2009/6/6

カモメが飛んだ  雑感

 根を詰めた作業の息抜きに入口付近の小さな池を覗きこみ、丸太の椅子に腰かけようと工房を出ました。電線にハシボソガラスが一羽止まっていました。かつて、電線に触れて麻痺して飛べなくなったハシボソガラスを保護し,一緒に過ごしたことがあったな...。そんな出来事を思い返したり、小鳥のさえずりに耳を傾けていました。

 すると聞き覚えのある鳴き声が聞こえてきました。と同時に、一羽のカモメの姿が飛び込んできました。まさかと思っていると、次々に6羽ほどのカモメたちが現れたのです。これはこの町に住んで初めての出来事でした。

 近年、札幌の豊平川を中心に街中にカモメが現れていることは知っていましたが、まさか恵庭の町にまで出没するとは思ってもみませんでした。港や海岸で聴きなれた鳴き声が平野のど真ん中で聴こえて来たのですから、ちょっと混乱しました。

 出来事を逆戻しすれば、多分なるほどと納得できる繋がりがあるのでしょう。カモメたちはそれなりの道を辿っているのでしょう。私が外に出た時間とカモメたちが頭上を飛び交う瞬間。こういうことが自分の人生の起こったこと。それは、まだ起こっていない道のりと繋がっている。

 あのカラスが高い所にいて、かつてカラスを助けたことがあって、カモメたちがやってきて...。そんな風に全てが繋がっている...。

 私たちの出会いもまた絶妙のタイミングで起こっている。そういう感覚を色んな方が、それぞれに感じているのだと思います。良いと思われたことが意外な顛末に繋がっているでしょうし、悪いと感じたこともまた不思議な出来事に繋がっているものです。

 いつどこで立ち止まったり、振り返ったりするか...。強引に向きを変えられる時もあれば、ごく自然に心が動くこともあります。私のフルートのレッスンは、こうした時の流れの中で起こる心の動きと呼吸と響きが一つに繋がることを大切にしながら続いて来ました。

 そういえば、かつて吹奏楽の指導をしていた頃の学生さんが、中学校の教頭先生になっておられ、「おおいえのりこ」さんのライブ会場に来られたとの知らせを頂きました。彼女のCD製作・録音の時に参加させていただいたのですが、一曲だけの参加にも関わらず名前はちゃんと一人前に乗せていただいてました。その名前を見て、もしやということで声を掛けていただいたのでした。

 海辺の町の中学校と平野のど真ん中のラブフルート工房。その二つの場所、二人。30年以上の時を経て起こった間接的な出会いが、どこに繋がっているのか...。カモメの飛来は、何かのメッセージなのかも知れません。

クリックすると元のサイズで表示します

先日開かれた さぱらホール・ライブショット
9



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ