2014/10/3

ほどよく混じり合う  ラブフルート

ラブフルートの響きに関して、その即興性や既存の音楽意識から自由になることを、幾分強調してみた。だが、そこにはバランスも必要になる。自在に楽しむ要素と、基本的な関わり方を知ること。この両面のバランスが取れると一層楽しみも喜びも豊かになるだろう。

レッスンでは、呼吸と笛との関わり方や笛と身体の一体感を大切な要素としてお伝えしている。循環する呼吸や血流、身体全体と笛が違和感なく無理のない形で保持できることを大切にしている。笛と指との関係も、有る程度基本的な要素を知っている方が良いかもしれない。

とはいえクラシック音楽を演奏するような厳密なものではなく、全員が一様のスタンスで取り組むようなものでもない。工房で作られているラブフルートは様々な形状をしているので、個々に創意工夫が必要になる。

一貫しているのは、可能な限り自然体で笛と繋がることだ。歌口の形状も、より無理のない感覚で笛と接するために、有る程度の選択肢を用意している。

呼吸の大切さをラブフルートの構造的な特徴と合わせてお伝えしているのだが、そこに若干思い込みが起こる可能性がある。循環性の意味を感じ取ることの大切さに意識が向きすぎると、物静かに吹かなければならないと受け止めやすい。逆に言えば、強く吹いたらダメといった意識が強くなる。

せっかくのラブフルート独自の構造を大切にしながら、自分ができるだけ自然な状態で笛の響きと繋がるためのアドバイスと考えていただければと思う。

基本的なスタンスを受け止めながら自由性を失わない。自由性を持ちながら、基本的なスタンスを大切にする。それは、より自由で自然な呼吸、無理のない状態で木の笛と繋がるためのプロセスとなる。

これは旋律的なものと自由自在なものとの関係にも言えることだ。旋律で有ることが悪いわけではない。旋律にこだわりすぎたり、旋律だけに意識が傾かないこと。既成の音楽に拘束されない自由さがバランスを生み出してくれるだろう。

クリックすると元のサイズで表示します
3



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ