2009/12/2

一ヵ月のご無沙汰ブログ  ラブフルート

 トラック数台分の書籍の移動。10畳間の書斎には並べきることもできずに段ボールに入れたまま積み上げられた書籍の方が多かったと思います。部屋の窓と壁を改修するため、家具などを含めてすべてを移動する必要があり連日梱包作業が続いていました。

 たった一人の人生の旅路に、これほどの事物が必要だったのだろうか...。そこで読み進めたり調べてきた事柄は、一体どこに行ったのだろう。知識を追い求めても切りがなく、何ごとかを書き綴り、言葉に置き換えてみても果てしがない...。

 病のために突然床に伏したとき、積み上げられたはずの事物が瞬時に消えさり、不思議な孤独の世界に引き込まれてしまう...。そんな体験を何度か繰り返しながら感じてきたことが、走馬灯のように浮かんでは消えていく。書物や日記をさーっと一瞥しながら、いつしか本物の死を迎える時が来るのだろう..と密かな覚悟、準備をしている自分に気付かされました。

 パソコンもノートを残して撤収、保管され、開いてみる余裕もなく、気が付けば一カ月。およそ築50年近い自宅があちこちで悲鳴を上げているただなかで、自宅前の車庫が解体され、中も外も慌ただしく変化し始めています。

 この夏に、ふと心に浮かんだことが、いま着実に現実になり始めています。ラブフルート工房を初めて訪れる方がじっくりと木々の響きを感じてマイフルートとの出会いを始められるように....。既にマイフルートとの旅を始めている方々がゆったりと自分の呼吸と木々の響きの中で過ごせるように...。

 それを実現するための小さなスペース。そこで始まる新しい旅路。その準備が始まっています。色んな形でラブフルートとの旅を始められた方やこれから始めようとしている方々の思いが、様々な形で動き始めています。近隣の山で育まれたトドマツの木を切り倒し、その8本の木々が柱となり、小さな空間を作り出す。

 初めてお金をいただいて手渡したラブフルートを手に旅をしているIさんがステンドグラスの準備をしています。展示会で出会い、フルートをお届けしたもう一人のIさんが、建物を手掛けています。十分な資金がなく、トイレも水場もありません。そんな中で、少しでも役に立てればと密かに届けられる色んな形の援助、カンパ...。それぞれの思いが純粋な一滴となって、小さな泉が生まれてくるのかもしれません。

 まだまだ、準備の為に汗水を流さなければなりませんが、与えられたわずかな息と木々が響きあういのちの喜びと美しさは、人の心の繋がりの豊かさとなって響きあっているようです。

 これから生まれてくる建物は、木々と一緒に心の歌を歌う一人一人のもの、みんなのものなんだ...そう感じながら過ごしています。

 小さなスペースにぴったりのいい名前が浮かんできたら...そっと伝えてくださると楽しそうです...。
 
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