2010/12/3

再会・パープルハート  ラブフルート

 先日工房を訪ねてくださったのは名古屋からのお客さまでした。この訪問に合わせて、お友達も遠方からやってきて、楽しい交流時間になりました。

 この時、来客の手から小さなラブフルートのケースが手渡されました。パープルカラーをお望みでお作りした小さなパープルハートのラブフルートの里帰りでした。思いがけない再会となりました。旅に出るときは、少しでも荷を軽くしたいのが普通でしょう。その荷物の中に、かつて工房で育まれたフルートが入っていたのです。

 パープルハートは木の性質がやっかいで、製作した中の何本かの接着部に剥離が生じたことがありました。そのため、パープルハートのご注文者には、万が一支障が生じたら、返金もしくはリペア、最悪作り直ししますので...とお伝えしてきました。

 その事をしっかり気にとめておられて、どうなっているか気がかりかと思って一緒に旅をしてきましたとのことでした。その心遣いをとてもうれしく思いました。

 こういう方と過ごせるフルートは幸せだろうな〜と思います。勿論、フルートを手にして息を吹き込まれる本人にも豊かさがいっぱいになるでしょう。愛することが喜びを生み、喜びが愛につながる。そういう循環の中を旅する旅人との出会いもまた喜びとなって行くのだと思います。

 今も、最後のパープルハート・ラブフルートが旅立ちの準備を始めています。はてさて、この子はどんな旅をするのだろうか...。先に旅立ったフルートたちと、またどこかで再会できるのだろうか.....。

 旅はそれぞれの思いやりで繋がって行く。そんな心のつながりを、思い違いや未熟さや誤解、憤りなどで断ち切る人たちもいるとは思います。それが最後まで途絶えたままになるのか、どこかで何かに気づかれるのかわ分かりません。それもこれも含めてここで待つ。そういう場所が出来ました。

 勿論、単に再会を待つばかりではなく、ラブフルートを手にし、自分の人生との繋がりに気づかれた方々が、思いもよらぬ豊かな収穫を携えてやってくる楽しみもあります。

 旅に出たわが子が、旅先で愛され幸せにしているのを知ることは嬉しいものです。ましてや、わざわざその子を連れてやってきてくれたのですから...。こういう楽しみや喜びが、次に待つ人々のためのラブフルートに受け継がれていくのだろうと思っています。これまでにも色んな方々が、里帰りですよ〜と嬉しそうにラブフルフルートを携えて来て下さいましたが、今回はその感謝と喜びの再確認になりました。
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