2010/10/25

ディジュ&ラブフルートライブ  雑感

 3人のディジュ奏者が次々と吹き交わす響き。うねるように、渦巻きのように、寄せては返す波のように、降りしきる雨、鳴りやまぬ雷、吠えたける獣たち、深い森をどこまでも分け入るように...。

 アボリジニの歌を聴き、それぞれのオーストラリアのエピソードを交え、笑いが止まらない。感心したり、驚いたりして頷く、新鮮なアボリジニたちの神話。

 小さなスペースがアボリジニワールドに引き込まれ、全身が大きな木の笛のひびきに包まれる。後半は和の響き三味線とディジュが混じり合い、それぞれが大地で繋がっていることを肌身で感じる。

 最後はディジュ3本が響き合う中にラブフルート(インディアンフルート)とインディアンドラム、人の歌声が響き一つになる。

 そんなライブが、昼と夜に分けて過ぎ去って行きました。響きを届ける人たちと、それを受け取り感じる人たちの輪が出来ました。

 その瞬間の世界を言葉で伝えることは愚かな試みだと感じます。そのときそこにしかないもの。それが人生の核になって、次の時間に繋がって行く。どこまでもいつまでも孤独でありながら、いつでもどこでも大地に繋がっている。人生の出来事は、そのすべてを通して深い輝きと歓喜に向かっている。

 秋の静けさの中に、一瞬浮かび上がった叫び、祈り、歓喜の瞬間。それは、集まったそれぞれのこころの中に吹きぬけた風。その風の中に、次の歩みに向かう力が満ちていました。

 それぞれの演奏家にとっても意義深いライブになったのだと思います。いつかまた、再び顔を合わせ響き合うことができるのか、これが最初で最後の場なのか、誰も知ることはできません。与えられた一日、その出会いがどれほど大切なものか、そっと確かめるライブになりました。

 この日のライブの別の視点からの日記はKOCOMATSUのブログをご覧ください。
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