2013/2/2

ふたり  雑感

1月27日は今年初のコンサートでした。2台のレインボウストーブをつけて、会場の準備をしてお客様をお迎えするまでの時間がとても大切。入り口の除雪、案内の掲示....。遅れて来られる方をギリギリまでお待ちして、さあそろそろ始めようという所に待っていた方たちがやって来てくれました。

 この流れが、コンサートのイントロダクション。素朴なドラムと木の笛だけのコンサートは冬の静けさの中で始まりました。少しお話をしながら、ゆったりと流れ、冬の小鳥たちやエゾリスの雪遊びなどシンプルなモチーフを辿りながらのコンサートでした。

 冬の只中で力強く生きるいのちの様も含めて冬の素晴らしさや楽しさ、喜びを分かち合う時間になりました。お話の中で、ドラムの常松さんが、「お正月といえば雅楽です。僕は、正月には必ず雅楽を聴くんです」と話していたのが印象的でした。なるほど、彼の音の幅の自由さの秘密はこんなところにあるのかもしれません。

 僕の方は、山があって、川があって、広い雪野原があって、スキーで学校に通ったり、雪合戦や落とし穴作り、一日に何度も毛糸の手袋を取り換えて、暗くなるまで外で遊んでいた冬の記憶をお話しました。

 今日は少し気温が高くなっていたので、屋根の雪を落とす作業をしていましたが、ずぼっと長靴が雪に食い込んだ時に、ああ子供の頃の記憶って随分と長持ちするものだな〜と感じました。それと同時に、その時はさして印象的ではないかもしれないけれど、子供のころの体験や記憶は大切なものだな...と改めて感じました。

 コンサートの余韻は、終わってからも様々な形で心の中に甦って来るものです。終わってからのお茶菓子とお茶の時間は、なかなか和やかで、いい感じの冬の一日を味わいました。会話に加わりたくても、タイミングをなくしてしまう人もなく、ゆったり時間でした。

 それぞれが自分の音の世界を持っていて、年齢も離れている二人がKOCOMATSUという空間で一緒に響き合うのは、ちょっといい感じです。鼓動と風(息)というシンプルな空間。言葉ではなく、響きそのものから浮かび上がってくる世界がそれぞれの内面に伝わっていく時間でした。

 僕は、この繋がりが2台のストーブのようだなと感じました。一台のストーブでは到底厳しい真冬は乗り切れないと、急遽もう一台ストーブを設置しました。当然と言えば、それまでですが2台揃うと十分な暖かさになりました。1台だけだと、いつまでたっても暖まった感じがしないのです。頑張って燃えてはいるのだけれど外気の寒さに負けそうな感じでした。

 ストーブも人も、もう一台、もう一人いることで素晴らしい豊かさや広がりや温かさを生み出してくれるものだとしみじみ感じました。一人と二人の違いで印象的なのは、二人いて初めていのちが生まれるという素朴な事実でしょうか。性別の違いはありますが、二人であることの深い知恵を感じます。

 僕が知っている音楽家の方たちが、二人組で活躍しているのをみていると、二人ってすごいなと思います。二人が居て、いのちが生まれる。そんな素敵な音楽が、今年も色んな形、色んなところで、新しいいのちを生み出していくのでしょうね。

 そんな中で、僕はこの週末、一人でカウンセリングセンターのワークショップの演奏に出かけます。耳を傾けてくださる方たちとの繋がりが生み出す響き。2月は、そんな風に始まります。
2



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ