2010/4/5

バンブーラブフルート  ラブフルート

 ラブフルート製作の第一歩がバンブーラブフルートでした。そのバンブーを快く提供してくださった方の訃報を耳にしました。ケーナに携わる方からのライブ依頼の打診をいただいた時、話の最後にOさんがこの1日に亡くなられたんですよ..と。

 まさかという思いと同時に、不思議な空白がやってきました。突然にという言葉が口をつくものの、実際はそういう時が来たことを知らされたということだと思います。やはり人は死ぬんだ...。そんな言葉を今年になって一度書きこんだのだけれど、またもやその言葉が浮かんできました。

 アメリカに向かう直前にインディアンクラフトの書籍をお借りし、それに続いてケーナ製作者のO氏とのコンタクトが取れ、竹を頂き、バンブーラブフルートを作り始め、製作第一号のラブフルートを背中に担いでオレゴン州、ポートランドに出向き、カルロスナカイのコンサートを聴き、翌日のカルロスを含むフルート交流の会に招かれる...。

 そんな一連の流れのポイントにO氏の竹がありました。ですから、一度ゆっくりと現在に至る笛の旅物語をお話しする機会を楽しみにしていました。しかし、それは一方的な思いであって、人はそれぞれの道を旅し、自らの時を経て死にいたる。それを、改めて感じることになりました。

 死をどのように捕らえるか、それが生きることと直結しているのでしょう。現在の小さなスペースを手掛ける時、たった一人でもこの場所に来て良かったと心底感じてくれる人がいれば十分と思って動き始めました。

 O氏の訃報に接して、与えられた人生に一瞬でも、心からの喜びや感謝が生まれたら、それで十分と確認することができました。それが自分だけの確信ではなく、それを必要とする人々との出会いへとゆっくり歩き始める時期が始まりました。

 自分がどんな死に方をするにしても、その瞬間の中に自分の心がちゃんと自分と一緒にあれば内面の静けさと安らぎの中にとどまれるのだろうと、そっと問いかける4月の始まりになりました。

 昨夜は、ゆっくりとO氏との出会いを思い起こしながらバンブーラブフルートを吹いてみました...。
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