2012/1/27

木と木が空と大地で繋がってる  雑感

 木と木が大地と空で繋がって僕らを支えてる。そんな思いが心の中にやってきました。

 先日、KOCOMATSUに木工家たちを中心に顔を合わせて、被災地の現状に関して何かできることはないだろうかと対話の時間を持ちました。

 僕の呼び掛けに素朴に心を動かし駆け付けてくれる仲間がいる。こういう人達が色んなところでお互いを支え合っているのだと思います。

 対話の成果は着実に生まれ始めています。現地までの足と、滞在期間を確保するためのキャンピングカーを提供してくださる方が手を貸して下さいました。木の笛にとても関心を持っておられるとのこと、まだその響きは届いていないけれど、すでに心は動き出しています。

 木工家はそれぞれに出来る事をしようと準備を始めました。個性ある積木たち、積み木のお家、特製スマートボール、場所が備えられればステンドグラスの事も考えよう。そんな動きが始まりました。

 とはいうものの、活動資金がない。それぞれに個人経営、しかも需要の乏しい世界で懸命に頑張っている人達ばかり。そういう状況にいるからこそ、出来るだけの事をしたいという気持ちが強いのです。

  安易に援助を求めるつもりはありません。ましてや僕のブログの読者はごくわずかですから、書き込む時間があれば工房に入ろうと思うこともあります。

  ですが木々たちが語りかけて来るのです。小さな種から始まった自分たちの事を思ってみたら…と。僕たちがどんな風に繋がりあっているか、良く見てご覧…と。自分に与えられた場所に立って、空に向かい、大地に根ざし、枝を広げ、葉を茂らせ、花を咲かせ、実を実らせている。 光や風や生き物たちが必要なメッセージを届けてくれる…と。

 風のように消え去る小さなブログのコメントが、備えられた心の大地に降り立ち、芽を出し、生き延びる事ができたなら、僕らを待ち受ける未来の時間に、楽しく感謝に満ちた宴を開けるのかもしれませんね。

 いまやろうとしている事。
届けられたお米を相馬の保育園にお届けすること。
タングロン北海道の社長さんとお会いして、僅かですがタングロンのために集められた資金を生かし、子供達や妊婦さんたちに届ける事。
木工家たちが作る木のおもちゃを子供達に届ける事。(震災以来全く外で遊んでいない子供達のために)  
陸前高田の松で作られたラブフルートの響きを届ける事。
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2012/1/24

鎌倉帆布巾のリュック  雑感

  長く愛用出来るからと、少し奮発して買い求めた辛子色のお気に入りのリュック。残念ながら車上荒しに合い愛用のラブフルートたちと一緒に盗まれてしまいました。

 一年と少し使って、使う程に気に入って馴染んできた頃に、思いがけず手元から引き離されてしまいました。それから一年以上経過して、代わりにショルダータイプの安価なバッグを背負うようになりました。

 もう一度あのリュックを使いたいと思った事もありましたが、通販はしていないとあって、諦めていました。

 それでもシンプルで使いやすく丈夫な帆布が気になり続け、思い切って電話を掛け事情をお伝えしてみることにしました。駄目元のつもりでした。

 愛用していたのだけれど、盗まれてしまって、何とかもう一度手にしたいのだが、通販はしていないとの事、何とかなるでしょうか?

 帰って来た返事は、一度お使いになられて製品を知っておられるのであれば、お送りする事は出来ます。製品を知らずに注文があって、気に入らなくて着払いで戻ってくる事が続いたので、通販はしておりません。納得してのご注文であれば喜んでお受けしますとの事でした。

 ホームページはあるけれど、風合いなどは画像では伝わらないので掲載しておりませんとの事でした。

 お話を伺っているうちに、どこか僕のスタンスと似ているな〜と感じました。通信販売をしていないわけではありませんが、ただラブフルートの写真を掲載し、音源を貼り付ける、いわゆるネット販売形式はとっていません。

 今回の僕のように、やっぱりどうしても連絡をして見たいと思われる方々との出会いを大切にしているのです。パーッと写真を眺め、価格と折り合いがつくものを購入する。これは時流に乗った流れなのでしょうが、どこか違和感があります。

 何通ものメールのやり取り、電話での会話、スカイプでのやり取りなども含めて、様々な角度からラブフルートとの出会いとそののちに続く旅のサポートを続けています。

 割り切りも出来るのでしょうが、PCから流れる響きと生のラブフルートの響きの歴然とした違いを思えば、音源の貼り付けは本意ではないのです。

 それそのものを、それとして感じ取り、納得する。そこで初めて金銭のやり取りが生まれる。それが土台となって人と人とのつながりが生まれる。情報や流通が発達した社会の中で、人と人との生きたつながりを大切にし続けるには、それなりの忍耐や細やかな感覚、そして知恵深さが必要でしょう。時にはちょっとした事から思い込みや勘違い、誤解なども起こりえますから、煩わしさが伴うこともあるかもしれません。

  今回出会った鎌倉帆布巾の担当の方は、生きた関係を大切にしながら早々に帆布の丈夫で長持ちのリュックを送って下さいました。お互いの間に喜びと感謝のある繋がりが出来ました。小さなメモ書きが添えてあり、嬉しさと喜びの気持ちが記されていました。ちなみに今回はリュックの色を辛子色からモスグリーンに変えました。
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2012/1/13

放たれた矢はどこにたどり着くのだろう  雑感

  放たれた矢はどこにたどり着くのだろう。昨年末に漸くタングロンの事で小さな動きがありました。素朴な思いが実践される為に、随分と忍耐が必要なのだと思い知らされています。

 もう一つの矢は陸前高田の松の笛。北大のポプラの時もそうでしたが、倒された木々を巡って、人は様々な動きをするものです。即座に商売に結びつける人もいれば、純粋な思いで動く人もいます。自分達の利害に直結させる発想の人もいます。

 こうした動きを見ていると、試され問われているのは人間たちなのだと思います。誰もが自分の視点が当然と思っているのですが、なかなか広い視点から見つめる事が少ないように思います。

 北海道の伊達にやってきた高田の松の一部が、僕のところに届けられました。素朴にあの松が木の響きになって色んな方々に届けられたらとの思いが結びついたのでした。

 新年の吹き初めも終わり、製作とあちこちのライブの打合せなども始まる中で、高田の松の笛のことも動き始めました。

 いざ、動き出すと例によってお役所対応とのおつきあいから始まりました。あれこれやり取りがあって、高田の松を守る会の会長さんを紹介され、会長さんから社会福祉協議会へと橋渡しになり、返答を待っている段階です。

 ボランティアの類は自己完結してくださいという言葉が妙に印象に残っています。ボランティアという言葉はなかなか微妙なわけで、それぞれ都合よく曖昧に使われやすいですから、自分のスタンスを明確にしなければと思っています。

 その地域とは何のつながりもない中で、次々とやってくるボランティア。この構図を考えただけでも、なかなか大変そうです。

 何かイベント的な事を考えようとしても、場所もないスタッフもいない。対応しきれない現実が見え隠れします。多分、流しのギタリストのように仮設住宅を巡って音色をお届けするスタイルになるのでしょう。

 そもそも癒しや慰めや励ましは、一箇所に人を集めて何かをする事から生まれるものなのだろうか?距離感と緊張感、パフォーマーの自己満足といったノイズを避ける知恵が必要な気がします。

 高田の松の笛の音が、必要な人々の心の中をサーッと吹き抜ける。そんな流れに沿って出向けたらいいのかなと思っています。
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2012/1/8

2012の吹き初め  ラブフルート

  2年続けて豪雪に見舞われた吹き初めでしたが、今年は穏やかな時間になりました。

 オープンの準備の為に早めに駆け付けてくれたカントリー家具作家のNさん。荷物を降ろし、使い古されたボロボロのテーブルを組み立てているうちにTさん親子が加わり、何とかセッティング終了。

 昨年からレッスンを続けているTさんと奥様。旭川から駆けつけたKさん。蜜蝋キャンドル作家のKさん。栗のラブフルートを受け取りに来たNさん。ラブフルート残債を持って来たSさん。白老から新しいシウリザクラのラブフルートを受け取りに来たYさん。愛犬と散歩しながら胡桃のラブフルートを吹いているMさんとそのお友達。パープルハートのラブフルートを愛用しているYさんと旦那様。太極拳と詩吟を披露してくれたHさんは新たにアスナロのラブフルートを携えて旅を始めました。

 ライブで踊ってくださるHさん、手作りの持寄り品を持って来ました。何があったのかとお母さんはビックリ。料理なんてしたことないのに...と。今年は何かあるのかな?
  
 蝦夷黒松と胡桃、それぞれのラブフルートを手にされたYさんご夫妻は詩吟を吟じられました。ワタリガラススペシャルクッキーを焼いていて遅くなりましたと言いつつ小樽からやって来たKさん。愛用の胡桃のフルート仲間との出会いを楽しんでおられました。

 今回思わず2本のラブフルートと旅を始められたOさん。ご主人お好みの音色の為に予定していたフルートの他にもう一本買い増しされました。タップダンスの体験コーナーで活躍して下さいました。みんなでタップダンス入門体験になりました。

 石狩からやって来たYさん。この2月に予定されている帯広のライブを楽しみにしていました。蝦夷黒松の響きを手にされたIさん。愛用のトドマツフルートを背負ってやって来たTさん。ディジュリドゥーの演奏を聞かせてくれたオーダー家具作家のTさん。

 カホンの演奏を聞かせてくださったTさん。苫小牧から駆け付けて来たOさん。スキーやラフティングの話題でみんなを楽しませてくださったHさんはイチイのラブフルートの出来上がりを待っています。

 テーブルは皆さんの思い思いの持ち寄りでいっぱいになりました。穏やかでたのしげな皆さんの笑顔と触れ合いながらのスタートになりました。新しい出会いの輪が広がる予感がいっぱいでした。

 この1月は合わせて13本のラブフルートが、放たれた矢のよう天空にとどまり、行くべき道を指し示してくれることでしょう。この後にも旅立ちを待つラブフルートが数十本。声を掛けていただき、作らせていただける旅路に感謝です。
 
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2012/1/5

顔と顔を合わせる  ラブフルート

  この1月7日に開かれるラブフルートの吹き初め。島松駅前の夢創館の石蔵のホールを借り切って9:30〜21:30までの12時間。好きな時に来て、好きな時に帰る。持寄りスタイルの交流です。

 格別グループを形成したり、会を作らず、気ままに、思いつくままにというスタイルは、これからも変わらないでしょう。

 いつ来て、誰に会い、どんな交流が生まれるかは時任せ。誰かを見送っていると、誰かがやってくる。それはちょっとした人生のドラマのようでもあります。

  今年はスタートから新しいラブフルートをお渡しする方が10名ほどおられます。年末年始は仕上げ作業に追われ、明日ギリギリまでかかりそうです。

 吹き初めには誰もがラブフルートを持ってくるかというと、そうでもなく、顔を見せて楽しげに帰られる方も少なくありません。それは義務的に持って来て吹く集まりではないからでしょう。

 ラブフルートを携える旅路には、それぞれに必要な分だけの道のりがあります。気負って吹き始めても続かないでしょう。そのうちにと言っているうちに時間がたちまち流れ去るでしょう。思いがけない形で、事故もあれば病気や怪我や挫折もあるでしょう。もちろん喜ばしい事や楽しい事もあるでしょう。

 そんな旅路の何処かで、ふとラブフルートを手にし、自分の息を注ぎ、木々の響きが心に届く瞬間があるかも知れません。

 僕のレッスンは、そういう瞬間にラブフルートが生かされるようにと願う祈りに近いかもしれません。

 自分の呼吸を注ぎ込むだけの気力も体力もなくなっていたとしても、必要な響きが心に届けられ、純粋な感謝と喜びに包み込まれる。それを受け取り、感じられる心の旅路の小さな杖が、小さな工房で生まれ、必要な方々のお手元に届けられる。

 そんな小さな営みが支えられ、新たに始まります。生きて顔と顔を合わせる瞬間の大切さを確かめる。そんな吹き初めです。葬式に慌ただしく駆けつけるより、生きているうちにたっぷりゆったり交流する時間がどれほど貴重なものか、改めて確認するスタートになりそうです。
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