりしているのは笛という存在がいまも面々と存在し続けているという事実です。それはどういうことなのか、少し立ち止まって今まで踏み込まなかった領域に進んでみると、新しい気付きが生まれるかも知れませんね。
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