2011/1/31

重大な過失&会社の方針  雑感

 カード盗難に関するやり取りで、二度目のダメージを受けました。カード停止の連絡をした最初のやり取りは、当方の会社は他社さんとは違って盗難保険には入っておりませんの一言でした。盗難にあった客に対して、配慮ある言葉を選択しても良かったように思います。同じような状況でありながら対応が正反対なのは残念であり、その矛盾を明確にするためにやむなく消費者協会に相談をしました。

 結果的には、お客様には当社の規約を説明しましたという結論になりました。そして、規約が送られてきました。その内容を読みながら、何をどう強調し、何を正当とし、何を判断と結論の基準にするかで道は分かれるという印象でした。

 昨年末の神戸に先日2度目の訪問をして戻ってきました。(その経緯は、後日書きたいと思っています。)何とか動きが落ち着いたところで、その会社に連絡をし、上司との話をするための段取りを話そうと思っていたところに、先日相談した消費者協会から電話が入りました。

 事の成り行きを説明し、規約を見せたところ「支払う必要はないので、放置しても良い」と弁護士に言われたので連絡しましたとのことでした。勿論、それではそうしようというのでは、何も事態を解決できないしと思います。法や規則の解釈は、微妙に個人の価値観や意識が前提になっていることが多いと思うのです。流れは双方の弁護士に移行するでしょうが、そこでは、同じ状況に対して違った動きがあるでしょうし、問題が長期化するだけかもしれません。

 その経緯を会社の担当者に話しました。そして、自分が気になっていた事を確認させてもらいました。「会員の故意、もしくは重大な過失により他人に知られたことにより生じた損害については会員の負担になります」とありますが、故意または重大な過失とは何なのか具体的に教えてくださいと質問しました。

 その答えは「車の中にカードを置いていたことです」というものでした。この答には唖然とさせられました。全額支払わないと云うのであれば、私と話しても上司と話しても結果は変わりません。これは会社の方針であり規約ですから、と強調され、何度も云われました。
 
 自分も公務員として仕事をしていた事がありますから、事務的で一方的な断言は珍しくありません。状況がどうであれ、内容がどうであれ、規則ですからと言い続けます。そして、前例がありませんからと...。

 当時の私の上司は、なかなか手厳しい方でしたが、前例がどうであれ自分の采配で対応できる事は毅然として実行していました。臨機応変に状況に対応する力量がありました。それは、とても貴重な体験でもありました。役人ばかりの世界で、ちゃんと自分の価値観や認識を持っていて、賢く実践する能力がありました。

 故意もしくは重大な過失になるから補償はしない。これを置き換えると、車の中であれ、自宅であれカードを置いていて、窓ガラスが破られ盗難にあった場合は、会員の故意または重大な過失にあたるのだから会員が負担しなさいということなります。これが、その会社の方針であり考え方だというのです。

カギをかけていなかったとか、暗証番号をカードと一緒に置いていたということであれば、過失になるかもしれません。故意にという範疇となればここに盗んだらいいものがありますよ、暗証番号はこれですよと印でも付けるしかないような気もします。

 会社を盾にしたところで、そこにいるのは人間たちです。生活保護者の生活費にも届かない、わずかな収入で生活している人間に、盗難が明らかな状況でありながら、支払いを求めるのですか?と話しましたが、会社の方針ですからと言い切られました。これが自分たちの社会の一面なのでしょう。こういう体質は、どんな社会や組織、果ては国家にも見受けられます。こういう姿勢の会社は、身を守ろうとしながら、現実には自分の首を絞めかねないと思います。私と同じようになった人が、他の会社では客の事を守ってくれたけれど、こちらの会社では守ってくれなかったとなれば、当然守ってくれた会社のカードを大切に使い、一方の会社のカードは解約するでしょうし、他の人にも警告するでしょう。そういう話は、とりわけネット社会では迅速に広まるような気がします。

 自分が上司だとすれば前例があろうとなかろうと、盗難にあった被害者に30万円支払わせるより、30万円もしくはそれ以上の額で長くカードを使ってもらえるように動いた方が、良いような気がします。

 この会社の方針が当然のように主張されるのであれば、一消費者として、その会社と関わることは避けた方が良いと思いますし、これは不良品の購入と類似しているような気がします。何故なら、同じ状況に対してもう一社は、何とか客の保証が出来るように動いているのです。こうしたカード会社の違いを消費者が明確に知ることは大切であり、消費者は自分たちの生活を守る権利があるのだと思います。

 結果は、明日の上司との話の流れを待つしかないのですが、こうした動きのためにフルートの製作がおぼつかない毎日から、少しでも早く方向転換したいものです。

 木々の響きに心を動かし、その美しい響きを伝える人たちが、色んなところにゆっくりと増えています。そういう人たちを、支えていこうと懸命に助け合う仲間がいます。

 かと思えば、何をしているか、どんな人なのかなど関係なく、会社の方針を主張することで事態を切り抜けようとする人たちもいます。さらには、こうした成り行きなど意に介せず、平然と盗みをする人もいます。

 果たして、自分はどんな道を歩いて行くのか、その一つの方向が明日見えてくるのだと思います。
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2011/1/29

12月29日から1月29日  ラブフルート

  ラブフルートたちが奪われてから丸一カ月が過ぎました。その間、様々な方々に盗難のことが伝わり。たちまちのうちに、大勢の方々が協力してくださいました。私が知っているのは、ほんのわずかなことですが、時間が経過するにつれて、思いがけない方々から心配や励ましをいただくようになりました。

 人々が繋がり、木々の存在、その響きの大切さに強い関心を示しておられる姿は、驚きであり喜びでもあります。後になって、盗まれたのはフルートだけではなかったため、さらに別な形での協力や応援を頂いている事、ひとつひとつに心から感謝しています。

 コンタクトを持ってくださる方々がそれぞれの形でサポートしてくださり、いまも意外な形でメールや電話やお手紙を頂いています。直接接点のない方からの心温まる励ましに驚かされると同時に、感謝の思いでいっぱいです。

 自分の身に置き換えた時、接点のない人に、どれほど親身になり具体的な行動を取ることができるだろうかと問い直さなければならないと思います。心から心配し、自分に出来ることをしたいと声をかけ、或いは具体的な助けをくださる方たちの姿を見ながら、残された時間を生きていく時にとても大切なものを示されたと思います。

 それは今回の一つの出来事にとどまらず、生きて伝わるべきもの、受け取り、与えあうべきものを知らせてくれたのだと思います。ここで皆さんをお待ちしていますよという思いで建てられたKOCOMATSUで、与える以上に、実に多くのものを与えられているのだと思います。

 一本の木が、大地と繋がり、空に向かい、雨と光を受け、生き物たちが集う大きな循環の中で育まれていくように.....。その大きな輪の中では、受けることも与えることもひとつになり、どこまでも繋がり続けるのだと感じます。

 ラブフルートは、循環と流れと響き、そして私たちの心との繋がりを素朴に生み出し続ける笛なのだと思います。なぜそのような形(構造)をしているのかは、誰も知る由はありません。「愛の笛」の物語の中で記されているのは、それは鹿人間たちから手渡されたということだけです。

 ラブフルートが持つ、循環を経て流れるいうという特徴は、想像以上に重要なものだと思います。私たちの心は、一つのこだわりや必要を知ると、それが本当に満たされるまで、空白を持ち続けるのだと思います。長すぎて疲れ果て、あきらめそうになるほど循環し続ける。表層的には忘れ去るけれど、心そのものは決して忘れ去ってはいない、そういう循環です。

 この繰り返しの後に、細くて狭い道に向かう機会を与えられ、その向こうに待っている四角いホールの切り口に風を送ると、道は分かれて振動し、その振動を木の身体全体に伝えます。そこに生まれた響きが周囲の空気を揺らし、空間に広がり、人を包み込み美しさで満たし、心を動かすのです。

 そういう笛が、何故それとは知らずに盗まれたのでしょう。ひとつの想像にすぎませんが、盗んだ人は黒いバッグを開けてびっくり、戸惑いを隠せなかったような気がします。見たこともない木の笛たちが目の前に現れたのですから。そして、どうしようかと心をぐるぐる動かしているのではないかと.....。

 仮に、あの新聞記事を見て「そっと返してほしい」という言葉に触れたとしたら。ますます、心は揺れて、色んな思いが巡っているのでは....。盗んだ人は、それを返すことで、自分自身の中を巡ってきた何かに触れるかもしれないと思うのです。

 その人が、そういう大切な何かを見つけられるのなら、20本余のラブフルートは惜しくはない。そう思います。真実な愛を見いだせずに、心を痛め、悲しみに埋もれ、自分自身を傷つけてしまう。その悪循環から新しい流れに至るまでに、どれほどの時を費やし、多くの犠牲を必要としたとしても、待ち続ける。その思いが、ラブフルートを吹き続けてきた自分の思いです。

 そして、このラブフルートのことで多くの見知らぬ人までが心を寄せてくださり。戻ってきてほしいと祈り、願っている。それが、いま自分たちが生きている世界の事実の一つです。

 とても小さな出来事ですが、この思いが天に届いて、ラブフルート達が戻ってきてくれたなら、少なからずラブフルートに心を寄せてくださった方々にとって大きな力になるような気がします。

 唐突に思われるかもしれませんが、私の心の中には、ラブフルート達が戻ってくるというメッセージが届いています。それがいつであり、どんな形でなのかは分かりませんが.....。

 あれから一ヵ月後に、このような日記を書くようになるとは思いもよりませんでしたが、心のどこかでは、そうなるであろう道を辿っているのだと感じています。
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2011/1/26

感謝と驚きの中・新しい笛が響き始めました  ラブフルート

 盗難に関わる一連の出来事は、ラブフルート盗難からカードによる現金引き落としにまで拡大し、状況の理解が変化していると思います。率直かつ手厳しい指摘をすれば「車の中にそういうもの入れておくものじゃない」と言われても反論の余地はないのだと思います

日中であり、人も車もいっぱい通るし
出入りの多い喫茶店の駐車場
そんなところで窓ガラスを割られるとは
思いもよらないことでした
交番まで車で1分弱のところでした..
関西ツアー帰り直後のライブなど
荷物の整理がおぼつかないままの打ち合わせ
通常は決して入れることのないカードケースが
お気に入りの帆布のバッグに入っていました
まるで、こうなることが決められていたかのように...

仮に状況がどうであったにしろ、自分にも注意しなければならない要素があったのだと思います
これは反省して、姿勢を変えていくしかないと思っています。

盗難に関するカード会社の姿勢は様々ですが、出来うる限りの対話を試みている最中です。消費者協会や知人の弁護士など、思いつく限りのアプローチをしていますが、現実はなかなか厳しい状況です。課税対象になれないほどの低所得生活者に、何らかの救済の道がないものかと思っています。

この一カ月は、盗難事件関連のやり取りに終始して
肝心のフルート製作も思うようには進まず 厳しい状況です。そんな中で、前金を振り込んでくださって、フルートを注文しますという連絡をくださる方がおられたり、一度しかライブでお会いしていなかった方々から突然、カンパ金が届いたり、励ましのメールや、「犯行現場が近所なので通るたびに周囲を見回しています」というメールが届いています。ライブやワークショップの企画で応援したいという声も頂いています。近隣に張り紙などをして呼びかけようとしてくださる方もおられます。CD販売で協力してくださる方もいらっしゃいます。

 驚きと感謝の気持ちで過ごしています。ラブフルートを愛する方々の動きが、力強い響きとなって空を駆け巡り、心に届いています。

 こうしたお申し出やお心使いに対して、今出来ることに最善を尽くすという姿勢で過ごしています。出来る限り、今後の演奏やフルート製作などでじっくり応えて行きたいと思っています 。

自力で切り抜ける覚悟は出来ていますが
悪事に対して
善意の繋がりで進んでいくことを学ぶことは 、今後の生き方を確認する大切なプロセスと感じています。

このスペースをお借りして
心から感謝の気持ちを伝えさせていただきます
ありがとうございます

皆様のお気持ちに触れることが
何よりも力になる
そう感じています

 昨日、屋久杉玉磨きの集まりに来られたMさんが、そっと伝えてくれたことがあります。Mさんは、岩見沢在住の方ですが、盗難事件を耳にした小学生の息子さんが「おじさんの笛の事、僕も学校の友達に知らせておくからね..」と話してくれたそうです。

 この日の集まりは、新年最初のフルート演奏の機会でもありました。この日のために、新しいフルート作りを始め、雪かきと並行して深夜作業を続けてきました。そして、なんとか3本のラブフルートを間に合わせ、吹くことができました。

 細くて短いシウリザクラフルート・バードはブラックウォールナット。太くて短いケヤキフルート・バードはブナ。そして、屋久島を訪ねた時に手に入れたもっともっと短い屋久杉のフルート・バードは今回の主催者ナーヤさんから頂いた屋久島檜。彼ら3人が、新しい響きの先頭に立ってくれそうです。
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2011/1/23

もし見かけたら・追加情報  ラブフルート

  ラブフルート盗難事件に新しい情報が入りましたので、お知らせします。何らかの形で、ご協力いただければ嬉しいです。

 車上荒しの犯人は、私の車の隣の窓ガラスも同じように割っており、大切なものを奪っていました。
昨夜、その方から当方のブログを読んで、何か協力できることがあればとメールを頂きました。

 その方からのメールの一部を公開します。

 私は、【PEUTEREY】ピューテリーhttp://kaz-company.ocnk.net/product-list/157
のダウンと手袋、マフラー、ポケットに入っていたipodを盗まれました。
セキュリティが働いたらしく、鞄には目もくれずダウンだけ目的で盗んだ感じです。

私の盗まれたダウンはPEUTEREY(ピューテリー)というメーカーのオレンジ色の首に
ファーとフードが着いたダウンですが、これは独自のルートで入手したもので、実は
日本未発売の商品で大変気に入っておりましたので、大変残念なお正月になってしま
いました。また車も新車でした。
 
 もしも「PEUTEREYのオレンジダウン」が現れたらほぼ間違いなく荒らした本人かそ
の関係者であり、今も注意深く観察しています。

この情報小野様のブログにアップしていただいてもかまいません。
小野様のフルートが戻ってくる何かのお手伝いになればと切望致します。

以上ですが、もしこうした情報が生かされるならばと思い掲載しました。
ご協力いただければ幸いです。

盗まれたダウンの写真・デザインはこの写真のもので色はオレンジです

クリックすると元のサイズで表示します
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2011/1/20

注意喚起&たらいまわし  雑感

 新しい年、気持ちを切り替えて、スタートしようと思い、関西のワークやライブのことを書き始めた矢先にカード会社から身に覚えのない30万の請求と5千数百円の利息の付いた請求書が届きました。

 カード会社には盗難届の経緯を伝えましたが、当社は保険制度を設けておりませんので、残念ながらご本人様にお支払いいただくしかありませんとの返答でした。仮に犯人が捕まっても、返済能力があるかどうか分かりませんから...とも。

 年頭から、こんなことが何日も続き正月気分などどこにもないまま過ごしてきましたが、さすがにちょっと疲れがたまってきた感じです。警察は、銀行やカード会社が動かなければ..といい、銀行やカード会社は警察が動かなければといいます。このまま時間が流れれば、結果は目に見えています。

 犯行日時や場所まで特定できているにもかかわらず、或いはビデオに記録が残っている可能性があるにもかかわらず、事態は全く動きません。いわゆるたらい回し状態のまま、風化する。これはとても不条理極まりないことです。こうした不条理は、もっともっと大きな事件や劣悪な状況の中でも起こっているのだと思います。

 犯人が寒いなら、ジャンパーくらい持っていってもいいよという状況から事態は変化し始め、犯行後間もなく20万が引き下ろされ、さらに30万の請求が突きつけられるという状況になりました。そっと返してくれる可能性は難しくなり、相手は一気に50万の現金を手にして、好きなように遊んでいるのでしょう。

 分割払いも可能ですから、なんとか30万お支払いくださいという電話口の向こうの声が、今も耳に残っています。担当されたカード会社の方自身も、車からバッグを盗まれてしまったのだといい、カードは出来るだけ作らない、持たないのがいいと話していました。

 ラブフルートが盗まれただけでも、かなりのダメージですが、現金の支払いまで付いてくると、さすがに厳しいものがあります。支払えなければ、自動的に高額の利息が増えていく仕組みです。数カ月かかってようやく手に出来るかどうかという金額が一気に要求される事態になりました。

 他の方が、こんなつまらない結末にならないようにと注意喚起のつもりで書きとめています。この年末年始は、かなりの件数の事件が発生しており対応に追われているのだと云いますから。

 何とか立ち上がろうとした矢先に、腰砕けになりそうな状況が待っているとは...。大金を、あっさりと盗み出した人が、同じ空の下で平然と生きている。これが自分が生きている世界の現実のようです。

 演奏用のフルートは、なんとかコツコツ作っていこうという気持ちではいましたが、意味なく出ていくだけのお金となると、ちょっとスタンスが違ってきました。

 おまけに、工房のストーブが壊れて、作業が出来なくなるのはまずいからと、昨年末に購入したストーブが1カ月も立たないうちに故障。作業は2日中断。結果は不良灯油によるバーナーの破損。この場合は補償対象にならないので実費でお願いしますとのこと。新しく入れたばかりの灯油なので、そんな筈はないと伝えると、軽油と灯油を扱っている店の場合は、トラブルが起こりうるとのこと。まして最近のストーブは安全基準が厳しくなっているので、トラブルが起こりやすいのだと云います。

 この修理費の負担に加えて、数日前にはだましだまし使っていたガス湯沸かし器がいよいよ動かなくなり、修理を依頼しました。その修理費が予想以上で元気が出なかったのです。そんな数日の流れの中で、とどめのように届いた泥棒からの請求書。犯人は、きっと味をしめて、再犯をし続け尻尾を出すか、賢く沈黙を決めているのでしょうが、果たしてフルートたちはどうなっているのでしょう。

 冬の厳しさの中では、こうした一連の状況が一層厳しく感じられますし、いつになく降り続ける雪が追い打ちをかけてるかもしれないな、とさえ思えてきます。除雪にもなかなか気力がわかず、心なしか食事も進まない気がします。このまましばらく冬眠できないものだろうか...と危うくつぶやきかけています。春が来て、目が覚めたら、犯人が捕まって、現金も処理されて、フルートも戻ってきているかな....。

 今日は一日2回の書き込みになってしまいました。どうぞ車中には貴重品を置かず、戸締りはしっかりと...。良い人もいっぱいいるけれど、悪い人もそれなりにいますので.....。警察はドラマのように動いてはくれません。事が起こって知らせが届いたら、事務的な対応はしてくれますが、それ以上はしない仕組みになってるようです。出来る範囲で自己防衛ですね。
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2011/1/20

伊賀の里潜入から1カ月  雑感

  今から一か月前は三重県の伊賀の里に60本以上のラブフルートを携えて旅をしていました。近代的だけれど、静かな印象の名古屋国際空港セントレアに無事到着し、伊賀の集まりを計画されたSさんとそのお友達の方がドライバーで来てくださり、出迎えてくださいました。さらに愛知県から駆けつけたTさんの4人で伊賀に向けてドライブ。初対面とは思えない、和やかで、賑やかな時間になりました。

 それぞれのフルートを見せ合ったり、てんむすを食べたり、おしゃべり合戦の楽しさいっぱいのドライブでした。名古屋を訪れた記憶は、随分昔のことなので一瞬のイメージしかありませんでしたが、フルートを携えての再訪になるとは思ってもいなかったことでした。

 お会いするなり、Sさんが手渡してくださったのは、美しい貝紫で染められた組紐と鹿の角のペンダントたちでした。鹿人間から手渡されたラブフルート(絵本・愛の笛に記されています)は、貝紫の鹿の角と一緒に旅をすることになったのでした。紫に染まった鹿の角は、伊賀、大阪、神戸の旅の間ずっと一緒でした。

 会場の山本工房は伊賀の山奥にありました。堂々とした構えの工房は、奥様とお二人で建てあげられたのだと知り、びっくりでした。土の中、はたまた森の中から現れたような自然体のご夫妻がかもしだす空気はゆるやかで、心地よいものでした。工房の作品から見れば、あまりにもちっぽけなラブフルートでしたが、何となく木々たちが呼び交わしているような印象でした。

 待ち受けていたご馳走たちは、美味しさと優しさと楽しさがいっぱいでした。にこやかに談笑する人たちは、初対面とは思えない、良い感じの交流を楽しんでおられました。今日は何のために集まったのだろう?と錯覚しそう。それほど楽しくて美味しい時間を過ごしておられました。

 私は、そんな会場の様子を見ながら、この日の個人レッスンを待っておられた方々との貴重な時間を過ごしました。この日は、3人の方が待っておられましたから、ごちそうを目の前にして、待てといわれている犬状態でしたが、個人レッスンは充実した楽しい時間になりました。勿論、全部やることを終えてから、ご馳走を美味しく楽しく頂きました。

 会場いっぱいに並べられたフルート達を、思い思いに手にしたり息を吹き込んだりする時間。ラブフルートを吹かせていただく時間。ラブフルートを巡る会話の時間。気がつけば、ホテルのチェックインぎりぎりの時間でした。

 伊賀の忍者はきっとどこかで、この様子を偵察していたかもしれません。やがて、伊賀の里がラブフルートの里になるかもしれません。忍者が懐に、もっともっと短くて細いラブフルートを隠し持って、敵の心を虜にする。そんな場面が生まれるかもしれません。
 
 このところ、盗難騒ぎでブログが埋まっていましたが、ゆっくり関西ライブの日記を綴りはじめることにしました。

 あと1週間ほどでラブフルートたちがいなくなって1カ月。不思議な気持ちです。
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2011/1/17

そっと返して  ラブフルート

  個人の盗難事件が新聞記事になって、色んな方にラブフルートのことが伝わりました。有名人ならいざ知らず、名もなき一個人の盗難事件が取り上げられるのはどうなんだろう....ということで掲載は微妙でした。それが良い方向に流れるのか、事態を悪化させるのか、判断は難しく、新聞社に慎重にご検討いただき、最終的にはお任せしますと返答しました。
 
 どんなお気持ちですか?と尋ねられ「そっと返してほしい」と口にした事が、そのまま記事になりました。この時、あのフルートたちは自分の物ではないので、とも付け加えたのですが、怪訝な様子でしたので、それ以上は話しませんでした。

 私の中では、木々も笛たちも個人の所有物という感覚がありませんので、ちょっと口にしてみたのでした。自分が製作して、演奏しているという視点もあるのでしょうが、どうもそんな気持ちはしないのです。あれは木々を育んだ大地からのプレゼントで、自分はそれを笛にして吹かせてもらったり、皆さんの呼吸と繋がるために出来ることをさせていただいている。そういう感覚が根元にあります。

 一つの出会いの中から始まったフルート製作。その関わりの大切さを決して忘れ去らないように、ラブフルートに刻んでいるブルーレイバンクリエーションのマーク。そのフルートのマークについているバードは、シルバームーンフルートのシンボルマークであるハートを刻んでいます。その出会いが今のすべてに繋がっているからです。

 シルバームーンのランディは体格の良い方ですが、音色に関してはとても繊細で、優しい響きのフルートが生まれています。最近のフルートはデザインが変わって、以前のようなシンプルな印象はなくなっているようです。

 当時の彼のフルートについていたシリアルナンバーは3000本を越えていましたから、私のフルートのナンバーを見て、彼らが大笑いした記憶があります。旋盤を使って量産することが多いアメリカのフルートは、そんなに作って誰が買うのだろうと不思議です。作り手もフルートの作り方も様々で、製作者は沢山おられます。かなり高額な芸術品扱いのものから、失敗してそのまんま状態?と思われるものまで、種々雑多です。

 そんな中で、日本人の自分が敢えて小さな工房でフルートを作り続けているわけです。作ることだけを考えれば、数は増やせると思います。ですが、数量を増すことによる採算や収益という発想はラブフルートとは異なる世界の出来事だと思います。フルート製作を通して人との繋がりや音の持つ世界の神秘、木々の響きと人の心との繋がりなどを見つめ、分かち合うことが土台だと思っています。そこから世界と自分たちの繋がりを知って行く道があるように思います。

 そんなスタイルで製作してきたラブフルート達の響きが盗難にあった訳です。今回の新聞掲載で再会の希望をさらにつないでくれるかどうか、静かに待ちたいと思っています。少なからず、顔見知りの方々からのメールや電話が増えたのは確かです。どこかに再会の糸口があるのかもしれません。
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2011/1/12

まずは感謝から  ラブフルート

時は、そこに何が起ころうと、淡々と巡っていく。流れの速さを、今更ながらに強く感じる事があるものです。滔々と流れる大河を眺めていると、それはとてもとても穏やかで緩やかに感じるのですが、足元をみるとグングン流れています。

 時の流れは一様なのに、感じ取る自分たちには様々な感覚が起こります。歓喜も幸せも、ひとつの波のように盛り上がり、たちまち過ぎ去ります。どんなに大きな悲しみも、苦悩も、いつしかゆるやかなうねりの中に紛れ込んでいきます。時の流れは、そこに起こった出来事の意味を変容させていく不思議さを持っているようです。

 多分それは、自分自身に関してもそうなのでしょうし、関わる人々もまた変わっていくのだと思います。一冊の小説であれば、その文字の並びが変わることはないでしょうが、読み取り感じ取る自分の方は、絶えず変化し続けているのだと思います。

 わずか2週間ほど前の盗難事件。そのために繋がり、見つかることを願い祈る方々のメッセージ。その大切な思いはどこに向かって、何をもたらすのでしょう。年をまたいで起こった出来事は、わずか数日の違いにもかかわらず、感じ方も意味合いも変化していくように思います。

 どこからか違う風が吹き始めると、あれよあれよという間に季節は変わり始め、誰もその変化を止めることはできません。それぞれの美しい瞬間は、次の時を巡り終えるまで決して出会えません。

 自分に起こった出来事もまた、大きな流れの中に飲み込まれていくのでしょう。不思議なものです。敢えて思い起こそうとしない限り、どんな出来事もたちまち遠くに行ってしまうのですから。

 失ったものに心を奪われている間は、与えられているものに心を向けることができない。与えられているものに気を奪われていると、失われたものを忘れてしまう。心は同時に両方を思うことはできず、順番にそれぞれを思うようになっているようです。

 失われたことから、受け取る事の意味を思い巡らしつつ、時は流れています。与えられていたものがどれほど豊かで、尊いものだったか。それをはっきりと受け止め、感じ取ること。そういう体験の大切さを全身で受け止めています。

 この出来ごとの結末がどうであれ、今この道を辿ることは、残された自分の道を歩いていくために、どうしても必要だったのだと感じています。言葉や概念や教訓的なものではなく、事実としてその道を辿ることが大切なのだと思うのです。ラブフルートたちは、今回の出来事を通して、まさしく愛の笛とは何だったのか、それは何なのかを深く心に刻みつけてくれたのだと思います。

 色んな方々が心配し、心を寄せて声をかけてくださったり、メールをくださいました。しかし、実際のところ、どうにも言葉にならないし、どうしようもない沈黙や空白を感じておられました。祈るしかない、願うしかないと....。そういう方々の純粋な思いは天に届くのだと思います。そういう方々に支えられ、励まされて歌ってきた笛たちですから......。世界中の生き物たちが、力を合わせて、一人の青年のために作り上げ、手渡されたと伝えられてきた笛が、今度は笛の音に心を動かされた方々みんなの心と繋がって帰ってくるのだと感じています。

 心を砕いて声をかけてくださる方々の中にいながら、自分の心はとても穏やかで、マイフルート達が失われたという感覚があまりありません。どこかには、どうしようかと困惑している自分もいるのですが.....。

 彼らは、どこへ、何しに行ってるのだろう....。それぞれが暮らしていた森の中へ帰っているのかもしれない....。
 
 不思議なことに、私のようなものと出会って、一本の笛になり、よくぞ美しい響きを惜しげもなく響かせて来てくれたものだと感じています。悲しみや痛みより、感謝の方が大きい
のだと思います。まずは、ここから歩きだしてみます。
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2011/1/9

2011年吹き初め  ラブフルート

 昨年の吹き初めも大雪でした。今年の吹き初めも前日からの大雪でした。天候の変化がそれぞれの道を阻んだり、前進させたり。小さなドラマがこの日にも起こりました。気持ちを通わせる電話が何件も入りました。

 その場に集えることも素敵なことですが、たとえ集えない状況があっても声を掛け合うことも良いものです。ともすれば、人数が多すぎて挨拶以外の話はほとんどできないこともありますから。勿論、生きて顔と顔を合わせることは、人のつながりの大切な土台であることは変わらないと思います。

 時に、一年の流れが、二度と会えない別れと結びついている事もあります。まさか、という事が波のように打ち寄せてくる一年もあるのだと思います。

 あの吹き初めから一年も経過しているなんて信じられない。まるでつい先日のことのように感じるのも、人生の不思議な感覚の一つです。同じことの繰り返しと感じるようで、確かに変化している。巡りつつ変化し続ける自分自身、そして出会う人々。

 吹き交わす笛の音、その響きの中にそっと感じる一人一人の思い。それはあまりに素朴な時間ですが、言葉にならない様々な心の流れを感じる時間でもあります。笛を吹くという行為は変わらないのでしょうが、一人っきりの笛の音のと誰かと過ごす笛の音には、微妙な違いがあります。

 私たちは、一人でいる自分と誰かと居る時の自分の独特の変化を繰り返しながら、与えられた道の意味を受け取って行くのだろうと思います。

 手をとり合って進んでひとつの道に向かっている人、別離の道を辿り始める人、新しいいのちと巡り合う旅する人。見出す人、失う人、捜し求める人。それぞれの姿に触れるとき、自分自身の道をふと見つめることになるのだと思います。

 わずかな笛の吹き交わしのために集われた方々の心の思い。それぞれ個性的なマイフルートの響きと音の流れに触れる時、心は確かに何かを感じています。言葉で敢えて表すことはできない大切な何かを。

 集われた方々に感謝します。集おうと思いながらも大雪に阻まれて動けなかった方々。どうぞ、お互いの旅の途上で顔を合わせる機会がありましたら、声を掛け合いながら、それぞれの道に向かっていきましょう。その歩みこそが、愛の笛の響きそのものであり、それぞれの道の歌なのだと思います。
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2011/1/7

一歩前進・車の窓ガラス修復  雑感

  年末の出来事にひとつひとつ対処する毎日。まずは、愛車の窓ガラス修理が終わって、今日の午後無事戻ってきました。こなごなに砕け散ったガラスが車内の隅にわずかに残っており、当日の衝撃がよみがえります。

 昨日から風が激しく、今日は猛吹雪で除雪に体力を使いました。降りやまぬ雪を見ていると、ラブフルート発見の可能性が、どんどん遠くなって行くような気がして、もし発見されても演奏に耐えられない状態だろうなと思います。捨てられて、除雪車に踏みつぶされて粉々..。

 これは屋外に投棄されたという推測から始まっていますから、このあたりでやめておきます。いたずらに心を痛めると長持ちしませんので...。

 今回の盗難騒ぎで交番に出向いた時、行方不明者捜索の張り紙がありました。社会の現実を肌身に感じる瞬間でした。もし大切な人が行方不明になったとしたら、どれほど心が揺さぶられることでしょう....。

 最近でこそ、誘拐事件は少ないように思いますが、それこそ関係者はどれほど心身を蝕まれ苦悩に満ちた時間を漂うことになることでしょう。

 関西のワークショップとライブから戻り、その時の音色が忘れられずにいますとお手紙を頂きました。伊賀の里と関西での時間は、おそらくここまで立て続けに演奏したことはないと思うほどラブフルートを吹き続けました。出発前の二日間、戻ってからのライブを含めると、かなりの時間になりました。

 今思うと、別れの予感があの時の時間と繋がっていたようにも思えます。今の状態は、人生に起こる出来事に対する根底にある価値観を問いただすものでもあります。楽観的、悲観的、肯定的であること、否定的、さらには客観的であること、教訓的なとらえ方、因果応報的な視点。そのいずれもが、ある種の妥当性を含んでいるのかも知れません。しかし、どれも何かが違っているような気がします。世界も歴史も、自分たちはどのように受け止めていくのでしょう。

 誰しもが自分の視点こそ正しいと思うものでしょうが...。

 今回の出来事に関して言えば、多少の価値観や視点の違いはありますが、ラブフルートが戻ってきてほしいという素朴だけれど、人と人が繋がっていくとても大切なことを照らし出してくれている。それを強く感じています。

 明日は、小さな町の小さな石造りの建物でラブフルートの吹き初めをします。去年は猛吹雪で来られなかった方も多かったけど、今年はどうだろう....。今外は猛吹雪で電車も遅れています....。

 ラブフルートのレッスンで、大切だと思ってお伝えしてきたことがあります。

 これまでたどってきた過去のすべて、今この時のすべて、そしてこれから起こるであろう人生の道のり、そのすべてが一つの呼吸となって木々たちと触れ合うとき、生まれてくる響きの美しさ、そしてそれを感じる自分の心。それが一つになって自分たちを包み込んでいる瞬間が、ラブフルートを吹くと瞬間ですよ...と。
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2011/1/6

木々の精霊たちの助け  ラブフルート

  奇妙な流れの日記になっていますが、ここしばらくはその後の動向などを掲載する内容が多くなると思います、ご理解いただければ幸いです。

 ラブフルート以外の盗難品を掲載することで、これまでとは違った動きも生まれ始めています。状況は良くないけれど、発見の可能性への繋がりが生まれかけているとも言えそうです。カードの管理や対応に関する貴重なアドバイスも幾つか頂いています。ネット関連の可能性を提示してくださる方もおられます。一つのカギは、担当地域の刑事課の方が具体的な動きを取ってくださるかどうかだと思います。引き出し場所や時間の流れが特定できますし、ビデオの記録の可能性も高いと思いますが、だからといってこの事件に動きを取ってもらえるかどうかは、こちらが要求できることではないのが実情です。

 類似性の高い盗難経験者からのアドバイスや協力の動きもあります。盗難後ネットに掲載していた品物を発見し、それが糸口になり犯人逮捕につながった体験を知らせくださった方もおられます。この情報をもとに、可能性を探ることができるならばと思い、デジタルレコーダーの情報を書き込んでみます。デジタルカメラは製品番号の確認ができず盗難品の特定が難しいと思いますが、デジタルレコーダーは幸いメーカーの製品登録の時点で、製品番号を登録していたため型番や製品番号が分かりますので可能性を考えて掲載してみます。

オリンパス LINEAR PCM RECORDER LS-11 登録製品番号 C088390
箱に付いているシリアルNO 00105486
 
 励ましのために、わざわざ駆けつけてくださった方もおられました。新聞社の協力依頼のために動いてくださった方もおられました。通常、個人的な盗難事件を記事にした例はないけれど、みんなに愛された木々の響きを奏でるラブフルートの盗難なので、上部の理解を得られれば記事にしたいとのことで取材に来られました。

 公開されることで犯人が証拠隠滅を図る可能性もあるので、迷いましたが、こうした動きもまた全体に繋がっているような気がしています。犯人が心を変えて返してくれる.....そんな筋書きは理想を描いた物語でしかないかもしれませんが、木々の精霊たちが一丸となって愛の笛を呼び戻してほしいと思っています。

 札幌市内の一地区に過ぎませんが、清掃関連のお仕事をされている方が、それらしきものを見つけたら知らせますと協力を申し出てくださっています。

 到底一個人では手の届かないところに、様々な方々が全力で自分に出来ることをしながら協力してくださっています。新聞の取材に応じたのは、こうした人々の善意と協力の事実が起こっていることを知ることで励まされる方々もおられると思ったからでした。また、刑事課の方が公開された事件に無関心でいられなくなる可能性もあるかもしれません。

 出来事がたちまち埋没してしまう社会で、風化を回避するように新しい協力者たちが現れている事を改めて心から感謝します。継続して出来ることをしてくださっておられる方々にも心から感謝します。
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2011/1/5

あれから一週間  ラブフルート

  今日でラブフルートが盗難されてから一週間が経過しました。この間に、様々な形でのご協力を頂き心から感謝しています。

 マイフルートを里帰りさせますので、よろしかったらお使いくださいとのお申し出もいくつかありました。ネットでのアプローチのためのアドバイスをくださった方、新聞社に伝えて協力を仰げないかと連絡してくださった方。可能な限り、多くの人に知らせて発見の可能性を広げようとしてくださっている方。

 そんな中で、犯行の状況を改めて振り返ると、日中の通りの激しい、出入りの多い喫茶店の駐車場で2台の車の窓ガラスを破って盗み出しているのですから、相当手慣れた常習犯の可能性が高いのだと思います。

 また、ラブフルートの行方に気を奪われて気づくのが遅れたのですが、愛用の帆布のバッグも盗まれていることに気づきました。演奏打ち合わせのためと思ってデジタルカメラとデジタル録音機を入れていました。旅行帰りで携行品の整理も出来ておらず、カードホルダーも入ったままでした。早急にカード停止の連絡をとりましたが、既に現金が引き落とされていることが分かりました。

 警察に通報した午後5時20分、それから現状の取り調べにかなりの時間がかかりました。引き落とされていた時間は午後5時20分と40分。2時半から5時半の間の犯行ですから行動の詳細は分かりませんが、比較的早い行動なので手慣れていると思います。停止手続きが起こる前に現金を確保しようという素早い行動からも手慣れた手口と思われます。幸か不幸か、犯人のこの行動で引き出し場所が特定されました。

 この動きが何らかの形で、次の流れになればいいのですが、とにかく、この年末年始はひったくり、盗難、車上荒らしが多すぎて警察も大変な状況とのことでした。その後の事は敢えて書き込む必要はないとも思いましたが、お互いの注意喚起になればと思ったことと、心配してくださっている方々への状況報告をしておきたいと感じたので書くことにしました。ラブフルートに対する犯人の行動は推測が難しくなりました....。

 私の住んでいる地方の町では、こうした事件は少ないので、車の窓ガラスが破られることはほとんど想定していませんでした。それでも、車の中に置いてあるものには布を掛けたり、見えにくいところに置いてはいたのですが、今回は打ち合わせ状況が急遽変化したこともあって対応がしきれていなかったと思います。

 悲しいことですが、ガラス窓は割られるという前提で行動することが必要なのですね....。

 何をしていても、愛用のラブフルート達の姿や音色が浮かんでくる毎日が続いています。そして、この状況に対してフルートたちが何を告げようとしているのかを聴きとろうとしています。

 今は、フルート達が自分のそばから居なくなってしまったのですが、いつか自分の方がフルート達とはなれなければならないときも来るのだと強く感じています。二度と再現できない、そのフルートだけの響きの尊さも強く感じます。

 ここまで自分の歩みを支えて来てくれたラブフルート達、その響きを涙と感動をもって聴いて下さった方々。まずは、その事実を感謝する大切な時間をじっくり感じながら、次のステップに向かいたいと思っています。
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2011/1/3

笛と少年  ラブフルート

 盗難事件で殺伐としたブログですが、多くの方々のご配慮ご心配を頂き改めて感謝します。おそらく、犯人はラブフルートを盗んだことで何かしら自分の歩みが変化していくような気がします。盗むと云う行為の根元にあるものが気になります。

 今回は関西方面出発前日、札幌テレビ塔で開かれたカラーフェスタ会場で演奏と展示をさせていただいた時に出会った素敵な親子とのエピソードです。この日旅立ったのは、たった一本のちっちゃなラブフルートでした。それはアスナロのちびフルートの物語であり、フルートに出会った少年の物語であり、その子のお母さんが綴った日記です。

お母さんの許可を頂き転載させていただきます。

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そしてboyは見つけました木の笛♪(ラブフルート)
http://www1.ocn.ne.jp/~raven444/
とってもあったかくて、ひょうきんな笛屋のおじちゃん。
沢山の笛を試し吹きさせてくれて、演奏も披露してくれました♪
楽器が好きなboyは音色を自分で確認して、ほっこりしたやさしい音色の笛を見つけて、「これぼくの〜〜〜!!」と言って抱きしめてしまい
その様子を見て、親バカなので購入しました

ぶっちゃけ安いものではないので、おじちゃんもお店に来て沢山の中からゆっくり選ぼうと言って聞かせてくれたんですが、頑として譲らず


そんな様子を見て、
おじちゃんはboyを子供扱いせず、
「自分の笛にするんなら今から言うことしっかり聞いて、ママにも教えるんだよっ ちゃんと覚えろよ?!」
と言って、笛の扱いを説明してくれました。
「どうしても困ったらおじさんの店にくればいいからな」とも。

こんな風に接してくれたのがうれしかったのか、boyはキリッとした顔つきで真剣に話を聞いて、最後には笑顔でお礼も言えました


帰りは一貫して笛をしっかり自己管理してました♪
バスを待つ間も迷惑にならないよう小さい音でそっと楽しみ、
合間にピクルスを食し、
家では練習とオリジナルメロディを披露してくれてます



本当にやさしい音色なので、でたらめにプップカ吹いても気にならず安心です♪

太鼓もあるって言ってたし、素材によって音色も全然違っておもしろいからお店に行きたいな〜♪
リハビリ計画に入れておこう


☆追記☆
boy、勇気を出しておじさんへ質問しました♪
「ねぇねぇおじさん?
森でこの笛吹いたら、虫さんたち出てくる?」

おじさん:そうだねぇ〜あ!鳥さんが出てくるんだよ♪虫もね。
     森に笛吹きながらジィ〜〜〜っと居てごらん。 
     鳥も虫の声も、もっともっと沢山の声が聞こえるようになるからね。そしたら、木のこと・雨・風・土・水・海。。。。ってどんどんわかるようになるからね。
沢山知りなさい。わかるようになるから。


と、ありがた〜い言葉も頂きましたそのときもboyは真剣なまなざしで頷いてました。
貴重な体験をありがとうございました

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