2009/9/25

石が風に変わる時  雑感

 メモリアル・ストーン。こんな言葉があるかどうかは分かりませんが、自分なりにそう思って手元に置いてある石があります。深い緑色でちょうど掌にしっかりにぎりしめられる石です。サンドブラストでスネークの模様が彫ってあります。

 それは、ラブフルートを巡ってアメリカに出かけたときホームステイさせていただいたご夫妻との交流の最後に空港でそっとポケットに入れてくれた石でした。彼と私は写真と石のコレクション、そしてラブフルートという共通の話題で話が弾みました。

 居間には石を並べて、ライトアップしている棚がありました。ご夫妻でカヤックを楽しんでいて、カヤックがチンしたとき川底でつかんだ石だといいながら懐かしそうに見せてくれました。

 その彼と車で移動中、運転席のちょっとしたスペースに石が置いてありました。それが気になって質問すると、彼のシンボルアニマルが彫ってある大切な石だと教えてくれました。奥様はドラゴンとのことでしたが、どういう根拠を持っているのかは聞かずじまいでした。

 彼らと別れてワシントンDCに向かう時、彼はそっとハグしながらポケットに何かを入れました。なんだろう?と思って手を入れると、そこには彼といつも一緒にいたあの石が入っていました。

 空港に向かう前日の夜、彼と二人で色んなことを話しました。ときおり聞きなれない単語が出てくると小さな辞書を取り出して確認しながらでしたが、それぞれの人生に起こっている目に見えない大切なことに関して話し込み、最後は彼のためにマッサージをして2時間ほど眠りました。

 彼と二人で過ごしたきっかけは、最後の食事の時に夢のことが話題に上ったからでした。私のために部屋を開け、ベッドを提供してくれた同居人の女性とハート夫妻と4人で過ごしました。口火を切ったのは同居人の女性でした。自分は3年前に、ハート夫妻の家に同居するという夢を見て、その通りになっていると..。すると、ボブ(ご主人)が5年ほど前に不思議な印象に残るフルートに関する夢を記憶していたのだけど、どうもMr.ONOとのことだと思うと続けました。そこで、私は11年前にこの一連の状況を知らされていたと続けました。

 ここまで来たとき、ジェニー(奥様)は、今夜は二人でゆっくり会話するといいと言いだし、急きょ私とボブはホテルに向かうことになったのでした。その夜の会話は小さなメモと一緒に残っています。その時の一連の流れは、彼から受け取ったメモリアル・ストーンを握りしめると鮮やかによみがえって来ます。

 その石は、自分の過去と現在と未来を繋ぐシンボリックな存在であり、現実と内的世界を繋ぐ不思議なものでもあるのです。勿論、石を過大に位置づけている訳ではありません。仮に、この石を失ったとしても、そのイメージと役割は必要な時まで残されていくのだと思います。

 石という存在が、一緒独特の存在感を持ち、特有のメッセージを届けてくれるものであり、人の心にちゃんと置き場所がある。そんな思いが秋の空に飛んで行きました..。
9



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ